日本が中国に勝利するたった一つの冴えたやり方

報道
09 /20 2012
BSで放映しているCNNの中で学生向けの「CNNstudent」というのがある。
その中のコーナーで二者択一のクイズがあるのだが、今日のお題は「日の丸と五星紅旗、どちらが中国でどちらが日本の国旗でしょう」というものだった。
つまり、アメリカの大学生にとって、これは難題なのだ。
恐らくかなりの学生が正確に答えられまい。
当然、尖閣諸島を巡って日中がどのような状況になっているのかなんてまったく知らないだろう。

今、アメリカの新聞には中国が盛んに意見広告を出しているらしい。
曰く「尖閣は中国の領土だ!」
曰く「日本は戦後の民主的世界秩序に挑戦し、日帝ファシストが尖閣諸島を侵略している」
曰く「アメリカは尖閣に手を出すな」など等。
日本と中国の見分けすら付かないアメリカ市民にとってこのようなキャンペーンは唯一の情報源。
マトモに信じてしまう市民も多かろう。

そんなアメリカに日本は安全保障を託している。
一方、中国は世界規模で対日闘争を展開しはじめた。
膨大な資金をつぎ込んで世界世論を動かし、地球規模で日本を潰しに懸っている。
中国の次期指導者とされる習近平国家副主席もアメリカ国防長官との会談の席でこう語った。
「日本は世界の反ファシズム 戦争勝利の成果を意図的に否定し、戦後国際秩序に挑戦している」とね。
すでに中国は日本核攻撃の口実を完成させているのだ。
これならアメリカも中国の日本侵略と第3の核爆弾投下を認めざるを得なくなる。

対して日本世論を見ると、「お約束」日和見原発全廃騒動にオスプレイの安全性がどうのこうの云々・・。
目の前に蛮族の大軍が押し寄せているというのに、城壁の中に篭って「竈の火が危ない」とか「新型投擲機の放った石が城内に落ちたら危ないから使用させない」とかやっているのだ。
もはやコメディーである。

そもそも日本の「戦後」は己の領土領域を守るなどというコンテンツは最初から除外されていた。
憲法第9条で戦力を放棄し、米国の安全保障下で経済主体の国家運営という術でしか生きていけない国だ。
だが、もはやその経済は風前の灯火。
先日のニュースで日本国債の外国人保有率が増えてきているという。
少し前まで「日本の借金は自国民が所有しているので大丈夫」とか流布していたが、そんなメッキも剥げ始めた。
もう、おしまいである。
金で支えられなくなった国家運営は破綻し、瓦解は時間の問題だ。
かといって、一朝一夕に軍備を拡張し、己の力で領土保全を図るなどということは不可能。
この超少子高齢化で兵員維持も間々なるまい。
安全保障に頼るアメリカも冷戦後は極東で日本だけに肩入れする謂れもない。
その上、アメリカ世論も中国支持だ。
「お得意様」に手を上げる事はありえない。
かくして日本は「敗戦確定」となった。

尖閣諸島は1970年代初頭の日中国交正常化時に、時の指導者が領有権棚上げとした。
1978年、来日した鄧小平はこういったそうだ。
「今の日中指導者には知恵がなさ過ぎる。この問題は知恵を得た次世代がきっと解決してくれるだろう」と。
そしてどうなったか。
たしかに「知恵」はついた。
但し、賢かったのは中国のほうだけ。

2012年、中国指導者は強大な軍事力と経済力を後ろ盾に知恵を絞り、尖閣諸島確保に邁進している。
一方、日本の指導者は、衰退する経済と元々ないに等しい軍事力に頼る事も出来ず、ただ己の地位に縋るという私欲の果てに尖閣諸島を失おうとしている。
何の外交軍事戦略もなく、経済力も後ろ盾となるアメリカの安全保障も失い、ひたすら亡国の坂道を転げ落ちていく日本。
そんなことは予想された事で、己の手で己の領域が守れないのなら最初から領土主張などしなければよいのだ。
にも拘らず「尖閣諸島は日本の領土である」と与野党マスコミ挙って主張している。
頭がどうかしているに違いない。
前前任の宰相がのたまっていた「友愛」とかなんとかを実践したらよかろうに。
隣国が押し入ってきたら「どうぞどうぞ」とみんなくれてやれ。
それが憲法第9条の真髄じゃないのか?

今の自衛隊は中国海軍より優秀だという論調もあるが恐らく当てになるまい。
守るは攻めるより難しい事は論を待たず、「専守防衛」など最初から負けを見込んだ言い訳に過ぎない。
狡猾に攻め込んでくる敵に、満足な情報もないまま多勢に無勢の自衛隊が、戦術的に勝る部分はあっても最終的に勝利を納めることは不可能だ。
海上自衛隊戦力の殆どはアメリカの機動部隊を援護防衛するための存在。
いわば「下男艦隊」だ。
エイジス艦も空母を対艦ミサイルや弾道ミサイルから守るための船。
そのようなものに特化された海自が、中国の奇襲的島嶼奪取作戦に有効に対処出来るとは思えない。
実戦経験も無い自衛隊が兵器のスペック通りに戦果を上げるなど夢物語だ。
何よりも士気である。
今回の反日デモを見てもわかるように中国の若い民衆の「対日闘争」の熱い血潮は、日本の若者にはまったくない。
「日本人を皆殺しにせよ!」というスローガンの下、襲ってくる中国将兵に日本自衛隊将兵は太刀打ち出来まい。
何より欧米世論が中国支持である以上、日本には「戦っても無駄」という意識がある。
これではもう、戦う前から勝負は決まっている。

中国は今回の「対日戦争」を前大戦時における日中戦争の緒戦である「第2次上海事変」を手本にするだろう。
日本を散々挑発して、まず日本に最初の弾丸を撃たせて戦争を引き起こす。
すれば世界世論はますます中国に「正義あり」と看做すだろう。
中国は常任理事国でもあるから、国連の場でも主導権を握れる。
日本は軍事的にも外交的にも手出しが出来ない。
そして日本の完全敗北が成立する訳だ。

いずれにせよ、日本に勝ち目はない。
事実上の「日中戦争」が始まっているのにも拘らず、政治家も国民もその意識がまったく無い。
首相曰く「今回の尖閣国有化に対する中国の反応は想定外だった」。
どこかで聞いた台詞だ。
もっとも想定も何も存在せず、行き当たりばったりの決定でしかないものだから、本音のところは「どうしていいかわからない」だろう。
もはや座りションベン状態と思われる。
与党も野党も第3極も似たようなもの。
威勢のいいこと言ってる者もいるが、どうせ事あれば外国に逃げるか中華人民共和国日本自治区の代官に収まる手合いだろう。

外交戦略も軍事的コンセンサスもないまま、蛮族に蹂躙されかかっている哀れな国、日本。
遅かれ早かれ、こんな時は再び列島を大地震が襲ったりするものだ。
前大戦の終戦前後にも相次いで列島に巨大地震が襲った。
蛮族と天災の板ばさみに遭って、日本は10年以内に壊滅するだろう。

最近、東京の高級住宅街の家々が相当数売却に出されているという。
日本富裕層の特権者たちは事を悟って資産を処分し、外国への逃亡をすでに準備していると思われる。
残された者は侵略者の略奪暴行強姦に加え、大地震の津波、火災に襲われ、3000万人以上が虐殺、犠牲になろう。援助も無く食料も欠乏し、最終的には1億人が死亡し、わずかに生き残れるのは500万人に過ぎないだろう。
そんな「地獄日中戦争」はすでに始まっている。

この惨劇を避ける手立てはない。
日本人自身にこの禍から逃れる知恵はないのだ。

だが唯一この国を救える人物がいる。
それは「カーツ大佐」だ。
あの『地獄の黙示録』に登場したジャングルの奥深くに己の王国を築いた男。
彼みたいな人間をどこかの国から連れてこない限り、この国は救えない。
異常なまでの才能を有するも、国家から危険視され疎まれ追放されるような神憑った指導者。
これこそが日本の希望となろう。
元々、日本建国は大陸から遣ってきた遠征司令官が祖国に叛旗を振りかざして、この列島に己の王国を築いたのが始まりだ。
いまこそ第二の建国を実践し、この国から一切の偽政者を実力で排除し、「カーツ大佐」を即位させることが急務だろう。
『7人の侍』に描かれたの如く、野武士に襲われた村人が用心棒を探し出すのと同様に、世界の何処からか「カーツ大佐」見つけてくるのが現政権の唯一の責務だ。
すれば中国も敵ではない。
神憑った戦略と外交手腕で日本を勝利に導いてくれるはずだ。

習近平国家副主席はこうも言っている。
「日本が奈落の底に落ちる前に馬のタズナを正しい方向に直すべきだ」と。

そのタズナを操るのが「カーツ大佐」。
これが日本を救う「たった一つの冴えたやり方」だ。

「カーツ大佐」。あなたは一体何処にいる?

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/