余計なお世話的ニュース

報道
08 /27 2010
暑さで目が覚める。
トタン屋根の2階が仕事部屋兼寝室なので締め切ったままにすると暑い。
特に今年のような猛暑だと、昼間40C近くになる。
だが、昼間は極力クーラーはつけない。15年くらい前までは冷房機すらなかったので暑くて眠れぬほどだったがそれでもなんとか凌いでいた。
乾燥した晴天の夏日は風がある。
結構気持ちがいい。
汗をかくということは心地よい事に最近、気が付く。
サウナと同じ理屈で40Cの部屋も「住めば都」なのである。

最近、テレビを灯すと「熱中症!熱中症!」と煩い。
「熱中症」云々は花粉症と同じ。メディアが騒ぐからなる。
昔は熱射病はあったが「熱中症」なんて聞かなかった。
誰かの悪知恵だろう。
暑さで死ぬのはいつの時代にもいたし、今になって増えたわけでもない。
暑かろうが寒かろうが弱った人間は死ぬ。
放っておけばいいのだ。

「熱中症」以外にも最近、余計なお世話的ニュースが多い。
早期がんを大々的に「公示」する芸能人が目立つが、これは新たな「宣伝戦略」かとも思えてくる。
本人の意思で「公示」しているのかは知らないが、胡散臭さが鼻につく。
有名人なら治療する金も余裕もあるが、巷の「人生の敗北者」からすれば、罹ったら終わりである。
計算立てて己の病を「宣伝」する有名人には辟易する。
いちいち計算しながら生きる人生など真っ平御免。
公表するのは死んでからにしろ。
若くして鬼籍に入ったアニメ監督のように。

不妊治療の結果を「公示」する50代の女性代議士も嫌な存在だ。
そんなのは己のプライベートな事柄であり極力外に漏らす事ではなかろう。
金も地位もある代議士だからこそ出来る事を巷にばら撒いてどうする?
高齢出産など母体にも産まれてくる子供にも不幸で危険なのだから、妙な「希望」を持たせて高齢不妊女性を苦しませるな。
そもそも若い女性から出産の機会を失わせる「男女共同参画」を奨励しておきながら、自分だけ外国で不妊治療をうけて子供を設けようなんてどれだけの裏切り行為なんだ?
未婚のまま子も産まずに40代を迎える独身女性に「お前の人生は間違っている。やっぱり20代に結婚し、子を産むのが女性としての幸せ。ご愁傷様」と言っているようなもの。
20~30代で結婚して、子を出産する女性が「勝ち組」ということは語るまでもない。
それに気が付かなかった者が後悔する。
この代議士の「裏切り行為」は「現実」を改めて証明したに過ぎないのだが、あまりにも露骨すぎるし痛々しい。
男女問わず、50を過ぎて「若い頃に成すべき通過儀礼」を求める姿は酷だ。
己の失敗を悟り「孤独死」を甘んじて受け入れる覚悟をするしかない「人生の敗北者」に失礼極まりない。

どっかの民間治療法に対し、「権威ある」機関が科学的根拠がないので止めろといったとか言わないとか。
実際のところこれが本当に科学的根拠がない治療法なのかは知らない。
確かに「飴玉」ひとつで万病が治せるとは思えないが、所詮「病は気から」である。
メンタル部分が大きく影響しているのは事実だ。
単に水しか入っていない薬を「特効薬」と言い聞かせて服用しただけで病状が改善したという例はよく聞く。

昨今のインフルエンザも花粉症も7割方は「暗示」や「洗脳」によって左右されているに違いない。
もし、春先に一切「花粉症」の話題をマスコミが流さなかったら、患者数が大幅に減少するのは目に見えている。
それをしないのなぜか?
薬が売れなくなるからである。医者の儲けがなくなるからである。
メディアと結託した「新手の商法」で潤っている連中が「怪しげな民間治療法」を否定している姿は滑稽でもある。
どっちも似たようなものだろう?

昨今様々な「病」の早期検診を呼びかける宣伝が煩い。
これも「花粉症」宣伝と同じく、医療関係企業と従業者の「金儲け」のためであろうことは想像できる。
早期検診ばかりされて逆に体調を壊すんじゃないのかと思う位、煩い。

自然治癒に任せる考え方は間違っていないし、西洋医学が万能なんて思わない。
だが、叩かれている民間治療法もまた「怪しげな飴玉」を提供する時点で、胡散臭い。
自然治癒なんて人それぞれ道程が異なるものだ。
そんなものを「薬」や「飴」ひとつで何とかなろうはずもない。
西洋医学もなんたら治療法も大きなお世話なんである。
所詮は患者から搾取する分け前が減るので邪魔しあっている痴話喧嘩。
相手にするだけ馬鹿馬鹿しい。
勝手にやってろ。

結局、一番の健康法は「知らぬが仏」だ。
自覚症状がないのならいいじゃないか。手遅れにならないうちにとかいうが日々ビクビクしながら生きるより余程「健康的」だ。

人は皆「運が悪けりゃ死ぬだけ」の存在。
死の直前までそれを知らないのが「真の幸せ」。
それを引っ掻き回して「生きるための醜い執着」などしたくもない。

本当に大きなお世話である。


あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/