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EVAスマホ

エヴァンゲリオン
03 /16 2012
なにやらエヴァスマホが出るらしい。
SH-06D NERV
まだどんな製品になるか詳細は解らないがベースとなるスマートフォンはこちら
この春、電電公社携帯部門が始めた携帯で見るテレビ配信企画に合わせて開発したものらしい。
前回のエヴァ携帯SH06A NERVもそうだったが「NERV官給品」というコンセプトから考えるとどうにもミスマッチングなベース携帯。
今回のテレビ配信企画も2年ぐらいでぽしゃってしまいそうな代物。そうなればこの携帯も意味を為さなくなる。
寿命の短い失敗企画の墓標みたいな携帯。
エヴァの世界観から導き出すならば、一般受けからは程遠いが実用本位で無骨な、時計で譬えればGショックのような耐久性重視かつ最先端のテクノロジーを集結させたような息の長い製品でないとシンクロしない。
にも拘らず、前回のSH06A NERVもオシャレ本位なぱっとしない携帯がベースになっていた。
ソフトも「特務機関NERV」の世界観を体現したものとは程遠く、アニメグッズの域を出ない安っぽさ感は拭えなかった。着信音も作品本編で使われていた効果音を流用しただけで、鳴らすには恥ずかしいものばかり。
購入してから3年になるが、時々使う程度で留まっている。
実際、「特務機関」が使用するごとき「特注」のかっこよさが不足しているので常に使い込みたいという気分が湧いてこない。
開発予算が限られているということもあろうが、完成度は限りなく低かった。
映画の中でもやっつけで出しているだけ。必然性もない。観ていて欲しくなるというアイテムには程遠い印象を受けた。
おそらく、今回もSH06A NERVと似たような製作過程を取ると思われるから、あまり期待は出来ない。
スマートフォンは持っていないので、確かにエヴァのスマホが出るといわれれば気にはなるが、土台、そんなお金はない。
それにスマートフォンの場合、保護カバーをそれなりの仕様にしてしまえば、本体デザインに手を加えなくともエヴァスマホっぽくなってしまう。
中身のソフトを相当独創的な「NERV」仕様にしない限り、購入意欲は沸かないだろう。
因みに前回のエヴァ携帯、持っているのを目撃した人数はこれまでに3人。
EVA監督の庵野氏本人と他、電車の中での単独30代男性2人だけ。ロービジ塗装なので目立たないという理由もあろうが、差ほど見かける機会はなかった。もう少しインパクトがないと所有している喜びがない。
例えば真っ黒いモノリスみたいな形状で着信する時にNERVの紅いマークだけがボウーと浮かび出るとか、操作系も既存のスマホとはまったく異なるとかね。
要するに既存の携帯やスマートフォンではそれなりの機種を選定しない限り、「NERV」官給品のイメージを醸し出す事は難しい。
いっそのこと、昔の自動車電話みたいなショルダー方式のほうが「NERV」官給品っぽくなる。
あと、手回し発電しないと電話がかけられないとか、黒電話のようにダイヤル形式だとかアナログティックなインタフェイスが欲しい。
こうすれば、電車の中で使用すればすぐに「あの人、NERV官給品を使ってる!かっこいい!」と気付いてくれるだろう。
そんなエヴァスマホを期待したい。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/