南海ホークス酒豪選手の漫画が載ってる雑誌
日常
先日、散髪に行った際、いつものように待ち合い室に置いてあった漫画雑誌を手に取る。
普段、漫画雑誌を殆ど読まないから、このような場は貴重だ。
比較的高年齢層を対象にしたその漫画雑誌のメインは野球作品らしい。
酔いどれの南海ホークス選手が主人公。
恐らく、20年近く前にも同じように散髪店で読んだ記憶が・・。
他の掲載作品も、映画化された釣り漫画とか、懐かしい昭和30年代を扱ったほのぼの漫画とか・・。
嗚呼、これはもう何十年も同じ作品が延々と載っている雑誌なのだと気が付いた。
漫画家も編集者も読者も、同じ人が描き、同じ人が編集し、そして同じ人が読む。
この永遠のルーティンが成立しているんだと。
そして皆同じように歳を取り、いつかは皆お墓に行くんだと。
でもそれで商売として成立しているのだから、作家も編集者も読者もある意味「人生の成功者」なのだと。
漫画家は明日が保障されない商売だ。
数ヶ月前、新人漫画家を支援されている『トキワ荘プロジェクト』主宰の方にお話を伺える機会に恵まれた。
その時の興味深い統計。
漫画家がサラリーマンと同じくらいの生涯収入、つまり約3億円の所得を得るためにはどの位単行本を売らねばいけないか?
その答えは部数にして600万部だそうだ。
そう、600万部・・。
6冊で計算すれば1冊に付き100万部だ。
12冊で計算しても一作50万部の売り上げが必要。
1単行本1万部だと600冊コンスタントに1万部づつ出し続けなければならない。
5000部であれば1200冊・・。
そこまでしないと一般サラリーマン並の所得は保障されない。
また、漫画家としての寿命もサラリーマンより短いから、漫画家はサラリーマンの約3倍稼ぐ必要があるらしい。
生涯で600万部以上売れる漫画家がどれだけ居るかは知らない。
しかし恐らく全漫画家のうちでほんの僅かであることは想像に難くない。
相当のヒットを飛ばさない限り、大方の漫画家は「サラリーマン以下」なのだ。
無論、今はサラリーマンとて安定した終身雇用など望めないから単純比較は難しいとしても、生涯600万部など「夢の世界」には違いない。
先日、散髪屋で読んだ漫画雑誌。
たぶん中心作家の何人かは「大御所」なので生涯600万部のレベルは優に超しているのかもしれない。
何十年も同じ作品で生活していくにはこの位のレベルを維持しなくてはいけないということだ。
自分の知り合いのイラストレーターさんでこの先何年かの装丁画の予定が埋まっているという方がいる。
明日が保障されない生業で考えれば相当に恵まれているんだと思う。
生涯600万部は夢のまた夢。
10万部はおろか、一応仕事がある、何年か先まで取りあえず仕事が埋まっているなら御の字、というのが漫画家、イラストレーターという生業だ。
仕事がまったく来なくなっても驚くこともなかろう。
「夢」を売っているのだから覚悟の上だ。
もっともそうなるともはや「自称漫画家」に成り下がってしまうが・・。
散髪の順番が来た。
南海ホークスの選手が主人公の漫画を途中にして雑誌を閉じる。
10年後、また散髪屋の待合室で同じ雑誌、同じ漫画を読む日が来るのだろうか・・。
普段、漫画雑誌を殆ど読まないから、このような場は貴重だ。
比較的高年齢層を対象にしたその漫画雑誌のメインは野球作品らしい。
酔いどれの南海ホークス選手が主人公。
恐らく、20年近く前にも同じように散髪店で読んだ記憶が・・。
他の掲載作品も、映画化された釣り漫画とか、懐かしい昭和30年代を扱ったほのぼの漫画とか・・。
嗚呼、これはもう何十年も同じ作品が延々と載っている雑誌なのだと気が付いた。
漫画家も編集者も読者も、同じ人が描き、同じ人が編集し、そして同じ人が読む。
この永遠のルーティンが成立しているんだと。
そして皆同じように歳を取り、いつかは皆お墓に行くんだと。
でもそれで商売として成立しているのだから、作家も編集者も読者もある意味「人生の成功者」なのだと。
漫画家は明日が保障されない商売だ。
数ヶ月前、新人漫画家を支援されている『トキワ荘プロジェクト』主宰の方にお話を伺える機会に恵まれた。
その時の興味深い統計。
漫画家がサラリーマンと同じくらいの生涯収入、つまり約3億円の所得を得るためにはどの位単行本を売らねばいけないか?
その答えは部数にして600万部だそうだ。
そう、600万部・・。
6冊で計算すれば1冊に付き100万部だ。
12冊で計算しても一作50万部の売り上げが必要。
1単行本1万部だと600冊コンスタントに1万部づつ出し続けなければならない。
5000部であれば1200冊・・。
そこまでしないと一般サラリーマン並の所得は保障されない。
また、漫画家としての寿命もサラリーマンより短いから、漫画家はサラリーマンの約3倍稼ぐ必要があるらしい。
生涯で600万部以上売れる漫画家がどれだけ居るかは知らない。
しかし恐らく全漫画家のうちでほんの僅かであることは想像に難くない。
相当のヒットを飛ばさない限り、大方の漫画家は「サラリーマン以下」なのだ。
無論、今はサラリーマンとて安定した終身雇用など望めないから単純比較は難しいとしても、生涯600万部など「夢の世界」には違いない。
先日、散髪屋で読んだ漫画雑誌。
たぶん中心作家の何人かは「大御所」なので生涯600万部のレベルは優に超しているのかもしれない。
何十年も同じ作品で生活していくにはこの位のレベルを維持しなくてはいけないということだ。
自分の知り合いのイラストレーターさんでこの先何年かの装丁画の予定が埋まっているという方がいる。
明日が保障されない生業で考えれば相当に恵まれているんだと思う。
生涯600万部は夢のまた夢。
10万部はおろか、一応仕事がある、何年か先まで取りあえず仕事が埋まっているなら御の字、というのが漫画家、イラストレーターという生業だ。
仕事がまったく来なくなっても驚くこともなかろう。
「夢」を売っているのだから覚悟の上だ。
もっともそうなるともはや「自称漫画家」に成り下がってしまうが・・。
散髪の順番が来た。
南海ホークスの選手が主人公の漫画を途中にして雑誌を閉じる。
10年後、また散髪屋の待合室で同じ雑誌、同じ漫画を読む日が来るのだろうか・・。