東急東横線渋谷駅のラスト日

報道
03 /17 2013
先日、東急東横線渋谷駅が廃止になるというので少しだけ覗きに行く。
母方の実家が東横線沿線だったので、阿佐ヶ谷の自宅から「里帰り」する時、いつも国電山手線から乗り換えていた場所。
最後くらいは観ておくかと思い立ったのだが失敗した。
赴いた時間は18時過ぎ。ちょうど帰宅ラッシュと重なり凄い人。
鉄道ファン、見物人、通勤通学客、そして大声で規制している駅員と警備員。
人の流れがごちゃごちゃになって殺伐とした状況。
とても昔を懐かしむ気分ではない。
自分が記憶しているのは、休日昼間ののんびりとした時間帯の東急渋谷駅だ。
考えてみれば、子供の頃の里帰りでこの駅を利用したのは盆暮。そんなに混雑しない頃ばかり。
だから通勤客が溢れる夜のラッシュ時に行っても、自分の記憶にある東急渋谷駅ではない。
何事もギリギリになって行動してもろくな事にならぬことを実感。
早々に駅から脱出した。
当日の画像は腐るほどアップされているであろうから、敢えて1980年代初頭に撮影した東横線渋谷駅の写真を紹介する。基本的に殆ど変わっていないが。
東横線渋谷駅1980年代 渋谷切符20130315
入場券に無効印だけ押してもらって帰る。
それにしても鉄道関連のこうした節目行事がこれほどニュースになったり人が押しかけたりするようになったのはいつ頃からか。
その昔、ブルートレインがブームになった頃の主役は子供だった。
駅のホームには電車を一目見ようと屯する小中学生で一杯で、大人は殆ど無関心。
ところが今や、こういった「鉄道イベント」に殆ど子供は居ない。
平日の夜ということもあろうが、本当に子供の姿を見ない。
子供はいつの時代にも電車が好きだ。
にも拘らず、東急渋谷駅には人っ子一人子供がおらず、2~30代の鉄道ファンと思われる男子が目立つ。
いや、むしろ一般の大人が電車にカメラを向けているのだ。
「大人の祭」となった鉄道イベントだが、哀愁漂うのはなぜだろう。
それはさておき、3月16日から東急東横線は地下鉄副都心線と繋がって相互乗り入れ。
そのホームは地下4階だとか。
これまで渋谷駅で乗り換えていた利用客には不便になる。
ニュースでは盛んに埼玉と横浜が直結して乗り換えなしで便利になったと騒ぐが、本当なのか?
和光市の住民が横浜中華街に毎日大挙して押しかけるとは思えない。
池袋で十分事足りる。その逆もまた然りで、横浜の住民が西武線沿線にどれだけ通う必要性があるのだろう?渋谷まで出れば大抵は用が足りる。
新宿3丁目駅まで乗り換えなしで行けると宣伝しているが、ここで降りたところで直接JRに乗換えが出来ない。乗客が新宿や池袋に流れると言うが、買い物だけのために東横線に乗っているより渋谷でJR他の鉄道に乗り継ぐ利用客のほうが多いはず。
そもそも副都心線を持て囃しすぎではなかろうか?
自分は阿佐ヶ谷在住だが、今の今まで副都心線を使った事もなければ、使おうと思ったこともない。
山手線で十分事足りるから、わざわざ地下に時間をかけて移動するメリットがない。
何処に改札口があることすら知らない。
これから、横浜方面に赴く時は、間違いなく「湘南新宿ライン」を使うだろう。
長い階段を地下から行き来する新しい東横線に魅力は感じない。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/