「はやぶさ」帰還に想う
天文、宇宙
昨晩、小惑星探査機「はやぶさ」大気圏突入の様子をネットで見る。
アクセスしたのはどこかの大学が開設した動画サイト。込み合っていてなかなか繋がらない。
これだけ関心が高いのに例の如くテレビは生中継なし。そのためネットに人が集中したらしい。
普段はこの手の話題にそれほど関心のない知り合いからも連絡が来て「何でテレビ中継しないのだ?」と不思議がっていた。
無理もない。
今の地上波テレビは自己欺瞞独身女性や小金持ちの老人を騙くらかす番組を並べて意地汚く延命することしか能のない人間が支配しているから「魂の祭典」たる宇宙開発に関わるニュースは無視するのである。
ようするに「肝心なもの」は伝えないようになっている。
チャンネルを合わせても愚にも付かない芸人の顔しか映らない仕掛けだ。
もはや情報メディアとしては役に立たぬから最初から期待せぬほうが精神衛生上よろしい。
これは後のニュース映像。
こちらはNASAの画像。
それはさておき、昨今における日本の宇宙開発プロジェクトは成功続き。
宇宙ステーション物資搬入輸送システムや野口宇宙飛行士長期滞在プロジェクト、更には先日打ち上げられた金星探査機「あかつき」やそれに相乗りした太陽風で進む試験衛星「イカロス」も順調のようだ。
数年前の月探査衛星「かぐや」プロジェクトも完遂し「上手く行き過ぎる」ほど成功が続いている。
しかし、上手くいっている割にはプロジェクトに継続性や将来への展望がみえない。
今回の「はやぶさ」にしても基本は工学実験機。
地球外惑星の権益を獲得するとか未踏の地を開拓するとか、そういった国家的野心に基づいた計画ではない。
所詮技術者のマスターベーション。
だから、今回の「はやぶさ」帰還を妙に擬人化させて感動を誘う伝え方はなんだか抵抗がある。
「奇跡の生還」とはいうけれど、最初からトラブルがなければ、カプセル切り離し後も太陽回周軌道上で稼動していたはずで衛星ごと大気圏突入させる必要もなかった。
要するにすでに「半分失敗していた」プロジェクトだったのだ。
小惑星からサンプル採取も上手くいっていない可能性も高い。
元の設計に余裕がないからトラブルを起こしたのであって、搭載ペイロードを十分に取れる設計であればこんな事態も生じなかったはず。
ロケットにも予算にも余裕がないのだ。
だから日本の惑星探査科学衛星はいつまでたっても「技術試験」目的という技術者のオナニー道具の域を出ない。
今回の「奇跡の生還」も、如何に日本のJAXA技術者の「テクノロジーオナニー」がアクロバット的に世界一流であるかを見せつけただけであって、それ以上でもそれ以下でもない。
確かに深宇宙通信技術やトラブル時におけるフェイルセーフは最高水準である事は証明されたのかもしれない。
しかし、それだけだ。
本来、「手段」であるべき技術が「目的」になってしまったのだ。
結局は自己完結で終わってしまっているのである。
1990年代に打ち上げられた火星探査機「のぞみ」も「技術試験」が目的のシンプルな造りだったから、火星軌道投入前にトラブルを起こしてしまい、結局火星の観測は失敗に終わってしまった。
さながら「手漕ぎボート」で太平洋を渡るようなもので、対岸まで辿り着く「困難の克服」を自画自賛するだけ。
肝心の火星観測が出来ないのでは、これまた「技術者のオナニー」の域を出ない。
先日、打ち上げられた金星探査機「あかつき」もロケットはH2A型で多少の余裕はあったものの元の発想は「のぞみ」と同じ「技術試験衛星」。
科学探査は単なる「おまけ」。
目的は「金星の権益確保」ではなく、結局「搭載した機械が上手く動くかをテストする」だけのこと。
要するに「機械の調整」に行っているだけなのだ。
その機械も実は「最先端」という訳ではないらしい。衛星組み立ててる間にどんどん陳腐化してしまう始末。
2010年に3DOの実用試験やってるようなものだ。
これは宇宙開発の分野だけでなく、たとえば携帯電話やIT機器市場も同じ。
技術やサービスは優秀かも知れないが「世界市場」においてはシェアは皆無に近く、「世界のスタンダード」には程遠い。
結局これも日本のお家芸「テクノロジーオナニー」の成せる技であろうか。
こんな「オナニー」に勤しんでいてはいずれ世界から取り残される。
事実、ソフトはアメリカのIT企業に席巻され、ハードも新興国にシェアを奪われた。
これは技術者のせいではなく、怠慢に満ちた無能な政治が原因だ。
では、どうするべきか?
答えは一つ。
明確な国家プロジェクトとして「宇宙開発」を推進するしかない。
国家意志として宇宙開発を見据えなければ、宇宙ステーションも月も火星もアメリカ、中国、ロシア、ヨーロッパの権益の下に支配されてしまうだろう。
すでに、アメリカは火星に何基もの無人探査機やローバーを送り込んで着々と権益確保を目指している。
偵察衛星並の解像度を誇るカメラで火星をスキャンしているのだからね。またヨーロッパ宇宙機構の衛星も回周中だし、更にロシア、中国も近年中に火星に衛星を送り込む予定だ。
そんな状況下、日本にはまともな火星探査計画がまったくない。
こんな馬鹿なことがあろうか?
火星に探査機を送り込む技術があることは今回の「はやぶさ」の件で十分に証明された。
しかし、技術はあってもそれを実践する計画が存在しないのだ。
まったくもって情けない。
今、日本がやるべきことはお家芸である2足歩行ロボットを火星探査用に開発し、火星に送り込むことだ。
日本のロボットが火星に一歩を踏み出せば、そこに日本の権益が発生する。
「火星満州国」の夢が花開くのだ。
サンプルリターンだって不可能ではない。
そう、火星には生身の人間を送り込むより、精巧な2足歩行ロボットに先行入植させるのである。
ロボットであれば大掛かりな生命維持装も食料もいらない。こんな事も必要ない。
外観だけ人間に近づければよろしい。
たとえば、美少女アニメに出てくるキャラクター風にデザインしたってよい。
「彼女」たちが火星のクリュセ平原を闊歩する様子を想像してみよ。
血湧き肉踊るではないか。
アメリカの車輪付きローバーの比ではない。
そして、わざわざ宇宙探査機を妄想の中で「擬人化」する必要もなくなる。
探査機そのものが「美少女」の姿をしているのだからね。
まさにクールジャパンが「火星征服」を成すのである。
今すぐにでもJAXAはこのプロジェクトを立ち上げて10年以内に火星に「美少女探査ロボット」を送り込まねばならない。
それが日本の未来のすべてに繋がるのだ!
そのためのイメージ画を即興で描いてみた。

着陸船に3体の人型少女探査ロボットを搭載し、着陸後徒歩で探査を開始する。主な動力源は原子力電池。3火星年は稼動する。採取した資料は着陸船のラボで分析されデータを地球に送信。
これが新たな「王道楽土」の第一歩となろう。
日本火星開拓団の先鋒は少女ロボットなのだ。
だが、この希望の夢想も、現実を垣間見ると絶望的にならざるを得ない。
宇宙開発を推進すべき行政の長が、このような「ロマン」を実践できるような野心を抱けるとは到底思えない。
それどころが宇宙開発の「う」の字すら理解していない輩しか見当たらない。
かつてケネディーが「10年以内に人類を月に送り込む」と宣言したような1960年代後半のごときエネルギーがこの日本に存在するはずもなく、むしろ如何に「宇宙開発予算」を削減するかに血道を開くしか脳がない馬鹿しか見当たらない。
今回の「はやぶさ」プロジェクト「成功」にしたって、今いる政治家の貢献によって成された訳ではまったくない。
誰ひとり「宇宙開発プロジェクト」を謳って当選した者はいないし、政治家自身も己の票に結びつくとは思っていないしね。
要するに、政治家にとって「宇宙開発プロジェクト」は何の役にも立たないし、宇宙開発技術者側からしても政治家の存在は邪魔以外のナニモノでもない。
昨今の日本宇宙開発プロジェクト「成功」にしても、前政権の政治家が「宇宙」に無関心で官僚任せに予算を丸投げしていたからこそ上手くいったのだ。
技術者が勝手気ままに「オナニー」出来たのも政治家が無関心のお陰。
皮肉にもそれが「成功」に結びついたと言えよう。
ところが政権が変わって「政治主導」で宇宙開発にクビを突っ込み始めたからとんでもない事になった。
なにせ、この日本には宇宙開発に積極的な政治家なんて皆無の上に「無能」「無知」ときているから語るに及ばず。
「水金地火土天海」も言えない様な、恒星と惑星の違いも判んない様な政治家しかいない。
その上、元クラリオンガールみたいな「紅衛兵」気取りのキチガイが宇宙開発に口を出し始めたからもうお終いである。
前政権下で許された「技術者のオナニー」すら禁じられ、種子島宇宙センターは元のサトウキビ畑と帰すだろう。
キリングフィールドみたいに技術者の白骨が転がっているかもしれない。
もはや日本の宇宙開発は万事休すである。
「無能」な政治家がしゃしゃり出れば禍しか残らない。
それを鑑みると、あの「はやぶさ」大気圏突入の光景は、日本宇宙開発最後の輝きなのかもしれない。

大気圏で燃やすべき無能な政治家やマスコミは生き残り、残すべき「はやぶさ」のほうが燃え尽きる。
まさに日本の将来そのものの姿だ。

合掌。
アクセスしたのはどこかの大学が開設した動画サイト。込み合っていてなかなか繋がらない。
これだけ関心が高いのに例の如くテレビは生中継なし。そのためネットに人が集中したらしい。
普段はこの手の話題にそれほど関心のない知り合いからも連絡が来て「何でテレビ中継しないのだ?」と不思議がっていた。
無理もない。
今の地上波テレビは自己欺瞞独身女性や小金持ちの老人を騙くらかす番組を並べて意地汚く延命することしか能のない人間が支配しているから「魂の祭典」たる宇宙開発に関わるニュースは無視するのである。
ようするに「肝心なもの」は伝えないようになっている。
チャンネルを合わせても愚にも付かない芸人の顔しか映らない仕掛けだ。
もはや情報メディアとしては役に立たぬから最初から期待せぬほうが精神衛生上よろしい。
これは後のニュース映像。
こちらはNASAの画像。
それはさておき、昨今における日本の宇宙開発プロジェクトは成功続き。
宇宙ステーション物資搬入輸送システムや野口宇宙飛行士長期滞在プロジェクト、更には先日打ち上げられた金星探査機「あかつき」やそれに相乗りした太陽風で進む試験衛星「イカロス」も順調のようだ。
数年前の月探査衛星「かぐや」プロジェクトも完遂し「上手く行き過ぎる」ほど成功が続いている。
しかし、上手くいっている割にはプロジェクトに継続性や将来への展望がみえない。
今回の「はやぶさ」にしても基本は工学実験機。
地球外惑星の権益を獲得するとか未踏の地を開拓するとか、そういった国家的野心に基づいた計画ではない。
所詮技術者のマスターベーション。
だから、今回の「はやぶさ」帰還を妙に擬人化させて感動を誘う伝え方はなんだか抵抗がある。
「奇跡の生還」とはいうけれど、最初からトラブルがなければ、カプセル切り離し後も太陽回周軌道上で稼動していたはずで衛星ごと大気圏突入させる必要もなかった。
要するにすでに「半分失敗していた」プロジェクトだったのだ。
小惑星からサンプル採取も上手くいっていない可能性も高い。
元の設計に余裕がないからトラブルを起こしたのであって、搭載ペイロードを十分に取れる設計であればこんな事態も生じなかったはず。
ロケットにも予算にも余裕がないのだ。
だから日本の惑星探査科学衛星はいつまでたっても「技術試験」目的という技術者のオナニー道具の域を出ない。
今回の「奇跡の生還」も、如何に日本のJAXA技術者の「テクノロジーオナニー」がアクロバット的に世界一流であるかを見せつけただけであって、それ以上でもそれ以下でもない。
確かに深宇宙通信技術やトラブル時におけるフェイルセーフは最高水準である事は証明されたのかもしれない。
しかし、それだけだ。
本来、「手段」であるべき技術が「目的」になってしまったのだ。
結局は自己完結で終わってしまっているのである。
1990年代に打ち上げられた火星探査機「のぞみ」も「技術試験」が目的のシンプルな造りだったから、火星軌道投入前にトラブルを起こしてしまい、結局火星の観測は失敗に終わってしまった。
さながら「手漕ぎボート」で太平洋を渡るようなもので、対岸まで辿り着く「困難の克服」を自画自賛するだけ。
肝心の火星観測が出来ないのでは、これまた「技術者のオナニー」の域を出ない。
先日、打ち上げられた金星探査機「あかつき」もロケットはH2A型で多少の余裕はあったものの元の発想は「のぞみ」と同じ「技術試験衛星」。
科学探査は単なる「おまけ」。
目的は「金星の権益確保」ではなく、結局「搭載した機械が上手く動くかをテストする」だけのこと。
要するに「機械の調整」に行っているだけなのだ。
その機械も実は「最先端」という訳ではないらしい。衛星組み立ててる間にどんどん陳腐化してしまう始末。
2010年に3DOの実用試験やってるようなものだ。
これは宇宙開発の分野だけでなく、たとえば携帯電話やIT機器市場も同じ。
技術やサービスは優秀かも知れないが「世界市場」においてはシェアは皆無に近く、「世界のスタンダード」には程遠い。
結局これも日本のお家芸「テクノロジーオナニー」の成せる技であろうか。
こんな「オナニー」に勤しんでいてはいずれ世界から取り残される。
事実、ソフトはアメリカのIT企業に席巻され、ハードも新興国にシェアを奪われた。
これは技術者のせいではなく、怠慢に満ちた無能な政治が原因だ。
では、どうするべきか?
答えは一つ。
明確な国家プロジェクトとして「宇宙開発」を推進するしかない。
国家意志として宇宙開発を見据えなければ、宇宙ステーションも月も火星もアメリカ、中国、ロシア、ヨーロッパの権益の下に支配されてしまうだろう。
すでに、アメリカは火星に何基もの無人探査機やローバーを送り込んで着々と権益確保を目指している。
偵察衛星並の解像度を誇るカメラで火星をスキャンしているのだからね。またヨーロッパ宇宙機構の衛星も回周中だし、更にロシア、中国も近年中に火星に衛星を送り込む予定だ。
そんな状況下、日本にはまともな火星探査計画がまったくない。
こんな馬鹿なことがあろうか?
火星に探査機を送り込む技術があることは今回の「はやぶさ」の件で十分に証明された。
しかし、技術はあってもそれを実践する計画が存在しないのだ。
まったくもって情けない。
今、日本がやるべきことはお家芸である2足歩行ロボットを火星探査用に開発し、火星に送り込むことだ。
日本のロボットが火星に一歩を踏み出せば、そこに日本の権益が発生する。
「火星満州国」の夢が花開くのだ。
サンプルリターンだって不可能ではない。
そう、火星には生身の人間を送り込むより、精巧な2足歩行ロボットに先行入植させるのである。
ロボットであれば大掛かりな生命維持装も食料もいらない。こんな事も必要ない。
外観だけ人間に近づければよろしい。
たとえば、美少女アニメに出てくるキャラクター風にデザインしたってよい。
「彼女」たちが火星のクリュセ平原を闊歩する様子を想像してみよ。
血湧き肉踊るではないか。
アメリカの車輪付きローバーの比ではない。
そして、わざわざ宇宙探査機を妄想の中で「擬人化」する必要もなくなる。
探査機そのものが「美少女」の姿をしているのだからね。
まさにクールジャパンが「火星征服」を成すのである。
今すぐにでもJAXAはこのプロジェクトを立ち上げて10年以内に火星に「美少女探査ロボット」を送り込まねばならない。
それが日本の未来のすべてに繋がるのだ!
そのためのイメージ画を即興で描いてみた。

着陸船に3体の人型少女探査ロボットを搭載し、着陸後徒歩で探査を開始する。主な動力源は原子力電池。3火星年は稼動する。採取した資料は着陸船のラボで分析されデータを地球に送信。
これが新たな「王道楽土」の第一歩となろう。
日本火星開拓団の先鋒は少女ロボットなのだ。
だが、この希望の夢想も、現実を垣間見ると絶望的にならざるを得ない。
宇宙開発を推進すべき行政の長が、このような「ロマン」を実践できるような野心を抱けるとは到底思えない。
それどころが宇宙開発の「う」の字すら理解していない輩しか見当たらない。
かつてケネディーが「10年以内に人類を月に送り込む」と宣言したような1960年代後半のごときエネルギーがこの日本に存在するはずもなく、むしろ如何に「宇宙開発予算」を削減するかに血道を開くしか脳がない馬鹿しか見当たらない。
今回の「はやぶさ」プロジェクト「成功」にしたって、今いる政治家の貢献によって成された訳ではまったくない。
誰ひとり「宇宙開発プロジェクト」を謳って当選した者はいないし、政治家自身も己の票に結びつくとは思っていないしね。
要するに、政治家にとって「宇宙開発プロジェクト」は何の役にも立たないし、宇宙開発技術者側からしても政治家の存在は邪魔以外のナニモノでもない。
昨今の日本宇宙開発プロジェクト「成功」にしても、前政権の政治家が「宇宙」に無関心で官僚任せに予算を丸投げしていたからこそ上手くいったのだ。
技術者が勝手気ままに「オナニー」出来たのも政治家が無関心のお陰。
皮肉にもそれが「成功」に結びついたと言えよう。
ところが政権が変わって「政治主導」で宇宙開発にクビを突っ込み始めたからとんでもない事になった。
なにせ、この日本には宇宙開発に積極的な政治家なんて皆無の上に「無能」「無知」ときているから語るに及ばず。
「水金地火土天海」も言えない様な、恒星と惑星の違いも判んない様な政治家しかいない。
その上、元クラリオンガールみたいな「紅衛兵」気取りのキチガイが宇宙開発に口を出し始めたからもうお終いである。
前政権下で許された「技術者のオナニー」すら禁じられ、種子島宇宙センターは元のサトウキビ畑と帰すだろう。
キリングフィールドみたいに技術者の白骨が転がっているかもしれない。
もはや日本の宇宙開発は万事休すである。
「無能」な政治家がしゃしゃり出れば禍しか残らない。
それを鑑みると、あの「はやぶさ」大気圏突入の光景は、日本宇宙開発最後の輝きなのかもしれない。

大気圏で燃やすべき無能な政治家やマスコミは生き残り、残すべき「はやぶさ」のほうが燃え尽きる。
まさに日本の将来そのものの姿だ。

合掌。