「大人かわいい」は日本を救う?

報道
05 /14 2010
昨日、NHKの「クローズアップ現代」で「30~40代のアラフォー女子にもミニスカを着せようキャンペーン」みたいな番組をやっていたのでぼけーと観る。
10代、20代の女子が着ているフリフリミニやショートパンツを、30代以上になっても着てもいいじゃない?可愛いのだから、というコンセプトらしい。
それをいわいる「大人かわいい」というらしい。
かつては「おばさんの若造り」と揶揄されて来たファッションだが、これだけ年齢不詳の女性が増えると実年齢が30を超えようとも「少女」みたいなファッションしてもいいのだ!と主張したい気持ちも解らんでもない。
公園に行ってもどちらが母親で娘か解らない親子が結構いるし、ファッションセンスも同じという母娘もよく見かける。
もっとも、この番組の主旨は、小銭を持っているアラフォーから更なる消費を煽るのが目的だから、この番組に煽られてミニスカートを履くのは正直痛い。
特に、それを煽っているのが「疫病神」タレントだったから余計警戒する。

ただ、お刺身も腐りかけが一番美味しいという諺があるように、崩れかけた体型と肌にミニスカートという組み合わせは案外ミスマッチして香ばしい「旨み」を醸し出すから、「大人かわいい」を全面否定はしない。
むしろ、ションベン臭い10代のミニスカートよりも30代の人生経験を積んだフトモモのほうが美しく感じるのは何故だろう。
そう!30~40代こそミニスカ、ニーソを履くべきなのである。
そのためにミニスカ、ニーソはある。
少しデロンと重力に抗しきれずに下がりつつある太ももの肉に黒いニーソックスが食い込んでいる様は女の人生の厚みを醸し出しぐっと来る。
何ともいえないまったりとした官能は10代20代には無理である。
決して「熟女趣味」とかそういうものではなく、30代40代でもフリフリミニスカニーソの「少女」が闊歩出来るというのは「クールジャパン」の真骨頂であろう。
かつては「サザエさん」に出てくるサザエさんとワカメのように、昭和日本では明らかに「子供と大人」の女が別の生き物であるかの如く厳格に異なっていなければならなかったが、今はその必要もない。
たとえ結婚、出産、子育てという通過儀礼を経ても「大人かわいい」でいつまでも「少女」のようにミニスカ、ニーソで闊歩しようと許される時代になったのだ。
ついでに哀れな絶望独身男性に痴漢冤罪の濡れ衣を被せ「お小遣い稼ぎ」も社会が容認している。
まさに「女天国」のこの平成日本で、女性がガマンしなければいけない事など、なにひとつない!
「大人かわいい」大いに結構!
ミニスカ、ニーソに限らず、女子高生制服やアニメコスのアラフォー40代が居たってよい。
それを「痛い女」とか「電波」とか「キチガイ」とか言うのは、新しい世界に飛び込めない臆病な女たちの嫉妬に過ぎない。
さあ、40代になっても「魔法少女ララベル」の衣装で街に飛び出そう。
「ファーファーファーマシー」の衣装で銀座を闊歩する50代の女性に恋しよう!
何を恐れるか!
日本女性は古臭い呪縛から解き放たれたのだ!今更何を躊躇う?
「大人かわいい」は何時までもサザエさんに捉われている日本婦女子を覚醒させたのだ。

これから大人のファッション誌特集は「大人かわいい」で一色になろう。

曰く「40代からはじめるマイクロミニ、ニーソのコラボ。娘に勝つ10のアイテム」
曰く「40代でアンダースコートにチャレンジ。見せるショーツでティーンに勝つ」
曰く「閉経後に楽しむペチコートとチューブトップで悩殺アラフォー戦士に!」
曰く「更年期障害にはホットパンツとチビTシャツで対抗よ」
曰く「50代からのセーラームーン戦士!あなただって月に向かっておしおき出来る!」
曰く「もっと早く気づけばよかった?今からでも遅くない60代からのメイドコス」

崩れかけた肌にミニスカ、ニーソ、アニメコスを包み込み自由に闊歩する30~60代日本女子。
その妖艶な姿は黒船で遣ってきた脅威をあっという間に跳ね返すだろう。
「これぞ日本の夜明けぞえ!勝海舟先生!」
坂本竜馬も「大人かわいい」に覚醒した平成女子を見て、草葉の陰で感涙を流して居られるであろう!
これで日本は安泰だと。
素晴らしき日本のアラフォー婦女子。
「大人かわいい」万歳!

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/