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初夏の生足と過去のラジオに想う

日常
05 /24 2013
気が付けばもう初夏の陽気。
艶かしい生足を露呈した若い婦女子が巷を徘徊する季節。
ついこの前までは、寒風吹く中を凍えていたのに、もう暑いとは。
時の流れは止め処なく加速して、もはやその時流について行く事も難しい。

とはいえ、まだ30度を超えるか否か程度の陽気にも拘わらず、マスコミは「熱中症」を連呼する。
おそらく「花粉症」と同じく医療薬品業界向け「ステルスマーケット」キャンペーンの一つなのだろう。

最近、2004年当時のラジオ番組録音テープを再生してみた。
ちょうどこの年は猛暑だったらしく真夏日が相当続いているというニュースも残っていたが「熱中症」の「ね」の字も出てこなかった。
ところで2004年当時のラジオCMはまだまだテレビ並にバラエティーに富んでいた。
一流企業の宣伝も多いことに気が付く。
それから9年後の今、ラジオCMのそれは債務処理やタレントの公演告知ばかりで斜陽の影が著しい。
聴いていてこちらまで気分が荒む。更にラジオショッピングという番組自体が宣伝に取り込まれてしまった時間帯も目立つ。
自らが宣伝の一翼を担わなければ生き残っていけない守旧メディアの「ステルスマーケット」と「ラジオショッピング」。
悲哀を感じる2013年初夏。

そのラジオのニュースからはどこぞの政治家が過去の戦争中に関連した発言の是非で云々かんぬん揉めている事が流れる。あまり関心ないので詳しくは知らないし、深く考察する気力もない。

この世には「抗う事の出来ぬ掟」がある。
歴史は「闘争に勝ち残った者」が作る。
科学的真実なんてものは意味を為さない。
勝った者の価値観がすべてだ。
「勝てば官軍。負ければ賊軍」。
戦後世界はその「戦勝国」の価値観で動いている。無条件降伏した「賊軍」に発言権など存在しない。
総力戦で負けて無条件降伏した戦争の事をいくら穿り返そうとも、不毛だ。
カーチスルメイが何十万人もの非武装市民を殺戮しようとも勝てば「英雄」である。
ナチスの「ホロコーストはなかった」なんて証拠を掘り出して訴えようとも「戦勝国」が「存在した」と認定すれば存在するのである。
そのための国連であり、そのための世界世論だ。
70年経てもこの価値観で世界の秩序は維持されている。
日本もその「掟」の中で「生かされている」だけだ。
ドイツは戦争責任をすべてナチスとしたので、それを全否定することで戦後をなんとかやりくりしてきた。
日本はそのような選択をしなかったので、未だに「賊軍」としての振る舞いを強要される。
勝てない戦争をして負けて「賊軍」となったのだから何を言っても無駄だ。

ある意味、昭和の政治家は姑息ながらも賢かった。
負けた戦争の事を殊更表沙汰にせず、「経済成長」という「実」を獲った。
豊かになれば民族とか領土とか、一々面倒な争い沙汰は後回しに出来る。
人はいずれ過去を忘れ去る。
そう、「金持ち喧嘩せず」である。
今更、無条件降伏した戦争の事を穿り出して「正義は我にあった」なんて「正論」を振りかざしていたところで、炙り出されるのは「軍国主義の亡霊」とかいうお決まりの常套句だけ。
もうそんなことは誰もが重々承知のはずなのに、思わず口を滑らすのは、結局は日本が「貧すれば鈍す」状態になったからに他ならない。

超少子高齢化の下、もう何をしようとも手遅れだ。
思考回路が内向きとなっていずれ圧壊するのがおちである。
もっともそういう情況は日本だけではなく、東アジア全体がそんな流れの中で閉塞状態に堕ちていく。

だからといって、もう「勝てる戦争」など出来はしない。
若者を総動員するような人的資源は何処にある?
40、50代のニートに銃を担がせたところでそんなものが戦力になるはずもない。
憲法を変えて、家族共同体重視や表現の自由を制限したところでそれを実践する人も文化も消失しつつあるのだ。
若年層の居ない国に未来などあろうものか。

2013年、青葉茂れる初夏。
艶かしい女人の生足に誘われてムシャぶりたくなる衝動。
そうだ。
それがもっとも大切な事なのだ。
無条件降伏した「賊軍」の汚名を返上するには「初々しい息吹」が必要だ。
繁殖力。
そして若い者たちの未来志向。
それを削いだ国に明日は来ない。

斜陽のラジオと同じく零落れていくだけのこの国に、また夏が来ようとしている。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/

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