fc2ブログ

謹賀新年&コミックマーケット95お疲れ様でした

同人イベント
01 /01 2019
謹賀新年。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、大晦日のコミックマーケット95。
寒い中、当サークルスペースにお越し頂いた参加者各位にはこの場を借りて御礼申し上げます。
今回は東館サークル入場の導線が例年と違って、裏側の車道沿いに設定されていて戸惑った。
オリンピックでのビッグサイト会場変動に向けての準備なのかもしれないが、普段の正面入り口からの入場に比べて信号待ちや、ボトルネックの部分があって渋滞が発生、駅から会場まで30分近く掛かってしまい、危うく宅配受け取り時間に間に合わないところだった。
以前も何回かこのルートが設定されたことがあったが、無駄に時間が掛かる上に信号機毎にスタッフも配置しなければならないから得になるようなものは何もないように感じるのだが・・。
それはさておき、この日は終日自分のスペースに。
同じ「島」の誕生日席近隣サークルさんの絵を諸々垣間見る。
その中にライトノベル系の挿絵イラスト風の作品を頒布している方がいらした。
ピクシブ等でもよく見かける絵柄。
洋の東西を問わず、この手の絵柄は人気があるようで結構売れていた。
還暦近くになると、これらの作風は皆似たように見えてしまう。
結局それは己の感受性の老化が原因であって若い人から見たら其々個性的なのだろう。
それにしてもフルカラー16P位でワンコインの頒布設定では、相当刷らないと元が取れない。
オールカラー本の印刷費は高い。
にも拘らず結構このタイプの同人誌が近年コミケ頒布同人誌の主流のようだ。
人気サークルであれば黒字になるのだろうが、殆どは赤字覚悟で作っているのかも。
製作時間や経費を考えると、同様の同人誌を作る余裕がない。

自分のサークル同人誌は50円単位の頒布価格設定のアイテムが多いので、おつり用の小銭を予め用意しないといけない。
今回も先週ウイークデーに銀行で両替しようとしたが、手数料の高さにびっくり。
10枚以上は570円の手数料がかかる。それに50円玉10枚だけ両替しようとしても両替機では出来ない。
あまりの馬鹿馬鹿しさに両替を止めた。
こんな法外な手数料を取らないとやっていけない銀行の末路を感じた。
いずれキャッシュレス社会になっていくから、もう両替という概念も消えていくのだろう。

今回も何人かの方からスケブの依頼を受けた。
スケブに関しては様々な意見があるようだが、自分は基本的に全部受けている。
もっともそんなにたくさん依頼を受ける訳ではないから断る理由もない。
作画料金云々も賛否が分かれるところだが、有料にすると相応のクオリティーを保たねばならず、イベント会場で接客片手間状態では難しい。
なのでこういった場所でのスケブはあくまでファンサービスとして考え、今のところお金を取るつもりはないし、大抵は差し入れを頂くのでそれで相殺されるのかなと。
今回のスケブ絵の一つ。
IMG_20181231_193529aa.jpg
無論ケースバイケースなので条件が異なれば有料化もありだとは思うが。

16時に無事イベント終了。
お蔭様で平成最後のコミケも何とか乗り切った。
2018年も、年内に仕上げなければならないいくつかの依頼原稿が結局年越しとなってしまった。
申し訳ない。
時間の感覚が自分で調整できないほどに現実と離反してきて一つ一つの作業に膨大な時間が掛かる。これも老化のひとつと思うと恐ろしい。

明けて2019年。
御節、年賀状、初詣等の「儀式」はその意義が不明瞭でも強制的に実行している。
自由業だと己の時間に己自身で節目を付けないと今がいつだか解らなくなってしまい、そのうち自分自身の存在感も希薄になって消えてしまいそうになる。
元旦の昼間、毎年初詣に通う神社に行ってみると鳥居をはみ出すくらいの行列。
子供の頃、たいした参拝者も居らず、場末の公園みたいだった神社が、異様に立派になって近年ものすごい数の初詣客がわざわざ遠路から電車に乗って来るようになった。
大半の参拝者はここ数年前から通い始めているのだろう。比較的若い家族連れが目立つ。
自分のように子供の頃から参拝している近所の人のほうが少ない。
それにしても初詣客はどこも引きもきらない。
でも、「神頼み」する時点でもうダメなのだ。
そうなる前に何とかするのが人生だ。
しかし人生は多くが「運」で左右される。だから「神頼み」するしかない。
2019年は猪年。自分の干支でもある。
還暦となっては、もう己の遺伝子を残す可能性もないに等しい。
子供連れの参拝者を見れば見るほど、己の惨めさが身に染みて来る。

本年もよろしく。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/