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西日本水害に想う

報道
07 /13 2018
7月も気が付けば中旬。否応なしに時間は過ぎていく。
西日本方面で未曾有の豪雨被害が発生したという。
典型的な梅雨末期の集中豪雨であったが、そのスケールが非常に大きかったと報道されている。
桁違いの水蒸気量が事前に観測されていて、気象庁もかなり前から警告を出していたようだ。
このような事象は、恐らく数十年に1回位の頻度で繰り返されていたのだろう。
山沿いの宅地や河川沿いの低地が広範囲に被害を受けた報道がされている。
これらの場所は過去にも同様な浸水や土石流があったようで、その証に過去の水害の記録を刻んだ石碑が見つかったりするそうだ。
だが、やがて水害の記憶も人々から忘れ去られる。
そんな浸水、土石流の危険性がある場所に、野放図な宅地化が進められた結果が、この大水害である。
元々は人が住むには適さない水田や谷間に分譲するという行為がなぜ許されてきたのだろうか?

こういう災害が起こる度に危惧するのが、首都東京における同様の大災害だ。
過去、東京は江戸の頃より、大火が頻繁に繰り返された。
近世においては関東大震災、東京大空襲が記憶に新しい。
そのたびに何十万人もの犠牲者を出している。
直近の東京大空襲から70年余年。
人口密度、家屋の密集度、危険物の集積率はもはや過去の比ではない。
いったん大火になれば如何なる地獄絵図が展開されるかは想像に難くない。
以前、ツイッターにも呟いたが、再録しておこう。

『7年前の三陸大津波が「想定外な規模」ならば、次の東京大炎上も「想定外な規模」で来襲しないとは言い切れぬ。
起因が戦災、天災に拘わらず今の東京に如何なる規模の可燃物質が蓄積されているかを考えれば関東大震災や東京大空襲の比ではない。
大規模な火災旋風が発生すればそれら全てが燃焼し始める。
この東京に逃げ場は無い。緩衝地も全て宅地マンション化され、焚き木と着火剤の上に寝泊りしているようなもの。
木造はおろか耐火建築すらその高熱で中身から出火するだろう。
膨大な車両1台1台がナパームジェリーとなって、23区内は火炎の坩堝と化し高層建築すら中身が炭焼き小屋のごとく炭化する。
恐らく人類史上見たこともないような半径30Km、高さ3000m位の火炎台風が23区中心にコリオリの力を受けて反時計回りに渦巻き、ISSからは巨大な人魂のように映るだろう。
そして首都圏をドーナツ状に取り囲む市街も猛烈な酸素消耗によって酸欠状態となり、住民は皆窒息する。
23区内の住民は逃げる間もなく生きたまま炭化。
酸欠地域は北は上尾、東は東金、西は大月、南は小田原に及び、その住民もすべて窒息死する。
三日三晩荒れ狂い可燃物質をすべて食らった火炎台風が去った後には真っ黒な炭化地帯が延々と広かるだけ。
フェライトのように黒々とそそり立つスカイツリー。
直接犠牲者数は軽く2千万人を超す。
首都圏以外の日本人が自国の中枢が消えてなくなっていることに気が付いたころはすべてのインフラ、情報が停止。
飢餓状態が発生し、更なるカタストロフが広がる。遅かれ早かれ中国やロシア、アメリカが日本の自治に介入して、日本は主権国家としての地位を失う。
最終的な犠牲者は4千万人位。この少子高齢化ではもはや復興はなく、日本列島は朽ちていくだけの辺境と化す。
首都圏はいつまでも真っ黒な炭化平原として世界の歴史に名を留める。
「想定外」とはこれ位のシミュレーションをして備えなければならない。』


この予想状況はけっして「絵空事」ではない。
膨大な可燃物質がこれだけ積み上げられた東京は広大な「超火葬場」なのだ。
にも拘らず、人口はこの東京だけに集中し、不動産屋は更にこの危険地帯に宅地化を煽っている。
逃げ場となる緩衝地すら売りさばいている。
今日もポストに「土地買います」のチラシが放り込まれていた。
もはや狂気の沙汰だ。
そして誰もこの「狂気」を止めようとはしない。
過去の教訓を忘れ、禁断の土地を換金し続ければ、必ず天からの神罰を受ける。
西日本大水害はその序章に過ぎない。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/