花見に想ふ

日常
03 /27 2016
週末の土曜日。昨年に引き続いて大学時代の漫画研究会同輩と代々木公園でお花見をする。
まだソメイヨシノは2分咲程度。
朝のうちは曇っていて寒い。ただ風向きは南西。北東気流とは逆なので好天の兆し。
案の定、昼過ぎからは青空が広がった。
幹事がデジタルデバイスに慣れておらず、参加予定者にうまく連絡が行き届かなかったためこの日の参加者は5人。
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それはさておき、天気も良くなったので廻りは盛況。
それも学生風の若い世代ばかりだ。
自分たちのようなもうすぐ還暦なんてグループはどこにも居ない。
話すことといえば、健康や息子娘の進路、嫁さんへの愚痴など等。
だが家庭を持ち、次世代を育て上げた同輩の会話には余裕がある。
一方、独身のままの参加者は存在感がない。
もう自分はそのギャップに麻痺してしまい、痛みも感じなくなってしまった。
慣れたというより感覚器官が壊疽したというレベル。
末期症状だ。
それはさておき、外国人が本当に多い。
花見なんて風習は欧米には馴染みないのにも拘らず、ちゃんと日本風にレジャーシート敷ているグループも居る。
本気度が違う。

それにしてもどうしてこんなに外国人が目立つのだろう。
観光地として日本の価値が急に上がったとも思えない。
円安という理由だけでも説明できない。
中国、台湾辺りの観光客は日本製品の「爆買い」がメディアで騒がれているが、これも腑に落ちない。
いろいろ思考を巡らしたが、一番説得力ある理由は、恐らく日本がもうすぐ滅ぶからではないだろうか。

美しく神秘的な極東の島国、日本。
しかし東日本大震災以降、凋落の道を突き進んでいる。
まもなく中国の覇権主義の波に飲み込まれこの国は滅ぶだろう。
だから今のうちに訪れて、中国の核攻撃で焼け野原になる前に記憶に留めておこうと。
それが欧米人観光客の最大の動機付けだ。
また、中国人、台湾人観光客にとっては、かつて世界を席巻したメイドインジャパン家電製品も今や中国、韓国、台湾メーカーに買収され、かつての栄光は過去のものとなり、まもなくこの地球上から姿を消すだろう。
だから今のうちに入手しておこうと。
お花見に押しかける外国人を見て、改めて日本の最期が近いことを認識した。

代々木公園からの帰り。隣の明治神宮に参拝する。
神殿では、丁度神式の婚礼行事の行列を目撃した。
なんと新郎新婦は白人。
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親族も続いていたから模擬ではないだろう。それを取り囲む観光客も外国人。
ここでも日本の行く末を改めて咀嚼せざるを得なかった。

還暦をまもなく迎え、人生の表舞台から消えようとしている己の世代。
結婚し、息子娘を育て上げた者にとっては、まだ未来への希望を次世代に託すことが出来る。
しかし、親の介護だけが責務として圧し掛かる独身者に希望はない。
滅び逝く日本と共に忘れ去られるだけ。
鳥居に長く伸びる影が己の行く末を暗示していた。
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あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/

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