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梅雨の妄言

報道
07 /09 2019
梅雨。
このシーズンはずっとコミケット頒布用自費出版作品原稿執筆期間となって久しい。
今年の梅雨は中休みもなく、雨天が続く。

作画中、BGMとして10年近く前のラジオ番組を録音したカセットテープを聞いている。
その中におしゃれテレビというグループの「恋のテロリストNO.1」というのが入っていた。
1986年頃の曲で、当時としては先進的な打ち込み楽曲。
「三里塚」とか「パレスチナ」とか「原爆」とか、いまでは到底商業ベースでは発売できそうにない歌詞をアイドル少女風に歌い上げるコンセプトが香ばしい。
当時、テロリストは「こっち側」の存在だった。
今思えば、バブル前の日本は自由で精神的豊かさがあった。


新海誠監督の新作が7月19日に封切りだそうだ。

予告編を観たが、いつもながら他人に思えない。新宿高層ビル群に日差しが一気に差し込むビジョンは自分が10代後半にイメージしたそれと寸分も変わらない。
『快晴旅団』の書き下ろし「風の神話」にそのイメージがある。
SINWA_04.jpg

果たして本編はどんな話になるのか恐ろしくもある。

アニメ新作といえば『エヴァンゲリオン』の続編も来年完成予定で、冒頭10分間程度が公開されたとか。
ちらっとネットで観たが、『ナディア』の終盤、パリ上空で発掘戦艦とレッドノアが戦闘したシーンのオマージュにも感じる。
しかし自分が傾倒した『エヴァ』とはもはや別物。

TVシリーズ初放映時はオウム真理教事件とリンクした世紀末的絶望感が庵野秀明世代とシンクロして異様なるレボリューションを醸し出した。
その依り代たる御神体が『エヴァ』であったのだ。
正に日本凋落の始まりを象徴させるレクイエムとして『エヴァ』は民の記憶に深く刻まれた。
しかし、今作られている『エヴァ』は時代とのシンクロという観点からは、何ら意義を垣間見ることが出来ない。
安っぽいフェミニズムとアドビ・イラストレーターと聞き分けがつかないピンクメガネ女子が「使徒もどき」相手に暴れているだけのロボットプロレスアニメに堕ちた。
『エヴァ」はリアル精神ワールドとシンクロさせてこそ『エヴァ』なのだ。
現実とリンクした人類補完計画が描かれない『エヴァ』など存在価値はない。
その『エヴァ』を再びこの絶望日本とリンクさせるためには、碇シンジを昨年処刑されたオウム真理教13人の殉教者に見立て、イエス・キリストの復活劇と同様な福音書として描かなければならない。
庵野秀明氏にそれが貫徹出来るかが勝負どころだろう。

今春の朝のNHK連続ドラマシリーズは、何やら昭和40年代の東映動画長編漫画映画に参加した女性アニメーターが主人公らしい。
時たまタイミングが合うときだけにしか観ていないが、その限りにおいては主人公のアニメーターとしての活動と、その背景としての生い立ちがまったくリンクしておらず、全然別の物語に思える。
戦後の動乱期に命からがら北海道に逃れて酪農家に育てられてきた事と、本人がアニメーターを目指す事との整合性が見出せない。
せっかく東映動画黎明期という、興味深い設定があるのにも拘わらず、これでは台無しだ。
時代の雰囲気もリアリティーが欠けている。
昭和40年代頃のアニメ製作現場は、もっと殺伐としていてタバコの煙が朦朦と漂う中、取っ組み合いの激論を交わし、猛々しい男達が「安保反対!」とか「ベトナム人民と共に闘うぞ!」とか政治とリンクした闘争に明け暮れつつ、アニメ製作に邁進する状況を描かねばならない。
特に宮崎駿がモデルとして登場するようだから労働争議でジグザグデモやシュプレヒコールシーンは必須である。
にも拘らず、なんだか気の抜けたソーダのような軟弱な現場しか出てこず、拍子抜けだ。
だいたい、酪農という肉体労働で明け暮れる場に居る少女がアニメーターなど目指す精神的環境が生まれるだろうか?
一応史実に基づいた話らしいがどうにもリアリズムに程遠い。
過去の連続ドラマでコミュニティーFMを舞台にした話があったが、これも安比奈線という絶妙なアイテムがあったにも拘らず、馬鹿馬鹿しい荒唐無稽な演出で稀有な素材を台無しにしたケースと同じ。
それに比べ、夕方再放送中の『ゲゲゲの女房』は漫画家の実生活を描く話としてはバランスがよかった。
いずれにせよ、主人公にフェミニズムバイアスをかけた時点でダメになることだけは確かだ。

この7月から日本の商業捕鯨が再開とか。
小笠原辺りのホウェールウォッチングも鯨屠殺の場と化すのか?
もはや国内需要は殆どなく、ましてや輸出などもってのほか。大手流通スーパーも商社も鯨肉を扱う様子はない。
元々細々とした沿岸捕鯨しかなく、商業捕鯨など戦後になって本格化したに過ぎないのに「鯨は日本の食文化」等というデマに唆されて、大して美味しくもない鯨肉を食らったところで得るものは少ない。
自分は給食で散々鯨の竜田揚げを食らった世代だが、今更食べたいとは思わない。
食物連鎖の最高位で重金属がかなり蓄積しているという鯨肉を苦しみながら強要される国民はいい迷惑だ。
それでも鯨肉を食らいたいなら、アラスカのエスキモーと共に暮らせばよい。
結局、需要がないので捕鯨は国の補助金頼りだとか。
衰退漁業の捕鯨に使う金があるならその分をコンテンツ産業育成に回した方が余程日本の将来のためになる。
国も本音では金のかかる南氷洋捕鯨は止めたかったそうだ。
いきなり止めるのも反対派に屈したように見えるので取り合えず、沿岸捕鯨だけは形だけ残そうと。
それで需要がなければ自然消滅も止むなしと。
いずれにしろ、資源量云々以前に飽食の時代にわざわざ高等野生動物を食らうということ自体が野蛮人レベルと気がつくべきだろう。

ユーラシア大陸東側辺境の半島南側の国に戦略物資輸出規制。
かつて日本が圧倒的な経済大国であった時代ならば、こんな汲々とした事態は起こらなかっただろう。
その「力」がなくなったから、かつての植民地は強気に出られるようになった。
「貧すれば鈍す」である。
かつては日本が世界の景気を左右するほど国際経済のイニシアティブを握っていた。
それが今や漢民族国家の台頭に到って衰退し、その存在すら世界から忘れられようとしている。
戦略物資を制限したところで、もはや大した効果は得られまい。
なめられているのだ。
もはや没落日本にイニシアティブは取り戻せない。
年金老後2000万円不足云々も結局は国力衰退が生んだ災いだ。
強大な国家であれば、一人当たり2000万円などポケットマネーで補える。
それが出来なくなった時点でおしまいなのだ。

何やら7月に国会第2院選挙があるとかないとか。
もはやこんなものに何の意味がある?
相変わらずの北米軍事大国の妾である1950年代から思考停止した世襲与党と旧態依然の憲法を「毛沢東語録」のように振り上げて行進するしか能のない離合集散劣化紅衛兵野党、マスコミ。それに加えてNHK何とかとか、どうたら新撰組とか。
ふざけているのか。
こんな偽政屋に日本国を任せろというのか。
冗談にも程がある。
何かの悪夢にしか思えない。
まだ、ピカチューとか初音ミクが立候補したほうが救いがあろうと思うほど絶望的な候補者面々。

この期に及んでは浩宮天皇陛下に直々御出陣賜り、皇軍を率いて、この愚偽政屋を一掃し、「令和維新」として神聖皇国日本を立ち上げる以外に救いはないだろう。


「恋のテロリストNO.1」のいたいけな少女は歌う。
最後の仕事は地球を消滅。
原爆落として吹き飛ばしたわ。
死体の山が銀河に飛び散り、
・・・・ロケットで口笛吹いてラブソング


是非、恋のテロリストNO.1少女に日本の次期宰相の座を。
以上、梅雨の妄言終わり。原稿執筆に復帰する。


あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/