幸せは終身雇用と専業主婦にあり

日常
01 /12 2012
先日の連休、所用で吉祥寺に出る。
どこも賑わっていて飲食街には行列が出来るほどの人波。
子供連れも目立っていた。
そしてふと思うのである。
世はデフレ円高不況で汲々とメディアは騒ぐが、まだまだ巷には買い物できる程の裕福な家族連れで溢れているではないか。
海外旅行に出かける日本人も多い。
お金に余裕がある証拠だ。
メディアが流す少子高齢化や不況の悲劇は、結局人生の主流から外れた独身者、低所得者に限られているのであって、真っ当な仕事をして結婚し、子供を設けている終身雇用者と専業主婦にとっては関係ない事だ。

いつの世も、社会は終身雇用と専業主婦のために回っている。
自分の周りを見ても妻を娶って子供を育て家庭を持つ同期の者たちが困っている様子はない。
何不自由なく、生活を営んでいる。
誰一人、路頭に迷うような状況に追い込まれている者はいない。
誰一人として!
終身雇用と専業主婦はいつの世も安泰だ。
不安を煽っているのは「おひとりさま」の自作自演でしかない。
将来に遺伝子を残そうとしない独身者が困窮に喘ぐのは当然だ。
独身者が妻帯者より優先順位が下になるのは世の道理であろう。

「おひとりさま」に豊かになる権利はない。
手持ちの金が尽きたら終わり。
精々30代半ばまでが関の山だろう。
「おひとりさま」女子はそれまでに終身雇用の夫を獲得しない限り、生き残る術はない。
一方、低所得非正規雇用の男性も40過ぎれば心身ともに燃え尽きる。
もはや社会のお荷物として、こそこそゴキブリのように振舞わなければいけない。
そんな「人生の敗北者」のために将来を育む終身雇用と専業主婦が犠牲になる訳には行かないのだ。
公務員が優遇されていると批判する論調がメディアから盛んに流れているが、かつてバブルの頃は逆に公務員は低所得で冷遇されていた。
不況やデフレになったからといって堅実な職を歩む者から搾取するなど理不尽ではないか。
公務員もまた人生の勝ち組なのであり、そんな勝ち組を引き摺り下ろそう等と考えるのは、結局「おひとりさま」の嫉妬に過ぎない。
消費税アップという話もあるが、「人生の勝ち組」はそんな税を負担する必要はない。
勝った者に負担はいらない。
寧ろ、独身税、非雇用者税、おひとりさま税、女子税を制定して結婚しない独身者から搾り取ればよいだろう。
「人生の負け組」にこそ重税を科して負担させるのである。
そして終身雇用と専業主婦を手厚く保護して、中産階級の復活を促すべきなのだ。
そうすれば、「おひとりさま」はこの世から消滅し、慎ましく専業主婦に還っていくだろう。
女子の社会進出が抑えられるから、非雇用男子は晴れて正規終身雇用され、安心して妻を娶り子を設けることが可能になろう。
この記事を見てもすでに20代女性は「男は仕事、女は家事」であるほうが望ましいと思い始めている。
結局、人間は真っ当な道に戻っていくのである。

吉祥寺の町に溢れる幸せそうな家族連れ。
これが真っ当な「生きる」姿だ。
「おひとりさま」など人間になれない妖怪と同じだ。
ココロの底では「人間になりたい」と思っているのに、そのチャンスを逃したが故に自己欺瞞で己を包み、幸せな終身雇用と専業主婦をゾンビみたいに妬み襲うようになってしまった。
しかし、結局最後は人間が勝つ。
映画でもテレビドラマでも人間が勝つと相場は決まっているのだ。
妖怪やゾンビは人間に撃たれて最後は滅ぼされる。
「女子会」は「幸せな家族団らん」には勝てない。
絶対に。
手遅れにならぬよう、若いうちに終身雇用の夫に嫁ぐのが賢明なのだ。

かつて夫は「風呂、飯、寝る」しか言わなかった。
しかし、それさえ素直に聞いていれば安泰な生活が待っているのだ。
今や主婦業も「機械化」され、かつて程の負担はない。
もはや「亭主関白」は昔話。夫も家事協力しない訳にはいかぬから分業も可能。
安いものである。
そんな簡単な事を自己否定し、40代女子会に逃げ込む「おひとりさま」は哀れの極みだ。
低所得非雇用独身男性のほうもいずれは「年間自殺者3万人」の仲間入りが迫ってくる。
手遅れにならないうちに何とかしよう。
生き残るために妻を娶るのは人生の必須だ。
ゾンビになりたくないなら、今年の目標は「幸せな家庭」を築くしかない。
いつの世も、最後には終身雇用と専業主婦が勝つ。
それ以外は、もはや存在するに値しないのだ。


あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/