幼少の頃垣間見た幻影

報道
01 /26 2013
先日、伊集院光のラジオで聴いたアイドルグループが出版したセミヌード写真集の話題。
その中で子供がモデルの胸を手で隠した写真が「児童ポルノ」に当たるか否かでその基準が不明瞭だという事を説いていた。
同じセミヌード写真に関しては少し前の新聞記事にも識者のこんなコメントが載っていた記憶がある。
「この子供が大人になったとき、自分が児童ポルノに関わっていたと知ったら精神的ダメージは計り知れない」云々等。
自分は実際、そのセミヌード写真など見ていないから如何なるモノなのかは知らない。
いずれにせよ、当事者には関係ないところで騒ぎ立てている事だけは確かなようだ。

小学校1年生の時だったか、プール教室の時間か何かだったと思う。
自分たちのクラスをプールに先導するため、上級生が教室に訪れた事があった。
遣って来たのは8~12歳位の女の子の上級生。当然彼女も水着姿だった。
小学校3年か4年生だったと思うが、6歳だった自分からすれば、それは立派な「お姉さん」だ。
おへそが見えたということはセパレート水着だったのだろうか。
フリルの記憶も鮮やかだ。
背が小さかった自分は列の一番前にいて、その女の子の後を付いて行く。
可愛いおしりが視界一杯に広がったのを記憶している。
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廊下で一旦列が停止する。
「前に倣え」をするとその子は徐に振り返った。
まさに己の眼前にその上級生のおへそが出現する。
ツルツルプニプニの白いお腹・・。そしてすぐ下にはフリルの付いた水着のショーツ。
自分は思った。
「むしゃぶりつきたい!」
無論、実際のそれは「性欲」ではなく、年上の女の子に対して甘えたいという気持だったのだろうが、いずれにしろその時、自分は生まれて初めて「官能の味」を知った。
まだこの10歳前後の少女だから性フェロモンなど出ていないはずなのだが、確かに自分はあの時、上級生の姿態から流れ出る官能の蜜を嗅ぎ取ったのだ。
僅か6歳でしかない少年が・・である。
あの時の水着上級生は自分にとって最初に己の「何か」を掻き立てた女性だった。
このような経験は自分だけではあるまい。
少年の淡い異性への憧れや秘められた想いは誰もが垣間見る「通過儀礼」だ。

しかし、いつからかそんなありふれた「通過儀礼」を「児童ポルノ」と騒ぎ立てて物議を醸し出したい輩が台頭し始めた。
事を荒立てる事が、誰かの利益にでもなるのだろうか?

これと同じく、最近話題なのが体育会系における「体罰」だ。
メディアで語るスポーツ指導者なる者たちは挙って「体罰」を非難し、あってはならぬことと声を大にする。
不思議に思うのは、なぜにそれほど「体育指導」なるものを「美化」したがるのだろう?
日本において「いじめ」「体罰」は必須科目みたいなものではなかったのか?
昭和の「スポーツ根性」モノのアニメ、マンガ、テレビドラマなどチェックしたら解る。
全編体罰だらけだ。
所詮、日本の体育指導なるものはそんな鉄拳制裁が基本。
そして建前上「体罰は厳禁」を叫ぶのも同様に予定調和として昔から存在する。
昭和40年代に制作された『明日のジョー』。このどこかのエピソードの中で少年院監督官かこう呟いていたのを記憶している。
「鉄拳制裁はよろしくありませんなあ」
つまり、四半世紀前から建前上「体罰」は厳禁とされていたのだ。
その建前の下に「さわやか甲子園」とかの宣伝文句を掲げ、青少年スポーツ興行は繁栄してきた。
だが、その「さわやか」という言葉とは裏腹にスポーツ指導の「現場」では「気合を入れる」という常套句の下に体罰は相変わらず横行し、それがスポーツ慣例文化として営々と受け継がれている。
今回のことでその土壌が変化するとは思えない。
所詮、体育会系は「鉄拳制裁」や「体罰」なくして成立しない。
奇麗事を並べたいのは、興行する上で都合が悪いからに他ならない。
甲子園高校野球のキャッチフレーズを「今日も体罰青アザだらけ甲子園」では人も呼べまい。
所詮は「大人の都合」でしかないのだ。

そんな「大人の都合」でスポーツ少年や手ブラ少年が翻弄されるのは忍びない。
アイドルのオッパイを握ろうが握るまいが、少年の将来は本人が決めることだ。
「大人になって罪の意識を背負う」等と誰が解るんだ?
新聞にコメントを寄せた識者は預言者か?
むしろアイドルのオッパイを触ったことによって異能に開眼するチャンスを得たかもしれないだろうに。

小学校1年生の時に垣間見た上級生のセパレート水着姿態。
彼女のおへそで己は禍々しくて艶やかな官能の扉を開いた。
好むと好まざるに拘わらず、己はあの時の衝動が生きる意欲に繋がっていたんではないかと思う。
男の子であれば程度の差はあれ、幼少の頃にこのような経験で開眼していくものだ。
少年の可能性は無限である。

「大人の都合」でその可能性を摘んではならぬ。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/