キンドル試験出版
創作活動
先日、試験的に自分の同人誌をキンドルで出版してみた。
『多摩モノレール堰場幻影』キンドル版
電子書籍にかんしては、もう随分前からe-BOOKや「まんが王国」、DLサイトなどで有料配信していたがキンドルは初めてだった。
キンドル出版経験者の協力を得て、何とかフォーマットや手続きを経てやってみたのだが、米国の会社故に申請書類も英語だったりとハードルが高い。
家電メーカーの衰退に加え、電子書籍までもが海外企業に席捲され、出版手続きすら、向こうのシステムに合わせなければならないなんて、日本衰退ここに極まれりという印象だ。
それはさておき、漫画の電子書籍化が謳われて久しいが、質量のある紙媒体での書籍化と比べ、影響力も読者層も、また収入においても実用的なレベルまで達しているとはとても思えない。
比較的ダウンロード数が多く見込めるDLサイトすら、自費出版のイベントで紙媒体同人誌のほうが稼げる。
だが、最近、電車の中でスマホや専用末端で漫画を読んでいる人が異様に増えてきていることに気が付く。
少し前までは、殆ど目に付かなかったのに。
電子書籍で漫画を読むという層は着実に増えている。市場が膨らめば電子書籍もこれまでとは様相が変わってくるだろう。
今、商業誌で描いていたシリーズ物をなんとか完結編まで紙媒体で出版したいと構想しているが、なかなか現実が難しい。連載が終わって6年位経っているのに未だ目処が立たない。絶版作品を新たに紙媒体で書籍化するのは、今の出版事情からして限られている。
しかし、ただ燻っているだけでは如何ともしがたい。
そこで取り合えずキンドルで電子書籍化させて、現状を打開するという選択肢もあるだろう。
今尚、漫画家は大手出版社の漫画誌で連載を確保することが家業としての必須レベルだ。
原稿料、印税、宣伝、読者サービス等、すべて出版社がサポートしてくれる。
ただしそれはある程度の人気が確保できればの話。
中堅以下の数多の漫画家が電子書籍に活路を開こうと努力しているのは想像に難くない。
たとえ、売り上げが期待できなくとも電子書籍化は、時代の趨勢なんだと思う。
しかし、電子書籍の印税率が雑誌連載の単行本印税よりも高いとはいえ、執筆以外のマネージメント、サポート管理を自分でやらねばならない手間は大きい。結局の所、電子書籍だけで漫画家家業を維持するのは現状では著しく難しい。
とにかく電子書籍の市場が拡大して、そのフォーマットに合う漫画家の家業システムが確立するのを忍耐強く待つしかないのだろう。
これまでの作品は資産なのだから、電子書籍はある意味、漫画家にとっての資産運用みたいなもの。
これからは描く事と同時に、有料配信のノウハウを身に着けることが漫画家の必須条件になるかもしれない。
『多摩モノレール堰場幻影』キンドル版
電子書籍にかんしては、もう随分前からe-BOOKや「まんが王国」、DLサイトなどで有料配信していたがキンドルは初めてだった。
キンドル出版経験者の協力を得て、何とかフォーマットや手続きを経てやってみたのだが、米国の会社故に申請書類も英語だったりとハードルが高い。
家電メーカーの衰退に加え、電子書籍までもが海外企業に席捲され、出版手続きすら、向こうのシステムに合わせなければならないなんて、日本衰退ここに極まれりという印象だ。
それはさておき、漫画の電子書籍化が謳われて久しいが、質量のある紙媒体での書籍化と比べ、影響力も読者層も、また収入においても実用的なレベルまで達しているとはとても思えない。
比較的ダウンロード数が多く見込めるDLサイトすら、自費出版のイベントで紙媒体同人誌のほうが稼げる。
だが、最近、電車の中でスマホや専用末端で漫画を読んでいる人が異様に増えてきていることに気が付く。
少し前までは、殆ど目に付かなかったのに。
電子書籍で漫画を読むという層は着実に増えている。市場が膨らめば電子書籍もこれまでとは様相が変わってくるだろう。
今、商業誌で描いていたシリーズ物をなんとか完結編まで紙媒体で出版したいと構想しているが、なかなか現実が難しい。連載が終わって6年位経っているのに未だ目処が立たない。絶版作品を新たに紙媒体で書籍化するのは、今の出版事情からして限られている。
しかし、ただ燻っているだけでは如何ともしがたい。
そこで取り合えずキンドルで電子書籍化させて、現状を打開するという選択肢もあるだろう。
今尚、漫画家は大手出版社の漫画誌で連載を確保することが家業としての必須レベルだ。
原稿料、印税、宣伝、読者サービス等、すべて出版社がサポートしてくれる。
ただしそれはある程度の人気が確保できればの話。
中堅以下の数多の漫画家が電子書籍に活路を開こうと努力しているのは想像に難くない。
たとえ、売り上げが期待できなくとも電子書籍化は、時代の趨勢なんだと思う。
しかし、電子書籍の印税率が雑誌連載の単行本印税よりも高いとはいえ、執筆以外のマネージメント、サポート管理を自分でやらねばならない手間は大きい。結局の所、電子書籍だけで漫画家家業を維持するのは現状では著しく難しい。
とにかく電子書籍の市場が拡大して、そのフォーマットに合う漫画家の家業システムが確立するのを忍耐強く待つしかないのだろう。
これまでの作品は資産なのだから、電子書籍はある意味、漫画家にとっての資産運用みたいなもの。
これからは描く事と同時に、有料配信のノウハウを身に着けることが漫画家の必須条件になるかもしれない。