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ソロキャン一考察

日常
06 /15 2023
東京地方も梅雨に入って鬱陶しい天気が続く。
コミケサークルスペースも決まったが原稿が遅々として進まない。
年齢、生活環境の変化等など思い通りのライフスタイルが実践できず、原稿に注力するポテンシャルが維持できない。
むしろ就寝中に原稿を懸命に描いている夢を見たりする。
なにかすごくまずい。
いずれにしろ締め切りというデッドラインに向けて吶喊する以外にない。

最近はよくソロキャンプに勤しむようになった。
そもそも引き籠りスタンダードインドア人間がキャンプなど門外漢だった。
子供時代、指導者やリーダー、先生、仕切り役のクラスメートから使いっ走りのような労務を強要されたグループキャンプは大嫌いだった。
しかし、ソロキャンになると煩わしい人間関係や規範、序列に煩わされずに「無垢なる自然」と対峙出来る時間がある事を知る。
自然は一々人間に指図しないし、干渉もしない。
一方、自然は無慈悲でもあるから自分の身は自分で守らねばならぬ。
もっとも流石に本格的なネイチャーゾーンに踏み入れるスキルもないから、管理されたエリア内で嗜むレベルでしかないのだが、それでも心身は解放される。
自然との対峙はソロでしか実践できない。
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そんなソロキャンプ界隈で面倒な出来事が。
何やらどこかの野営地でテント泊していた女性ソロキャンパーに酔っ払い男性が絡む動画がSNSでアップされ、それが有名芸人キャンパーの目に留まって拡散。
更にソロキャンパー代表を標榜する何とか協会が「声明」なるものをネットに上げて騒ぎが拡大し始めた。
その「声明」なるものには、「ソロキャンプする男はゴキブリとハイエナを混ぜたような存在として女性に映るから、女性ソロキャンパーに安易に声かけるな」云々。
それが「曲解」されてジェンダー界隈を巻き込む騒動となっている。

正直なところ、この「声明」はソロキャンパーにとっては鬱陶しい大きなお世話でしかない。
声明を出した何とか協会は「男女対立を煽るのは本意ではない」とか言っているが、単純に「男はハイエナとゴキブリ」云々に例えれば当然フェミ界隈を巻き込んで曲解するような流れになるのは想像に難くない。
そもそもなんでこの騒ぎを普遍的男性ソロキャンパーの例えとして論じるのか。
ソロキャンプは男女問わず俗世の喧騒から逃れ、孤独を嗜む場。
ヒトには興味がないのだ。
ましてや男女間の色恋沙汰なんぞごめん被りたい人間が独りの時間を大切にしたくてキャンプしているのだ。
酔っぱらって女性キャンパーをナンパするような輩はそもそも「この世界」の住民ではないし、カテゴライズするならば野犬や熊に遭遇したと同じレベル。
馬鹿な酔っ払い迷惑男や女性漁り目的でキャンプ場をうろつく輩にそんな「声明」は「馬の耳に念仏」だ。
何の効果もない。
逆に「ゴキブリハイエナ」とののしられた「真面目な」ソロキャンパーが遠のき、本当の意味での獣みたいな輩がうろつくだけの結果になろう。
だから野生動物遭遇に注意しましょうと促す程度でよかったのだ。
それを事もあろうに「男性ソロキャンパーは基本ゴキブリとハイエナ」というニューアンスで、更にソロキャンパーを代表するような上から目線で押しつけがましい「声明」という形で言い放ったものだからおかしなことになった。
どう考えてもソロキャンパーの風上にも置けない馬鹿な酔っ払いのナンパ迷惑行為を十把一絡げでジェンダー論的規範にすり替えて「声明」を押し付けることは女子を含めたソロキャンパーの総意とは言い難い。
キャンプ場には「教え魔」とかお節介な人がいて女性キャンパーに声を掛けたりするのが問題とか言うが、そんなこと個人の自由だろう。
なんとか協会が一律決める事ではない。
「教える事」が嫌がられるか否かは個々のケースで全く違うし、110番されるか、有り難がられるかなんて実際やってみなければわからない。
結果は全て本人の自己責任。
「イケメンに限る」という諺もあるし、価値観は千差万別。
もっともソロキャンプに出会いを求めに来る女性など殆ど居ないだろうから、お門違いでほぼ9割方は迷惑がられるのは想像に難くないが、だからと言って「お前らはゴキブリとハイエナみたいな醜悪な生物と思われてるから一切声掛けするな」みたいなルールを押し付ける権限がこの協会にあるのか?
大体女性ソロキャンパーが全員「男性キャンパーは全てゴキブリハイエナと思い込んでいる」という決めつけこそ、女性差別じゃないのか。

女子ソロキャンパーが増えたといっても限られており、実際キャンプ場で見かけたことは殆どない。
仮にテン場で女子ソロキャンパーが居たとしても近寄りたいとはとても思えない。
こちらが何のアクションをしなくても勝手に曲解されて「迷惑された!」と思い込まれたらたまったものではない。
挨拶一つでも誤解される可能性はあるので、一切接点を持たないのが吉だ。
女子ソロキャンパーは自己愛が強く、コミュニケーションも苦手なタイプも多く「メンヘル系」女子も少なからずいる。
思い込みの妄想対象にされて逆に襲われて刺される可能性だってゼロとは言えない。
どっちにしろ、干渉しないのがベターなスタンス。
自分は金をくれても見ず知らずの女子ソロキャンパーに声掛けなんて真っ平ごめんである。
恐ろしくて出来やしない。
だからと言って接点を持つか否かは人の勝手である。
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いずれにせよ、ソロキャンプ界隈にジェンダー問題を持ち込んで「男女間の溝を掘る」みたいな「声明」は無垢なソロキャンパーにとって迷惑極まりない。
グループキャンプが大嫌いだったのは、こういった仕切り役がしゃしゃり出て、ああしろこうしろと命令し、苦役を強要し、トップに立つ自分たちだけが良い思いをするみたいな構図に怒りを感じたからである。
気持ちの悪い体育会系の上下関係で縛り付けるルールは本当に頭にきた。
このなんとか協会はそういう「縛り」をソロキャンプ界隈に持ち込んで何をしたいのか?
アウトドア系やジェンダー系の嫌いな所はこういった仕切り役の支配欲である。
自分たちで「声掛けは辞めろ」と言っておきながらソロキャンパーに自分たちの規範を押し付けているという矛盾に気が付かないのだろうか。
誰からの干渉も受けたくないのがソロキャンの神髄だ。
それを壊したらもはや何のためのソロキャンなのか解らなくなる。

「男の趣味に女が入ってきたら荒らされて焼け野原になる」という話はよく聞く。
女性ソロキャンパーが増えばキャンプは活気づくし、華もあるから悪いことではなかろう。
でも今回のような男性ソロキャンパーに委縮を迫るような呼びかけを「正義の如く」押し付け始めたら、キャンプ場はギスギスし、結局は廃れて「焼け野原」となってしまうだろう。
「男性キャンパーは全てハイエナ、ゴキブリレベルとして見られていると自覚せよ!」なんてスローガンが掲げられている場所に誰が行きたいか?
女性自身だってそんなところは御免被りたい。
そもそも人間は哺乳類だし、男性の獲得本能を消し去ることなんて不可能だ。
それを「ハイエナ、ゴキブリ」に貶めて「戒めの標語」とすること自体、無理があるのだ。

いずれにせよ、自分はこの押しつけがましい「声明」に屈することなく、自分のスタイルで今後ともソロキャンプを嗜む。
「命令」はごめん被る。
ソロキャンに忌々しいジェンダーイデオロギーを持ち込むな。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/