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並んだだけの「鳥獣戯画展」

旅、訪問記
06 /01 2015
昨日の日曜日、上野の国立博物館で開かれている「鳥獣戯画展」に赴く。
まったく予備情報なしで朝の9時半過ぎに到着すると、待ち時間2時間とある。正直大げさに表示しているんだと自分を納得させ、当日券1600円を支払い、館内へ。
すると物凄い列が。こんなに人気がある展覧会だとは思ってもみなかった。
会期があと1週間という理由もあるのだろうが(それすら知らなかった)、それにしてもこの行列はなんだ。
この日は東京で5月観測史上最高の32Cを記録。容赦なく照りつける日差しの中、黙々と並び続ける。
日傘の貸し出しも周到に用意されていた。つまり最初からこれだけ並ばせるイベントと主催者も認識していたのだろう。
暇つぶしにということだろうか、クロスワードパズル用紙まで置かれている。
遅々として行列は進まない。しかし忍耐強く誰も苦情は言わない。昨今はどこへ行っても外国人だらけだが、この狂気じみた行列には絶えられないのだろう。日本人以外の姿は見えず。
しかし流石に高齢者の中には暑さに堪りかね、列を離脱して芝に座り込んでいる人も。何だか難民キャンプを思い起こさせる。
2時間経ってもまだ入場出来ない。いったいどういう入場方法をとっているのだろう。手際が悪い。
やっと3時間近く並んで屋内会場に。
ところが肝心の鳥獣戯画は、会場内で更に3時間並ばないと観れないという。
もはや精も魂も尽き果てた。
美術品を鑑賞する環境ではない。狂気じみている。原画観賞は諦めざるを得ない。
最初からこの状況が解っていれば来なかった。しかし何かがおかしい。
モノを見せる側も見る側もどうかしている。
鳥獣戯画以外の絵巻などは待たなくても観賞出来たので足早に見て回る。
楽しむにはある程度仏画の予備知識が必要。ただ数百年の時間経過を経た墨と和紙には妙な重みが感じられる。
だが人が多すぎて感慨に浸る雰囲気ではない。
覚悟して更に三時間待ってという選択肢もあったが、後に予定も控えており、仕方なくショップに寄ってグッズを見て回るだけにする。売店も人の波。
本物を見ていないので購買欲は湧かず、絵葉書数枚のみ購入。
まったくもって無駄な時間を過ごしてしまった。1600円払って3時間炎天下に曝されただけ。
とにかくタイミングが悪すぎた。スマホでも持っていれば出先で博物館のツイッターを確認することも出来たがあとの祭り。
無念極まる想いを妄想鳥獣戯画に落書きして憂さを晴らす。
鳥獣戯画150601
この鳥獣戯画展に関するブログ、ツイッター、イラストはあくまで個人の感想、印象に基づいて記したものです。
当然ながら観覧に挑む場合は公式サイトで概要、待ち時間等を確認して下さい。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/