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「平成」の終わりに

報道
04 /30 2019
平成31年4月カード20190430aa

4月30日で平成も終わる。
30年続いてきたけれども、昭和と比べると印象が薄すぎる。
バブル経済崩壊し、忌々しい乱痴気騒ぎの中、昭和天皇が崩御で始まった平成。
この30年では東日本大震災という未曾有の天災があったにも拘らず、昭和にあった数々の出来事のほうが記憶に鮮烈に残されている。
実年齢では30歳を過ぎてから平成に入った訳で、如何に人生において若い頃の体験のほうが身に染み付いているか窺い知れる。
昭和40~50年頃に起きた事柄が己の記憶の基盤になっているから、平成からの出来事など、どんな大きな事件だったとしても取るに足らない。
自分個人の創作活動の基準で見るとモーニングで連載していた『快晴旅団』が単行本となり、『ジェットストリームミッション』が連載開始になったのが平成元年。結局「影男煉獄シリーズ」が平成の代表作になるのかもしれない。
しかし、昭和時代に描いていた学漫時代の創作物やプロデビュー時連載の『プチアップルパイ』のほうか印象深い。
やはり若かったせいか。
同世代だと、大抵は平成時代に結婚し、子供を設けている。
そしてそろそろ孫も生まれてもおかしくない。
そんな通過儀礼を経てきた人生であれば、平成もまた記憶に刻まれる「人生の章」であろう。
しかし遺伝子を残せない己のような人間にとってはもはや「平成」はなにもないに等しい。
だから、今でも己の中では「平成31年」ではなく、「昭和94年」のほうがしっくりいく。
だから「令和」の世になったとしても、自分にとっては死ぬまで「昭和」のままなのだ。
それでも強いて「平成」での記憶として挙げろというのなら、オウム真理教の存在と『新世紀エヴァンゲリオン』の衝撃であろう。
少なくともこの二つは己の人生に少なからず影響を与えた。
「平成」の世にバブル景気で日本を堕落させた者がのうのうと生き残り、世を変革しようとした若人を処刑した偽政者の「大罪」は記憶に留めて置く必要がある。
平成回顧に勤しむマスコミは敢えてこれを「なかったこと」にしているようだが、だからこそ意味がある。
「忘れてはならない」ことを押し隠そうとする欺瞞が蔓延した世紀が「平成」であったことも確かなのだ。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/