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古い機器の整備

日常
12 /22 2009
冬型の気圧配置が続き、急に寒くなった。暖冬と言われていたのに気象衛星画像は季節風に伴う筋雲だらけ。
寒さが身に凍みる。

何か未来に見通しとか、目標とかおぼろげながらに見えていた40代もまもなく終わり、「老い」が首をもたげてくる50代に入らんとしている今、後の余命をどうやって生き延びるべきかだけしかない。
自分と同世代の阿佐ヶ谷某BARマスターが呟いた。
「これから先の人生は付録みたいなもの」
そう、「付録」だ。すでに人生の「本編」は終わってしまったのだ。
とにかく、出来るだけ辛くない「余生」を送りたいと願うも、まともな貯えもなく、ただ不安と恐怖のみが手薬煉挽いて待ち構えている。
そんな「付録人生」嫌だなあ。

10年前に買ったアルプスの熱転写型プリンターMD5000がまた壊れたので修理に出した。
これで4回目か5回目。修理費全部あわせたら8万を超えた。定価が5万強だから修理費のほうが高くなってしまった。今だったら1万円ソコソコで最新の複合機が買えてしまう。
故障したのが同人誌の入稿前だったので、出力見本が刷れない。結局、致し方なく安い複合機を買って急場を凌いだ。
しかしメインのマックには対応していない。何せ未だにOS8.6。これで動く周辺機器なんて殆ど聞かない。
だからマックで作ったデータを一旦ウインドウズ機に入れなおして、そこからプリントアウトするという面倒な作業を強いられた。
インクジェットプリンターは、やはりMD5000に比べて印刷の質が悪い。オフセットの質感がインクジェットだと出てこない。インクで濡れている紙を見ていささかびっくり。インクジェットは紙にインクをしみこませるタイプらしいので何となくエッジが滲んで見える。使用した紙のせいもあるかもしれないが、やはり熱転写型プリンターに慣れると他方式の製品は使えなくなる。
よって、今なお、MD5000には頑張って欲しいため、高くても修理に出してまで使い続けるしかないのだ。
幸い「像のロケット」という会社がアルプスの修理保障期間を過ぎても修理メンテナンスを請け負ってくれているのでなんとか延命処置が可能だ。
古いパソコン周辺機器といえばMOがある。
家電量販店で640MB記録できるMOメディア10本入りで4700円する。CDRと比較すると同じ容量でも桁違いに高い。ただCD-Rはどうしても耐久性に不安が。それに、家のマックではDVDとかUSBメモリーがまともに使えないので今でもMOを使わざるを得なくなっている。
もっともMOドライブがなくなってしまったら元も子もないのだが。

古いシステムを使い続けるとお金が掛かる。
人も機械も古くなると直すことより、新しい新品に取り替えるほうが手っ取り早い。
いずれ自分も「ぽい」されてしまうのだろうか。
恐ろしい。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/