コミティア参加お疲れ。そして夏の終わり。

祭り
08 /30 2010
コミティア参加各位には猛暑の中、各員奮闘のことだったろう。
当あびゅうきょ工房ブース来訪の紳士淑女にはこの場を借りて御礼申し上げる。
一人参加の上、昼夜逆転の生活パターンで、14時過ぎには自分のブースで居眠りしてしまった。
撤収もバタバタして、チラシと一緒にせっかく描いたアンケートも捨ててしまった。不覚。時々やってしまう。
やや反省多きコミティアであった。

8月週末は今年もコンプリート。3週続けてのビッグサイトであった。
今年は晴天に恵まれ猛暑も相まって夏らしい夏として記憶に刻まれるだろう。

ところで帰りのJR中央線がやたら混んでいた。
どうやら高円寺の阿波踊り客。
阿佐ヶ谷の七夕祭りと双璧を成す高円寺の阿波踊りも、いつの間にか集客100万人だとか?
子供の頃は近所のイベント程度のお祭りが今や「東京名物」である。
七夕も阿波踊りもこの地域以外の人々を巻き込む祭りにまで発展してしまった。
これは今年の阿佐ヶ谷七夕祭りの風景。
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さて高円寺駅周辺を少し歩いてみたが人だらけで身動き取れない。通行規制がなされるが収拾がつかず、阿波踊り本体など見えはしない。
以前にはなかった出店が道の前に並び、人の流れを堰き止めているのも一因かもしれない。
それにしても何かに取り憑かれたように人々が集まってくるのはなぜか?それも若い人間が多い。
七夕も阿波踊りも今の若い者を引き付ける嗜好など何もないのだが。
思うに希薄化された人間関係を埋め合わせるためではないかと思う。
もはや地域の結びつきどころか核家族を通り過ぎ、同居親族間のコミュニケーションすら希薄化した時代。
意思の疎通はメールや携帯だけ。仕事場は割り切った建前で成り立っていて、直接身体で魂を触れ合う場など日常にはない。
特に東京はそれが著明だ。
だが所詮「生身の人間」がそんな環境で正常な精神を維持しつつけることは不可能だ。
だからこういう祭りの日に普段の希薄化を埋め合わせるために、一気に出てくるのではなかろうか?
敢えて「祭り」という場に身を晒し、人込みに洗われて「穢れ」を落すのだ。
東京生まれ、東京育ちの世代が台頭し、東京山の手土着の者が「祭」の場を模索すれば自ずと地勢的に高円寺や阿佐ヶ谷という中央線沿線が選ばれる。アクセスしやすいということもあるだろう。
結局、いつの時代になっても「祭」は人を呼ぶ。
そしてその「祭」のなかで自分の存在を確認するのだ。

自宅に帰ると、風に乗って唸るような阿波踊りの音が聞こえてくる。
これを耳にすると、いよいよ夏も終わりだ。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/