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遅ればせながら謹賀新年

日常
01 /22 2014
遅ればせながら謹賀新年。
世の中はもう、年賀はがき当選番号抽選も終えてお正月気分も完全に抜け、次なる「恵方まき」「バレンタインデー」イベントに差しかかろうとしているのに。
今年の年始は1月中旬締め切りの商業原稿を処理しようとした矢先に酷い風邪に罹ってしまい、ぐだぐだに。
年末年始のんびりするとか、そんなリラックス期間は皆無で、ただ咳き込む体を騙し騙し、原稿を片付ける日々。しかし体調は悪く、長時間机に向かっていられず、小休止しては這いずって机に戻る繰り返し。これはしんどかった。
とにかく、ここ数年、一度風邪に罹ると熱は2~3日で下がるものの、しつこい咳が何日もつづき、今もって全快に至らずのまま。酷い時になると咳が1ヶ月以上止まらない事もある。
原因は不明。インフルエンザの反応は出なかったのでいわいる「流行の風邪」ではないようだ。しかし医者から貰った薬も根本的には効かず、ただ収まるのをじっと我慢するしかない。
ハウスダスト、アレルギーなど疑っては見たものの原因は特定できない。
「咳喘息」なる症状に近いような気もするが。
いずれにせよ、何か過剰な拒絶反応が長期間の咳を発症させているような気もする。
いろいろ調べてみると「咳喘息」は元々は寄生虫に対する免疫が別の物質か何かに異常反応しているのが原因とか。
たしか花粉症も寄生虫が居る人は発症しないと聞いたことがある。
要するに世の中が衛生的になって外敵から体を守る様々な機構の出番がなくなった変わりに、まったく関係ない物質に「誤作動」してアレルギー反応として咳などの症状が異常につづくのではないのかと推測してみる。
ちょっと世の中潔癖過ぎるのだ。栄養状態も過剰。
「中年太り」は元々飢餓から身を守るため、予め体内に脂肪を蓄えるためのシステム。
ところが近年、飽食時代になるとそのシステムが余剰となってむしろ健康の害になってしまう。
何千年も飢餓の脅威を凌ぐために作られたシステムが僅か一世代で不要となるなんて、ちょっとおかしい。
本来は飢餓が当たり前だったのだ。
同様に寄生虫も「居て当然」の存在だった。
そのために人間の体には寄生虫に対する免疫システムが作られたのだろう。
ところが寄生虫が突然いなくなってしまった。
すると人間の免疫システムもどう対処してよいか解らなくなり、本来なら無害の花粉や塵に過剰反応して長期間の咳を発症させたりするんじゃなかろうか?
とにかく、近年の風邪の症状は変すぎる。
子供の頃はこんなおかしな反応はなかった。
昨今のインフルエンザに対する予防法も異常に潔癖な対策になっている。必ず手洗い、うがい、マスクをして外気と遮断するとか。しかしそれがますますアレルギーに対して脆弱な状況を作り出すんじゃなかろうか。
とはいえ、体調が悪い状況は歳と共に重く圧し掛かる。
暖房完備、一応飲食も不自由なくプライバシーも保てれている環境であるにも拘わらず、長期間の咳はしんどい。
これが例えば不幸にも災害が起こり、避難所で過ごさねばならぬとなったらぞっとする。
遅かれ早かれ肺炎になって命の危険もあろう。
いずれにせよ、早く暖かくなってほしい。
咳き込んでいたら1月が知らぬまま終わってたという感じ。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/