快晴の新緑萌える
日常
原画展のプログラム(図版)を入稿するため、R印刷へ。以前は中河原駅から徒歩20分近くかかったが先月南武線に最寄の駅が出来、徒歩5分の近さとなった。
入稿を終えると、同じ南武線沿線にある版画工房へ。
原画展で頒布するジクレー版画に試し刷りをチェック。なかなか良い出来。
この日は午前中、冬晴れのような快晴。季節が新緑眩しい上に日光が高いので不思議な感覚だ。
春から初夏へはだんだん大気の湿気が増えて視界が悪くなる季節なのだが大気が澄み切った状態で新緑のシーズンを迎えると正に風景が「萌え」て見える。
また新年度始まりなので若い学生が目立つ。
夕方、吉祥寺駅周辺は新歓コンパの学生たちでごった返していた。未だこの日本には若年層がこれだけ存在するのかと意外な気がする。
二十歳前、自分が大学のサークルに入ったばかりの頃を思い出す。
新緑に萌えていた八王子奥地の大学中庭でぼうっと空を見上げていた。きらきら光る4発の旅客機が成層圏をゆっくりと動いていた。
そして漫画を描き始めたのだ。
あれから30年以上。
まだ自分は生きている。
この駅周辺に集まっている学生たちも30年後の己の人生を決定付ける体験とか出会いとかあるのだろうか?
ふと、タイムスリップしてその30年前の新入生歓迎コンパの場に飛んだとしたらと妄想する。
そして待ち合わせしている自分を眺めてこう呟く。
「30年後にお前はこんなふうになるのだ。妻も子供も経済力もない哀れな50歳にね」
すると30年前の自分はこちらを見てこう思うだろう。
「気味の悪い中年男がいる。嗚呼あんなふうになりたくないなあ」
そう、30年前、たしかそんな人影を見たような気がする。
あれは自分のの30年後だったのか。
今気が付いた。
うぎゃー。
入稿を終えると、同じ南武線沿線にある版画工房へ。
原画展で頒布するジクレー版画に試し刷りをチェック。なかなか良い出来。
この日は午前中、冬晴れのような快晴。季節が新緑眩しい上に日光が高いので不思議な感覚だ。
春から初夏へはだんだん大気の湿気が増えて視界が悪くなる季節なのだが大気が澄み切った状態で新緑のシーズンを迎えると正に風景が「萌え」て見える。
また新年度始まりなので若い学生が目立つ。
夕方、吉祥寺駅周辺は新歓コンパの学生たちでごった返していた。未だこの日本には若年層がこれだけ存在するのかと意外な気がする。
二十歳前、自分が大学のサークルに入ったばかりの頃を思い出す。
新緑に萌えていた八王子奥地の大学中庭でぼうっと空を見上げていた。きらきら光る4発の旅客機が成層圏をゆっくりと動いていた。
そして漫画を描き始めたのだ。
あれから30年以上。
まだ自分は生きている。
この駅周辺に集まっている学生たちも30年後の己の人生を決定付ける体験とか出会いとかあるのだろうか?
ふと、タイムスリップしてその30年前の新入生歓迎コンパの場に飛んだとしたらと妄想する。
そして待ち合わせしている自分を眺めてこう呟く。
「30年後にお前はこんなふうになるのだ。妻も子供も経済力もない哀れな50歳にね」
すると30年前の自分はこちらを見てこう思うだろう。
「気味の悪い中年男がいる。嗚呼あんなふうになりたくないなあ」
そう、30年前、たしかそんな人影を見たような気がする。
あれは自分のの30年後だったのか。
今気が付いた。
うぎゃー。