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『火星人地球大襲撃』という映画

映像鑑賞
01 /30 2013
子供の頃、テレビで見たモノクロームの断片的な映画の記憶。
ロンドンの地下鉄工事・・。発掘される何か・・。夢の映像再生装置に映った不気味なモノ・・。
そして闇に浮き出る光の巨人・・。
恐らく古いSF映画だったはず。
ずっと気にはなっていたが、これまでは探求する事もなく放置していた記憶。
先日、何気なくこのキーワードで検索してみたら出てきた。
1967年制作のイギリス映画『火星人地球大襲撃』。

殆ど話題にもならなかったのだろう。チープな日本語タイトルを付けられて、映画館でも公開されず結局やっつけでテレビ放映だけされてお蔵入りになったのだろうか?
まったくの無名映画。
にも拘らず、この作品のテレビ放映を鮮烈に覚えているのはなぜなのだろう。
如何にもB級SFで特撮もチープなのに。しかしこの妙に請ったストーリーと禍々しい悪夢のような映像が子供の頃の自分の脳裏にしっかりと焼きついている事実。
特に夜のロンドンに不気味に浮かび上がる光の巨人はナウシカの巨神兵並のインパクトを持っていた。
火星人をモチーフとしたSFモノとしてもかなりよく出来た作品でもあるし、彼らが類人猿を改造して今日の人類を生み出したという発想も、エヴァの原典という気がしないでもない。
正にセカンドインパクト時の第一使徒出現とシンクロしている。
どうしてこんな鮮烈な残像を齎した映画が無名のまま埋もれてしまっているのが不思議だ。
そして、今回、それをサルベージしたこと自体が、ロンドンの地下鉄工事の最中に発掘された500万年前に不時着した異性人カプセルのそれとシンクロして恐ろしいのだ。
あの、不気味に浮かぶ光の巨人が己の記憶圧縮ファイルを解凍させて東京上空に出現するのではないかと?
禁断のパンドラの箱を開いたように。
イナゴの佃煮は美味しい。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/