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『鬼滅の刃』の映画

映像鑑賞
10 /23 2020
2020年も10月半ば。
「コロナ禍」という狂った世迷言に支配された別の時間軸世界に迷い込み、その脱出の手段すら見つけられぬまま、今年は何一つ成果のない年になりそうだ。
結局コミケ夏冬なし。コミティアも2月以降中止で11月にあるかないか。
締め切りという目標が失われると何も始まらないので自費出版も新刊が一本もない状況。
このまま今年は終わってしまうのか?

先週の金曜、『鬼滅の刃』というアニメ映画を見る。
公開初日の20時過ぎの回にも拘らず、満席。
半年位前に鬼滅ファンだった知人の勧めでネットフリックスか何かの動画配信サイトで観たのが最初。
すでにこの時点で人気が出ていたので、正直懐疑的に観賞したのだが、思いのほか作画クオリティーや演出レベルも高く、音楽もエスニック調で気がつくと最後まで観ていた。なかなか興味深い作品だった。
もともと漫画全般読む習慣がないため、原作漫画は知らない。いずれにしろアニメで火がついた『鬼滅の刃』ブーム。
それだけアニメのポテンシャルパワーが大きかったのだろう。
当初はMXテレビ等の地方局で放映されていたのに、どういう訳か子供たちに人気が広がったのは不思議だ。
公園に行くと影響された子供がチャンバラごっこしている姿を見て、50年前、TVドラマ「コンバット」を観て戦争ごっこを始めた自分の幼少記を思い出す。
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劇場版を観ての感想としては、「巨人の星」プラス「宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」に白土三平エッセンスを少し混ぜたようなイメージ。
家族愛を根幹に根性頼りの闘いが展開、倒しても倒してもラッキョウの皮むきみたいに次から次へと強い敵が現れてくるパターンはスポ根全盛時代の漫画を髣髴させる。
なんだか1960年代のテレビ漫画を大画面スクリーンで観ている様な錯覚に。
時代が変わってもこういう「分かりやすい」内容の作品が受けるのは普遍的要素なのだろう。
ただテレビシリーズに存在したアニメーション独特のエモーショナルなシーンは余りなく、淡々と原作をトレースしたという印象。
期待したほどの出来ではなかった。
とはいえ、内容は別としてもネコも杓子も「鬼滅、鬼滅」の大合唱ムーブメントで、久々に熱気の有る場所に来た感あり。
子供から大人までグッズを買い漁る様はお祭りの縁日の如し。
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やはり人は祭なくしては生きられない。

 


あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/