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来年への備忘録

日常
12 /29 2020
2020年もあと数日で終了する。
この25日クリスマスに61歳の誕生日を迎えた。
2020クリスマスカードaa
実年齢と精神年齢が剥離しすぎて、もはや比較することすら無意味に感じる。
同世代のクリエーターで言えばすでに指導的立場に移行して、学校の先生とか後身の指導に当たる者も多い。
だが己の現状況から鑑みるとそれらに関わるポテンシャルは微塵もない。
本年は「コロナ禍」という異常な外部環境も相俟って、創作活動に限っても殆ど成果のないまま終わろうとしている。
2020年の年始にことしの目標として創作計画リストを作ってみたが、結局予定をこなせたのは2割にも満たない。
あまりにも酷すぎる。
その要因として、コミケ、コミティアという締め切り設定が明確なイベントがコロナ禍によって喪失し、目標を立てた執筆が出来なかったことも大きい。
結局、「締め切り」が存在しないと、いくら自由な時間があったとしても何も生まれてこないのだ。
スマホ等の末端情報ギアも創作時間を奪う要因になっている。
年齢も含めて、50歳代までの創作意欲を維持させるための基本的基盤が揺らいでいる気もする。
しかし、そもそも創作が唯一のアイデンティティーで他に生きる糧を持たない自分のような人間にとって創作意欲の喪失は即この世に存在する価値を失うことになる。
堅気の人間のようには生きられない。
この状況を改善するためには早急に根本的基盤を再構築するしかない。
ここ数年、商業レベルでの漫画連載がないのが大きい。
電子書籍等のバーチャル領域での表現を模索しつつあるが、それも商業連載等の磐石な創作活動あってこそ可能。
現状では殆ど成果は見込めない。
やはり、来年は1にも2にもどんな形にせよ、紙媒体での商業誌掲載が最低限の目標と定めないと自己の存在が保てなくなる。
暫く商業編集者との人脈も絶えてしまった状況下では持込等もその足掛かりすら見えない。
ここ数年、原作付の企画があって営業活動は実行していたのだが、どうにも結果に繋がらない。
ある程度描き貯めたオリジナル作品を武器にする必要もありそうだ。
しかしその書き溜めるべき作品が完成に至らない。
下書きや絵コンテ段階のものばかりで停滞するだけ。
つまり、今年は作品完成までに至らせるモチベーションと動機付けが欠損していたのだ。
「コロナ禍」があろうとなかろうと、家に篭って執筆する事においては何ら支障ない。
その執筆モチベーションを如何に構築するかが、来年の命題であることは論を待たない。
幸いに今のところ、心身ともに基本的健康は維持されている。
しかし年齢を鑑みれば何時、その状況が脅かされても不思議ではない。
時間は限られている。
とにかく、現時点で描きかけの幾つかの作品を無理やり強制的にでも完成させることを己に科し、それを商業連載への橋頭堡にする。
それしかなかろう。

 

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/