無能な働き者

報道
09 /24 2010
無能な働き者

以前の日記でも引用したけれど再びここに記しておく。
昔のドイツ軍人ゼークトが言った有名な「組織論」。

「軍人は4つに分類される。
有能な働き者。これは参謀に向いている。
理由は勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として
司令官を補佐する方が良いからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。

有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
理由は主に二通りあり、1つは、怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、
どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。

無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
理由は自ら考え動こうとしないので、参謀や上官の命令どおりに動くためである。

無能な働き者。これは処刑するしかない。
理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、更なる間違いを引き起こすため」


まあ、軍人を政治家に置き換えても似たようなものだろう。
昨今の尖閣諸島を巡る日本の対応を見ていると、まさしく「無能な働き者」の面目躍如といったところか。
「尖閣諸島は我が固有の領土」と意気高らかに侵犯中国漁船を拿捕してみたものの、逆に中国から強烈な制裁処置を食らってにっちもさっちも行かなくなる様は滑稽でもある。
素人目に見てもこの「侵犯中国漁船」は意図的に日本側を挑発して敢えて「拿捕」されるような状況を作り出すために送り込まれた工作船だ。
先に手を出させ、敵を術中に嵌める技はアメリカ、ロシア等、かつての「帝国主義国家」お得意の侵略手法である。
真珠湾攻撃然り、トンキン湾事件然りね。
それをきっかけに「戦争状態」を作り出し、「正義」の名の下に侵略戦争を展開する。
中国はその手法を手本に領土拡大を展開しているのだ。
そんな「挑発」にまんまと乗っけられた日本行政府の「マヌケ」ぶりは見ていて清清しい位だ。

日本が「領土」という面子に拘れば拘るほど、中国はあらゆる手を使って日本に圧力を掛けられる「駒」がたくさんある。
ところが日本にはなんにもない。
軍事力は中国の足元にも及ばず、はたまた経済や資源も「中国依存」で手も足も出ない。
中国にとっては日本の「用心棒」であるべきアメリカとの関係もギクシャクしていたから、今が「仕掛け時」と考えたのだろう。
その上、こんな稚拙な挑発にすらまんまと乗っかってしまう「無能な働き者」しかいない日本だから、中国にとっては笑いが止まらない。
因みに、先の改造内閣で外相になった政治家は、運輸建設大臣だったとき、後先考えずいきなり北関東あたりに建設中のダムプロジェクトを中止させたが、単に混乱を招いただけで誰も得をしなかった。
今回の件も似たようなもので領土を守る軍事力も外交戦略も皆無のくせに「尖閣は固有の領土」という原則に固執したものだから、案の定、中国の激しい制裁圧力に何一つ手を打てない。

まさに「無能な働き者」の典型であろう。

以前記した日記の如く、旧大戦時のインパール作戦を指揮した無能将軍を髣髴とさせて背筋が寒くなる。
もし、本気で「領土と主権」を守りたいならば、相手につけ入れられない「国家戦略」を構築するほかない。
そんな戦略すら立てられない無能に「国家主権」なんて守れるか。

中国はその気になれば日本を属国に出来る「国家戦略」を持っている。それを実践出来る程の力を持つに至った覇権主義強国だ。
その紛れもない「現実」を日本人は知らぬふりをして「現実逃避」している。
隣国が「いつでも攻め込む準備は出来ているぞ」と明らかなサインを送っているのにも拘わらず、まるで他人事のように愚鈍な日々を過ごしているのは滑稽ですらある。
テレビは相変わらず、どうでもいい芸能人の薬物ネタを垂れ流し、ガールズトークで時間を埋める。
たまにこの「尖閣問題」が話題に出ても「隣国なんだから仲良くして欲しいですね」みたいな寝言の類でお茶を濁す。
ネットはネットで愚にもつかない駄文で溢れ、危機感の欠片すらないか、諦めで満ちている。
相手は本気でこの国を脅かそうとしているのに「現実」を見ない日本の行政府とマスコミと国民。

もうこれは「国」ではないのだ。

そんな自尊心の欠片もない、ただのサンドバックみたいな「存在」だから南シナ海の孤島の主権すら守れない。
中国どころか近海を泳ぐエチゼンクラゲのほうがまだ尖閣の主権を有する権利があるというものだ。
アメリカの妾として弄ばれた奴隷根性が染み付いているのか、今度は遅かれ早かれ中国の「下男」として身支度でも始めたいらしい。
政治家も国民も「無能」は「無能」なりに立ち振る舞うのが身のためということか。

「無能な働き者」はどこまで行っても「無能なまま」である。
「無能」に主権はない。固有の領土なんて持つ事は出来ない。常に誰かに隷属されるしかない。
「無能」「馬鹿」が動き出せばみんなが迷惑する。
今の日本無能政治家、経営者、国民は下手に動かず中国に土下座する練習でも始めればいいのだ。

それに比べ、中国若人の意気揚々はどうだ?
たとえ、彼らがニートの身であっても、己の世代に「小日本」を屈服させられる現実を得られる喜びはそれを補って余りあるものがあろう。
「日本人が我が中国人民に土下座する」姿は、たとえ無職でも人生の喜びに繋がるのだ。
嗚呼、なんと羨ましいか!中国人民ニート。
ナショナリズムというものは日々己が置かれている絶望からすべてを解き放ってくれるのだ。
彼らはナチスドイツ下のヒトラーユーゲントの如く「魂の祭典」を味わう事となろう。
日本人奴隷を天安門広場で引きずりまわし、「愛国無罪」を叫ぶ。
港に行けば、中国の誇る正式空母の雄姿に胸躍らせ、世界の強国となった中華人民共和国の一員である事に誇りを持てるだろう。
そう、彼らには自尊心がある。
自尊心あればニートだろうと生きていける希望がある。
中国は今や、希望の国となりつつある。
何よりもやっつけるべき敵、屈服させるべき敵がいるからだ。
その敵は「無能」で「馬鹿」だからいっくら攻め立てても有効な反撃が出来ない「木偶の坊」日本である。
もし少しでも反抗すれば核兵器で焼きはらって仕舞えばいいのだ。
奴らは身を守るための核兵器を自ら放棄しているから、反撃される必要もないし、用心棒のアメリカからも見放されているから恐れるに足りぬ。
チベットみたいに併合して、金目の物を奪い、日本婦女子は陵辱し放題。日本男子は奴隷にして、役に立たぬ奴は皆殺しだ。
中国若人ニートはその権利が与えられているのだ。
これが国家主権の行使であり、この闘争の世界で唯一生き残る手段なのだ。
それを当たり前のように実践する中国を誰が責められようか。
アメリカもイスラエルも欧米もロシアもそうやって生き延びてきたのだ。
そのために彼らは「有能な働き者」を国家の軍事、経済、科学技術の中核に据えて「生き残る闘争」をしてきた。
その「闘争」を放棄した国に未来は与えられないのだ。
戦後、65年にして「無能」と「馬鹿」と「老人」と「石女」しかいなくなったこの日本に未来があるとはとても思えない。
「無能な働き者」がせっせと己の国民から自尊心を剥ぎ取り、奴隷根性を植え付け、世界中から袋叩きになってもへらへら笑っている知的障害か痴呆として振舞うしかない惨めな存在にしたこの日本。

そうだ。
「無能な働き者」に拘わるのはまっぴら御免である。
そんな連中の口車に乗ったらとんでもない事になろう。

こんな国は一度破壊して1から出直すしかない。
でももう、一度壊したらもはや立ち上がる体力など日本にあるとは思えない。
中国が核兵器を行使するまでもなく、京浜地帯に大地震が来れば一巻の終わり。
いや、この少子高齢化では放って置いても自滅は時間の問題。
東京スカイツリーが墓標となって無人の廃墟東京に突っ立っている姿が目に浮かぶようだ。

今はもうこの「無能な働き者」がどんな失敗を重ねるかだけが楽しみである。
中国側の「強烈な報復」も見物だし、それに右往左往するすべての「無能な働き者」馬鹿日本人をとくと拝見してやる。


そういえば、この間ラジオからこんな曲が流れていた。

命は一つ 人生は1回 だから命を捨てないようにね
あわてると ついフラフラと お国のためなのと 言われるとね
青くなって尻込みなさい 逃げなさい隠れなさい

お国は俺たち 死んだとて ずっと後まで残りますよね
失礼しましたで 終わるだけ 命のスペアはありませんよ
青くなって尻込みなさい 逃げなさい隠れなさい

命を捨てて 男になれと 言われた時には震えましょうよね
言われた時には 震えましょうよね
そうよ 私しゃ 女で結構 女の腐ったので構いませんよ
青くなって尻込みなさい 逃げなさい隠れなさい

死んで神様と言われるよりも 生きてバカだと言われましょうよね
きれいごと 並べられた時も この命を捨てないようにね
青くなって尻込みなさい 逃げなさい隠れなさい」


検索してみると加川良という人の「教訓 l」という曲らしい。

1971年、全共闘がまだ「死語」になっていない時代の曲だ。

「反戦歌」というジャンルが存在したこの頃の歌には虚構ながらも「希望」があった。
そんな時代の産物に今更共感するつもりもないが。

果たして65年前の総力戦で死んだ者が「犬死」だったかは知らない。
だがしかし少なくとも「国」は残った。
それは紛れもない事実だ。
しかしこれからの「戦争」なるものにはそんな大儀は存在しない。
なぜなら「戦争を否定」した「無能な働き者」に嗾けられた「死」は、どう転んでも「犬死」となるからだ。
それもまた、紛れもない事実であろう。

少なくとも中国には「有能な働き者」が国家の中枢で機能している。
そんな中国が本気になって「愛国無罪」を叫び「戦争」を仕掛けてくるのに、その「戦争」を否定した「無能な働き者」しかいない日本に何が出来ようか?

だから妙にこの歌の詩は心に響く。
「青くなって尻込みなさい 逃げなさい隠れなさい」

そう、もはや生き残るにはこの手しかないのだ。
穴倉に篭ってひたすら逃げ隠れる以外に何が出来よう?
己を守る「戦争」を選択出来ない哀れな民は逃げ隠れする惨めな存在として世界中から嘲笑されるのだ。
惨めの極みである。

もうこの国はおしまい。
命を掛ける価値など微塵もないし守るべき家族も愛する存在もないのだ。
たとえあったとしても守りべき手立てがない。
どうしようもないじゃないか。
だから
「青くなって尻込みなさい 逃げなさい隠れなさい。女の腐ったので結構」

そして行き着くところは中国人の奴隷にされて嬲り殺されて終わり。

なんだ。どっちみち「犬死」じゃないか?
馬鹿馬鹿しい。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/