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電子書籍

創作活動
02 /26 2009
最近は、いや事あるごとに「出版不況」やら「漫画雑誌の不振」のニュースを聞いたりするが、なんだか物心付いてから四六時中聞かされているようで特に今に始まったことでもないと思うけれど、いずれにしろネットの普及で紙媒体の雑誌が売れないということは事実だろう。
とはいえ、だからといって「電子書籍」が爆発的に普及している兆しは見えない。
自分も携帯やパソコンで閲覧する媒体に作品を発表しているが、正直利益には程遠い。
毎月売上明細の郵送費にすら達していないのではなかろうか?
確かに電子書籍は媒体に質量がないので製作経費もかからず、絶版にもなりにくいが、売れた分だけしか利益にならず、単価も安いので一度にまとまった収入にはなりにくい。
紙媒体だと初版だけだとしても刷った分の印税は入ってくるので多少の収入にはなってくれる。
先日、幻冬舎コミックスから出ている自分の単行本が台湾でも発売されるということでその分の印税が入ってきた。
何だかんだいっても紙媒体でないとお金になってくれない。
結局、ネットで観るモノは基本無料という慣習が身についてしまい、お金を払ってまで「電子書籍」を購入する流れには一向になってくれないというのが現状なのだろうか?
金を払うのはあくまで紙媒体ということか?
何やらアメリカのほうでは書籍全文ただで閲覧出来てしまうサイトがあるとかないとかで、物議をかもしているが、こうなるとますます有料の電子書籍の立場が危うくなってしまう。
最近普及してきたWebコミックも、雑誌としての製作経費がかからないから紙媒体より有利なはずなのになぜか短命で終わるケースを聞くことがある。
つまり雑誌不況なのに紙媒体雑誌が頑なに電子化しないのは、明らかに電子化が未だ利益を生むシステムになっていないことを象徴しているんじゃないのだろうか?
とはいえ、電子書籍も携帯コミックもその媒体なりの「読み方」があって、必ずしも紙媒体に対して劣っているという訳ではない。
多分「読まず嫌い」という部分もあるのだろう。
因みに自分が電子書籍で発表している作品「快晴旅団」と「風の中央鉄道」は以下のサイトにある。
http://www.ebookjapan.jp/shop/author.asp?authorid=198
また、同作品の携帯コミックサイトはこちら。
http://www.bbmf.co.jp/content/book.html
百聞は一見にしかずなので試してみるのも一興かもしれない。
よろしくのほどを。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/