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寒い夜の喫茶店

日常
01 /13 2012
寒い。
部屋の暖房はガスファンヒーターなのだが、暖気が天井方向に上がってしまい、床下が寒い。
温風が吹き出す場所と対角線上に机があるので冷気がその部分に溜まって暖房効率が悪い。
扇風機で撹拌する方法もあるのだが、部屋自体が築52年で隙間だらけ。
どこかしらから冷たい風が吹き込んでくる。

寒い季節風吹く中、駅前の商店街に足を運ぶ。
西友の惣菜売り場に200円に満たない調理済みパスタやお弁当が並んでいる。
100円に満たないパンもある。
時間帯によって30%引きになっている。
これからの将来、こんなリーズナブルな食品が独身低所得者男性の主食になっていくのだろうか?
結構味は悪くはない。
毎日、アイテムを変えてローテーションしていけば凌げそうだ。

先日、久しぶりに近所の個人経営喫茶店に入る。
昔はよく通ったり打ち合わせに使ったのだが、喫煙フリーなのでタバコが嫌いな人とは一緒に入れないため、久しく行ってなかった。
店内は全然変わっておらず、雰囲気も同じ。
深夜2時までの営業なのでなんだかマッタリする。
25年近く前にこの店で編集者と悶々と打ち合わせしていたことを思い出す。
いつも切羽詰っていたが、その分余計な考えなしにひたすら前に向かってもがいていた。
それから四半世紀。
自分のポテンシャルがあの頃と比べ、著しく希薄になっていることに不思議と違和感を感じないのはなぜだろう。
あの頃になかった何かに満たされているのか?
いや、それはただの錯覚で己の人生の体たらくを誤魔化しているに過ぎないのか?
紅茶の味もまったく変わらない。
ネコの置物が悪戯げにこっちを見ている。
「お前はこれからどうするにゃん?」
DSC00414a.jpg
答えは見つからない。
ただ、こうしてぼうっとお茶を飲む時間が得られている事は幸いであると。
歳重ねるとはそういうことなのか?
何一つ成就していないのに白髪だけが増える滑稽さ。

きょうも寒い。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/