陸上自衛隊「総合火力演習」見学記

祭り
08 /29 2012
先週の土曜日、東富士演習場で行なわれた「総合火力演習」を見学した。
この日は知り合いのご好意で自衛隊関係者用チケットを譲っていただき、急遽入場する事が可能となった。
この場を借りて御礼申し上げる。
さて、「総合火力演習」見学は2001年以来、2回目となる。
朝、5時に自宅を出発。新宿駅で「御殿場往復割引チケット」を購入。
小田急線に乗り換え、急行で新松田へ向かう。
御殿場までは特急もあるのだが早朝の便はなく、この急行が最速。しかし1時間半近く通勤型電車に座っているのはやや疲れる。
新松田でJR御殿場線に乗り換え。3両編成の電車は見学者で寿司詰め状態。
前回も同じ経由路で赴いたが、こんな混雑はなかったはず。
御殿場駅からは会場行きシャトルバスが出ている。往復で1100円。
会場に到着したのは午前8時半頃。
天候は快晴。
完全な夏バージョンの富士山が雄大な姿を晒している。
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すでに会場は見学者でごった返している。
自分のチケットはシート席。誘導された場所はすでに人で一杯でかなり後方。これではマトモな写真は撮れない。
一度引き返して新たに並び直すと、幸いにも前から2列目に座れた。
前回は余裕で最前列に座れたので今回の混雑は予想外だった。やはり日時とかで動員数が変化するのだろうか。
それとも10年前より見学希望者が増えたのだろうか?
とにかくカンカン照りなので熱射病対策しないと辛い。取りあえず日焼け止めクリームは持ってきたのだが果たして効果はあるだろうか?
8時からはビデオ放映や音楽演奏がある。前方の演習展示地域では散水や整地をやっている。
そして10時よりいよいよ本番の火力演習が始まる。
まずは99式自走155mm榴弾砲や203mm自走榴弾砲による遠距離特科火力演習だ。
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距離があるので着弾から暫くして炸裂音が届く。
中空で富士山の形に炸裂させる精密射撃はタイミングよく写真に収めることが出来た。
更には迫撃砲や誘導弾、ヘリからの地雷散布と続く。
普通化火力の89式装甲戦闘車や87式自走高射機関砲などの射撃もはじまる。
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対戦車ヘリAH1-Sや戦闘ヘリAH-64Dも上空から支援射撃を行なう。
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ここまでは観客席から比較的遠い場所で演じられていたが、いよいよ戦車の登場となると様相が変わる。
自分の居たシート席は富士山寄りの端。
すぐ目の前に戦車の砲撃用演台がある。
程なく手前の戦車道を74式戦車が通過しその演台に陣取った。と気構える間もなく105mm砲が炸裂。
猛烈な音と爆風で内耳の三半規管までおかしくなりそうだ。
客席の子供は泣き出すわで凄まじい。
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更に今回初めてお披露目される10式戦車も登場。
スラロームしながら正確な射撃が出来るそうで派手に旋回しながら120mm滑空砲をぶっ放していた。
この10式の外観はどことなくイスラエルのメルカバ戦車を彷彿とさせる。
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90式も負けじと走り回る。
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そういえば61式の姿がない。10年前はまだ現役だったが流石に引退したらしい。
前段の最後に空挺降下。
偶然にも飛行機雲が太陽を貫いて印象的なショットに。
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11時からは島嶼防衛演習が始まった。
といっても単にP3CとF2が上空を通過するだけで形式的なものではあるが・・。
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様々な装備が一挙出撃して島を奪還するというシナリオで展開。
正午には戦果拡大の一斉射撃で火力演習は終了する。
最後は演習に参加した戦車兵が戦車の天蓋から観客席に向かって手を振り退場。
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あっという間の2時間であった。
戦車の発砲の瞬間は流石にタイミングが合わず撮ることが出来なかったのは残念。
しかし作画資料になるようなショットをかなり撮影出来たのでよしとする。
基本的には10年前とプログラムは変わらない。実戦のための演習というより、戦闘装備を使ったテーマパークショーという印象。
10式の走行精密射撃がはたして実戦で役に立つかは解らない。
むしろ安価で大量生産の利く装備を大量配備するほうが実戦で有効な気もする。人員も補充が利かないので兵士のロボット化も推進すべきと思うのだが。
所詮、戦争は消耗戦。物量がモノを言う。
一つ一つの装備は高性能かもしれないが、それだけでは戦争には勝てない。
もう日本は人的資源が枯渇し始めているのだから、人に代わるロボット兵の開発に尽力すべきなのかも。
それはさておき、火力演習が終わると一挙に見学者は帰路に。
バス停は混雑するので暫く売店をうろうろ。
何だか萌系の絵がついた自衛隊グッズやらお菓子やらが視野に入って恥ずかしくなる。
観覧席前では装備品の展示がはじまるが暑くて体力が続かない。
13時頃、バス停に向かい暫く列に並ぶ。
端で隊員が愛想を振りまいていた。バスの列は順調にさばけていく。手際はよい。百里基地の阿鼻叫喚と比べれば雲泥の差。
帰りも往路と同じ経路を辿る。
日焼けが酷い。日焼け止めは一回塗っただけでは利かなかったようだ。

帰りがけ、近所の高円寺阿波踊りに寄ってみる。
笛と太鼓の音が戦車砲の発射音の余韻とシンクロして変な感じ。
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そうだ。祀りの太鼓も戦争の道具も本質は同じなのだ。
魂を鼓舞させて闘争に駆り立てる。
だがもう自分は若くない。
魂は鼓舞せず、暑さを耐え忍ぶだけで精一杯。

祀りも戦争も若者のためにある。
その若者がいなくなったら、この国も終わるのだ。

2012年の夏は往く。
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あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/

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