津波に向かって突っ走れ!

地震、火山、気象、自然災害
02 /28 2010
「120cm!120cm!」
テレビから盛んに流れる数値。遂に日本金メダルか!と思いきや津波の最高値が120cmだったというだけ。
津波にしたら「金メダル」どころか「予選落ち」のレベル。この程度で一喜一憂するのは、オリンピックと同じ位拍子抜けだ。
地球まで日本をおちょくっているのだろうか。
朝から殆どのチャンネルで津波特番を組み、「一刻もはやく海岸から離れてください!」と呼びかけている中、逆に海岸へ向かって集団でつっ走る人たちに声援を送っている番組を延々と流していた局があった。
ゴールの東京ビッグサイト隣にある「海の科学館」では別の局アナが津波警戒のレポートしているそのすぐ脇を過剰演出気味のタレントが海に向かって恐ろしい形相で突っ走っているのだ。
司会の女性タレントは、その疾走を感動に咽びつつ実況している。
ゴールのすぐ先の海岸には「津波警報」が出ているのにも拘わらずだ。
こんな構図はドリフ大爆笑のコントにすらないシュールさ。
これはいったいなんなんだ?
日本はもう来るところまで来てしまったのか?
津波に向かって突っ走れ!
オリンピックよりも凄まじいインパクトで観る者に不条理極まる衝撃を与える「集団入水マラソン」中継。
そうだ。これはマヤ文明の生贄の儀式と同じ。
南米から津波と共に古代文明の儀式もやってきたのだ。
これはオリンピックの比ではないぞ。
どうせ勝てないのなら神々に己の命を捧げてしまえと訴えたいのだな。
素晴らしい。
こんな大自然の摂理にシンクロするマラソン大会があったとは。
これなら他の国の追随は許すまい。日本の圧倒的勝利である。
頑張れニッポン。
でも120cmの津波じゃあそれさえ叶わぬ夢だよう!せいぜい漁港の発泡スチロールの箱を動かす程度だよう!
ちくしょう!地球までニッポンを馬鹿にしやがって!
オリンピックも津波も「金メダル」なし。
何をやっても中途半端でダメダメだ。
こんな日本誰がした?

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/