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「エロティクスf」10周年記念パーティー

日常
09 /11 2009
先日、漫画雑誌「エロティクスf」10周年記念パーティーの案内を頂いたので、恐縮ながら会場に足を運んでみる。
ここしばらく商業活動が停滞気味。そろそろ打開を図らねばと思っていたので営業活動も兼ねるつもりで赴く。
とはいえ、普段から引きこもり状態の自分からすると、いきなりこのような場所に行ったところでどうなるものでもなく、見識がある方は今年一度だけピンナップイラスト依頼の時にお会いした編集の方のみ。その方も来賓の応対に忙しく殆ど相手にしていただけない。
案の定「ひとりポツン」状態。
ぼうっと会場の片隅で一人ワイングラス相手に妄想していると、不憫と思ったのか向かいに座っていた漫画家さんが声を掛けてきた。
参加者は皆、受付で名札をつけて貰うから名前だけは解る。
柘植文さんという方だった。
同業者の事にまったく疎いから何を話してよいかわからなかったが、パソコンでの作画作業に関していろいろ質問されてきたので自分の環境などを説明したりする。
お陰で最悪「ひとりポツン」状態からは解放される。
それにしても奇特な方だ。向こうもこちらのことは全然知らないらしく、とりあえず目の前に居たから声を掛けたらしいのだが、もしかして氏の漫画ネタの素材としてアタックしたのかもしれない。
この後、担当さんを仲介に松本次郎さんとちょっとだけお話しすることが出来た。
この方の描く低空飛行のB52は萌える。氏に「こちらに来てお話しませんか?」と誘われたのだが引っ込み茶碗の自分は恐縮してしまい早々に元の「ひとりポツン」席に戻ってしまう。
まったく何のためにこの宴に赴いたのか解りゃしない。あほか自分。
周りには有名な漫画家さんもたくさん居られたようだが、とてもこちらから声を掛けるような状況にはなく、ただぼうっと見ているだけ。
予め「エロティクスf」を読んで予習しておくべきだったのだろうが後の祭り。
まあ、いつものパターンである。
誰か声を掛けてくれるのを待っている内は何の進展もなかろう。これじゃ何処へ行っても同じ。
存在感ゼロ。
とり合えず料理とかケーキを貰ってきて独りもしゃもしゃ食う。
2次会もあったので流れで行ってみる。
席の近くにはスーパーバイザーの山本直樹氏などがいらっしゃったのだか、例によって自分は周りの会話をぼうっと眺めているだけ。新人の編集者が隣に来て映画「サマーウオーズ」の話を振ってくれたが、観ているにも拘らず盛り上がりに欠ける会話しか出来ずにいる自分に自己嫌悪。
いや、そもそも自分のことばっかり考えているからそうなる訳で、もっと場を盛り上げるとか、そういうコミュニケーション能力がないとどうしようもないだろ、とまた「自分」のことばかり考えている自分に自己嫌悪するというスパイラルに入って抜け出せなくなる。
そのうち飲みすぎたのかシャックリが止まらなくなってそろそろ限界。
柔な自分の体調にまたまた「自己嫌悪」。
もう「自己嫌悪ループ」に切がなくなったのでこの辺りでお暇する。
なんだかいきなりこのような場に出たところで美味しいことが転がっているわけでもなく、ただ自分の非力を改めて確認するだけなのだが、この宴の案内を貰っただけでもありがたいと思わねばなるまい。担当さんに未発表作品絵コンテ3作を渡して帰途に就く。
福満しげゆき氏辺りであれば、この体験を漫画にして己の糧に有効利用出来そうだが、自分はただ一銭にもならないこのブログに「漏電」させて終わり。

嗚呼、まったくもって絶望である。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/