エヴァンゲリヲン3.0を観る
エヴァンゲリオン
エヴァンゲリヲン3.0を観に行く。
今回はまったく関心がなかったため、前売り券も買っていない。公開日も知らなかった。
先日、友人から家の電話で「今日、エヴァの映画テレビで放映されるよ」と言われ、「何で今頃?」と聞き返したら新作が公開直前だからと教えられ、やっと気が付いた次第。
初音ミク×冨田勲のライブも先日、ラジオで知ったばかり。
すでに8月頃からアナウンスされていたのにも拘わらずまったく気が付かなかった。
毎日、ダラダラとネットサーフィンしているのに肝心な情報は旧態依然のアナログ媒体で気が付くという有様。
それも全部「後の祭り」。
ネットの海の大半は「便所の落書き」。こんなところばかり彷徨っていると人間だめになる。
これに懲りて最近はパソコンの電源を入れないように努めている。しかしスマートフォンを持っていないのでこうすると完全な情報弱者に転落だ。
もう本屋で「ぴあ」立ち読みにして映画情報を得る事も出来ないからどうしようもない。
30年前にあったはずのチケット売り場に行ってみるが当然ながらそんな店は存在しない。新聞にも情報がない。
右往左往した挙句、結局映画館が何処にあるか解らないので3日ぐらい繁華街を彷徨って諦める。
そしてやっと今日、エヴァの新作を観る。
場所は新宿ミラノ座。
いつも「エヴァ」を観たのと同じところ。今回だけは避けたいと思っていたのだがやはりここしか見つからなかった。歌舞伎町のチケット販売店でこの劇場のみ通用する通常よりも400円弱安い前売り券があったという理由もあるが。
1740の回を見る。席の7割ほどが埋まっている。客層は大学生位の男子が目立つか。
さて、肝心のエヴァ新作の感想である。
(「ネタばれ」程の事は記していないが、一切の情報を入れないで観たいと思っている人は読まないほうがいいかも)
序盤と終盤は、正直エヴァとは違う印象。ガイナックスアニメのごった煮みたいなキャラ満載で映画館間違えたかなという錯覚に至る。
〇ディアの〇モ船長?〇〇〇ラス号?「ヤマト」の宇宙戦艦〇〇ドロメダ?
ウーン。どう考えても「エヴァ」の世界観としては無理がある。
もっとも新シリーズ劇場版は旧作を踏襲して作っている訳ではないのでこれも「あり」と言ってしまえばそうかもしれないが。
しかし中盤はマッタリとしたエヴァの世界観で満たされていて違和感はない。
ただ、前作との整合性が薄く、どうしても「続編」として観る事が出来なかった。なんだか同じテーマで別の作家が描き繋いでいく「リレー漫画」を彷彿させる。そしてその作家性がぜんぜん違うのだ。
時系列もどうなっているのだろう?人は歳月たてば変わっていくのだが・・。
それも次回の「謎解き」に組み込まれているのか?
いっそのこと、オリジナル新作で作ったほうがよかったんじゃないかと思ってしまった。
但し前作、前々作と違い、総じてストーリーも絵も殆どが新規製作になっているので全体に新鮮さがあり、独立した映画として楽しめる事は確か。
あと碇シンジがネガティブシンキングに戻っている事に好感が持てる。
卑屈で自我に篭って女の子から詰られてこそ、碇シンジであり「エヴァ」搭乗員なのだ。
だから今回は過去の反芻に陥って見ていて辛くなるということはなかった。
だけれど前作から登場している新エヴァパイロット・・えーとアドビ・イラストレーターに似た名前の人。
これはどうにも馴染めない。
テレビCMで「アルプスの少女ハイジ」のアニメに家庭教師役の中年男を加筆したものがあるが、それと似た印象だ。
特にエヴァシリーズの要になる役割もなさそうだし、一貫してアシスタントで終始してるし、取ってつけた新キャラというイメージが付き纏う。でもまあ次回作に何かあるかもしれないし期待しよう。
観賞後、取りあえずプログラムだけは購入した。なにやら2種類あってどこがどう違うのか解らない。
グッズはあまり買いたいとも思わず。
前回はまだいろいろと物色したものだが。
そういえば「月に行ってきました」という渚カヲルイラストのお菓子が売っていたな。
ミラノ座を出ると空には半月がかかっている。
正面の巨大な劇場が取り壊されていて空間がぽっかり開いている。
かつての賑わいもなくなった歌舞伎町。
最初の「エヴァ」劇場版が公開された14年前とは様変わりした街を独り寂しく家路に向かう。
今回はまったく関心がなかったため、前売り券も買っていない。公開日も知らなかった。
先日、友人から家の電話で「今日、エヴァの映画テレビで放映されるよ」と言われ、「何で今頃?」と聞き返したら新作が公開直前だからと教えられ、やっと気が付いた次第。
初音ミク×冨田勲のライブも先日、ラジオで知ったばかり。
すでに8月頃からアナウンスされていたのにも拘わらずまったく気が付かなかった。
毎日、ダラダラとネットサーフィンしているのに肝心な情報は旧態依然のアナログ媒体で気が付くという有様。
それも全部「後の祭り」。
ネットの海の大半は「便所の落書き」。こんなところばかり彷徨っていると人間だめになる。
これに懲りて最近はパソコンの電源を入れないように努めている。しかしスマートフォンを持っていないのでこうすると完全な情報弱者に転落だ。
もう本屋で「ぴあ」立ち読みにして映画情報を得る事も出来ないからどうしようもない。
30年前にあったはずのチケット売り場に行ってみるが当然ながらそんな店は存在しない。新聞にも情報がない。
右往左往した挙句、結局映画館が何処にあるか解らないので3日ぐらい繁華街を彷徨って諦める。
そしてやっと今日、エヴァの新作を観る。
場所は新宿ミラノ座。
いつも「エヴァ」を観たのと同じところ。今回だけは避けたいと思っていたのだがやはりここしか見つからなかった。歌舞伎町のチケット販売店でこの劇場のみ通用する通常よりも400円弱安い前売り券があったという理由もあるが。
1740の回を見る。席の7割ほどが埋まっている。客層は大学生位の男子が目立つか。
さて、肝心のエヴァ新作の感想である。
(「ネタばれ」程の事は記していないが、一切の情報を入れないで観たいと思っている人は読まないほうがいいかも)
序盤と終盤は、正直エヴァとは違う印象。ガイナックスアニメのごった煮みたいなキャラ満載で映画館間違えたかなという錯覚に至る。
〇ディアの〇モ船長?〇〇〇ラス号?「ヤマト」の宇宙戦艦〇〇ドロメダ?
ウーン。どう考えても「エヴァ」の世界観としては無理がある。
もっとも新シリーズ劇場版は旧作を踏襲して作っている訳ではないのでこれも「あり」と言ってしまえばそうかもしれないが。
しかし中盤はマッタリとしたエヴァの世界観で満たされていて違和感はない。
ただ、前作との整合性が薄く、どうしても「続編」として観る事が出来なかった。なんだか同じテーマで別の作家が描き繋いでいく「リレー漫画」を彷彿させる。そしてその作家性がぜんぜん違うのだ。
時系列もどうなっているのだろう?人は歳月たてば変わっていくのだが・・。
それも次回の「謎解き」に組み込まれているのか?
いっそのこと、オリジナル新作で作ったほうがよかったんじゃないかと思ってしまった。
但し前作、前々作と違い、総じてストーリーも絵も殆どが新規製作になっているので全体に新鮮さがあり、独立した映画として楽しめる事は確か。
あと碇シンジがネガティブシンキングに戻っている事に好感が持てる。
卑屈で自我に篭って女の子から詰られてこそ、碇シンジであり「エヴァ」搭乗員なのだ。
だから今回は過去の反芻に陥って見ていて辛くなるということはなかった。
だけれど前作から登場している新エヴァパイロット・・えーとアドビ・イラストレーターに似た名前の人。
これはどうにも馴染めない。
テレビCMで「アルプスの少女ハイジ」のアニメに家庭教師役の中年男を加筆したものがあるが、それと似た印象だ。
特にエヴァシリーズの要になる役割もなさそうだし、一貫してアシスタントで終始してるし、取ってつけた新キャラというイメージが付き纏う。でもまあ次回作に何かあるかもしれないし期待しよう。
観賞後、取りあえずプログラムだけは購入した。なにやら2種類あってどこがどう違うのか解らない。
グッズはあまり買いたいとも思わず。
前回はまだいろいろと物色したものだが。
そういえば「月に行ってきました」という渚カヲルイラストのお菓子が売っていたな。
ミラノ座を出ると空には半月がかかっている。
正面の巨大な劇場が取り壊されていて空間がぽっかり開いている。
かつての賑わいもなくなった歌舞伎町。
最初の「エヴァ」劇場版が公開された14年前とは様変わりした街を独り寂しく家路に向かう。