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火星探査機「Curiosity(キュリオシティ)」は火星戦車だ

天文、宇宙
11 /28 2011
アメリカの火星探査機「Curiosity(キュリオシティ)」が日本時間の27日零時過ぎ、無事打ち上げられたという。
原子力電池を動力として約2年間ほど稼動する重火星ローバーだ。
今、火星で運用中のローバーオポチュニティーと比べると約5倍ほどの質量差があるらしい。
アメリカのみならず、ロシア、ヨーロッパ、中国は火星へのウインドウが開けるたびに野心的な探査機を送り込み、また将来計画を立てている。
今も火星にはアメリカのローバー1台と数機の周回衛星、ヨーロッパの周回衛星1機が運用中だ。
ロシアの探査機は残念ながら上手くいっていないようだが、中国は今後、野心的な火星探査機を打ち上げるだろう事は想像に難くない。

なぜ、各国とも火星へ探査機を送り込むのか?
これは火星権益確保に他ならない。
南極と同じだ。
もし火星に何らかの有益な資源や物質、生物、システムが発見された場合、その権益は恐らく第一発見者のものになろう。
未知なるパワーを火星上で見出したならば、その発見者は地球のみならず太陽系の覇者として君臨できる。
だからこそ列強は膨大な資金をつぎ込んで火星権益を確保しようと躍起になっているのだ。

今回の火星探査機「Curiosity(キュリオシティ)」も建前上は火星の生物や水の起源を探る科学探査目的とされているが実は違う。
火星探査機「Curiosity(キュリオシティ)」は火星戦車なのである。
この重ローバーにはレーザービーム砲が搭載されている。
名目上は火星の鉱物にレーザーを当てて蒸発した物質の成分を分析するためとあるが、それはあくまで建前。
本当の目的は敵対する国家の火星探査機やローバー、火星基地を破壊するための攻撃用兵器と考えてよさそうだ。
このように、すでに戦車まで登場するようになった火星権益競争。
この闘争に勝ち抜く者が人類の未来を制すのである。

残念ながら日本はその未来への闘争を最初から放棄している。
今のところ具体的な火星探査計画は何もない。
宇宙開発予算に限って考えても削減の流れである。
「事業仕分け」という後ろ向きのオナニー政策ばかりに精を出す愚鈍政治家しか居ない日本であるから、この状況はむしろ当然ともいえようか。
しかし、本来ならばホンダの「アシモ」やソニーの「アイボ」を惑星探査ロボットに改造して火星に送り込む事こそが、日本の未来を切り開く唯一の宇宙政策なのではないのか。
過酷な火星で活動するのは生身の人間ではなくてロボットが主役だ。
それも2足歩行の人型ロボット。
強化型アシモ、アイボを送り込み、火星での日本権益を盤石なものにするプロジェクトこそが絶対必要だ。
今更ながら、そのことに気付かない日本の政治家、官僚、科学者の絶望的無能さ、愚鈍さには呆れてモノが言えない。
原発事故の例もあるように、肝心な時に役に立たない縫いぐるみモドキでお茶を濁している日本のロボット開発者ほど惨めな存在はない。
諸外国列強のように軍事費から潤沢な開発費を得て「本当に役に立つロボット」を作らない限り、日本のジリ貧は決定的だ。
今からでも遅くはない。
2年後の2013年には強化武装型「アシモ」「アイボ」からなる火星遠征艦隊をH2ロケットで次々と打ち上げ、火星の有望な地方に日本の権益を築くのだ。
火星の新満州国建国!
そう!新たな火星版『坂の上の雲』の始まりなのだ。

来年の8月、火星探査機「Curiosity(キュリオシティ)」は火星に降り立ち、アメリカ火星機甲師団の第一陣が展開される。
恐らく中国も似たような戦車部隊を火星に送り込むだろう。
当然、ヨーロッパ、ロシアも。
それに対抗し、わが国は人型2足歩行火星武装ロボット兵団を送り込まねばいけない。
そして火星新満州国建国に向かって邁進しなければ未来はない。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/