花見は続く

旅、訪問記
04 /10 2017
先週もまた花見三昧だった。
いっせいに咲き誇るようなソメイヨシノは結局先週末後半になってから。20度を超える日が何日かあったのでやっとだ。
5日は晴れて暖かく、絶好の花見日和だったので一人で自転車を使って近郊の善福寺川緑地へ。
IMGP2390a.jpg IMGP2417a.jpg IMGP2415a.jpg IMGP2406a.jpg IMGP2420a.jpg
近所なのにもかかわらず、あまり足を運んだことがなかった。川沿いに大きく枝を伸ばすソメイヨシノ。
平日でも多くの家族連れが集っていた。午後から雲が出てきてやや気温が下がったがスケッチもする。
スケッチ20170405a

8日土曜日は代々木公園で大学時代のサークル仲間と花見。
せっかくの満開時なのにあいにくの曇天時々小雨ぱらつく。風が吹くと花吹雪が舞い散る。
IMGP2473a.jpg IMGP2453a.jpg
まもなく60代を迎えんとするサークル仲間。生存確認のための集まりみたいなもの。年を重ねても中身は変わらない。
やがてこの桜のように散る人生。儚きぞ人生。
9日日曜日も雨模様。しかし花見は続く。この日は、大泉学園在住クリエーター仲間のお宅で花見。2階から公園に咲くソメイヨシノが眺められる。
IMGP2486a.jpg IMGP2484a.jpg
はらはらと散る桜を肴に超常現象などを語り合う。
この世界は地球外文明が創ったもの。桜もまた宇宙人の創造物。

桜が散れば新緑のシーズン。植物は芽吹き、華を咲かせ、種を実らせる。
動物たちは繁殖のために交尾し、次世代を作り始める。
だがいつしか人間だけが繁殖をしなくなった。
百年後の春にもこの列島にはソメイヨシノはいつものように咲き乱れるだろう。
ただし花見客の姿はどこにもない。
無人の廃墟に花びらの絨毯が広がるだけ。


恒例新宿御苑花見スケッチ

旅、訪問記
04 /05 2017
やっと4月に入って春らしい陽気に近づいた。
もう満開になっているだろうと思い、改めて新宿御苑に赴く。
新宿門は平日ながら相変わらず国際色豊かな客層で溢れていた。
園内に入ると染井吉野は未だ満開には至っておらず、土曜日と余り変わらない開花状況。
2月は20度の日もあったが逆に3月のほうが寒くていつもの開花パターンとは異なっているようだ。
IMGP2304a.jpg IMGP2306a.jpg IMGP2294a.jpg IMGP2328a.jpg
 IMGP2325a.jpg IMGP2307a.jpg IMGP2363a.jpg IMGP2384a.jpg IMGP2386a.jpg
思えばいつ頃からか、花見に何回も興じるようになったのか。
30代位までは花見に殆ど関心がなく、桜シーズンなどどうでもよかったのに、最近は桜を愛でないと禁断症状になる程だ。
この国の風土が醸し出す、何かが魂とシンクロするのか。
IMGP2337a.jpg
池の近くでスケッチ中に欧米系の観光客(?)から写真撮らせて欲しいとリクエストされた。
別段不都合がある訳ではないのでOKしたが、何か被写体として面白味でもあったのだろうか?
日差しがある場所は暑いくらい。
半袖になっても十分だ。すでに地面にはアリが這いずっている。
やっと陽気のパワーが風の寒さを凌駕するようになった。
IMGP2358a.jpg
それにしても例年にも増して、外国人が増えている。ありとあらゆる国籍、人種、言語が行きかう。
いつしか御苑の花見は近隣日本人の嗜みから外国人の観光周遊基幹イベントになってしまった感がある。
観光客だけでなく、在留外国人と思われる人々も多い。
むしろ地元民がここに居ていいのかという錯覚にまで陥る。肩身が狭い。
別に日本人が締め出されているわけではない。積極的に訪れる客層が圧倒的に外国人が多いというだけなのだが、相対的に日本人の勢いの弱さが浮き彫りになる。
御苑は飲酒禁止なので宴が出来ないのもその理由なのかもしれないが、でもなんだかこのシーズンの御苑は外国人居留地の租界みたいで複雑な気持ちになる。
浮世絵等と同じく、日本文化や風習、自然の真の理解者は結局、外国人で、当事者の日本人はそれに疎くなってしまったのではないか。
そんな気がしてならない。
御苑スケッチ170404

TeNQ 『新海誠が描く宙展』に赴く

旅、訪問記
09 /15 2016
先日、東京水道橋の後楽園にある「TeNQ2周年特別企画展 映画「君の名は。」×TeNQ 『新海誠が描く宙展』」に赴く。
場所は東京ドームシティーにある黄色いビル。
TeNQは「宇宙についての知識を深めることができる9つのエリアによって構成された、エンタテインメント・ミュージアム」だそうだ。
入場料は前売りで1600円。当日券は1800円。決して安いとはいえない。入場が時間制になっている。
最初は巨大画面映像を二つ「強制的」に見せられる。
これは平衡感覚に訴えるので正直辛かった。見たい人だけ任意にすればよいのに、ここを「見学」しないと先に進めない。
内容的にもアトラクション的要素が強く、「宇宙についての知識」云々とはあまり関係ないような・・。
基本、カップルや家族連れ向けと察する。
男一人で行っても、恐らく楽しめない。
映像ゾーンを抜けると様々な展示施設がある。ここから先は一部を除いて撮影も自由。
これもじっくりと宇宙の最新情報を得る場というより、カップルのデートの場を提供するための空間に近い。
IMGP9029a.jpg
なぜかここに大学の研究機関が常駐していて、ガラス越しにその様子が眺められる。
火星の時差画像から変化している場所をパソコンで探す研究作業が入場者にも提供されているため、参加してみた。
30分位粘って探してみたが、そう簡単に見つかるものではない。
これが唯一、宇宙探査の実践的コーナーであった。
肝心の『新海誠が描く宙展』はラストのほう。
IMGP9032a.jpg IMGP9042a.jpg
思ったよりもこじんまりしていて、展示内容も質素。原画展示と映像紹介がメイン。
細田守監督の『ばけものの子』封切時に渋谷で開催されていたイベント並のスケールを期待していたので、かなり拍子抜けしてしまった。
新海監督への応援メッセージコーナーみたいなのがあったので備え付けのカラーペンで一筆「新海風の宙」を描いてみる。
IMGP9041a.jpg IMGP9035b.jpg
ミュージアムショップでは『君の名は。』グッズは殆ど売り切れ。もっとも最初からそれほど多くのアイテムはなかったようだが。
これだけ人気が出るとは、誰も予想していなかったのだろう。
更なる充実した『君の名は。』関連イベントに期待したい。
IMGP9050a.jpg IMGP9047a.jpg


新宿御苑の桜

旅、訪問記
04 /06 2016
東京でソメイヨシノの開花宣言されてからなかなか好天に恵まれなかったが、6日はやっと天候も安定したので新宿御苑に赴く。
満開の桜。しかし風が吹くと花吹雪状態。おそらく今日が最後の花見頃だろう。
ツイッターでも呟いたが観光客ばかりでなく、日本式のシートを敷いた典型的な花見客からも外国語が聞こえる。
「お花見」がこれほど異国人に受ける行事になるとは。それも日本人同様の嗜み方をする。
新宿御苑では日本人のほうが少数派に思えてくる。
欧米系も多いが、中国系は語るまでもなく、東南アジア系の言語も飛び交う。
かつては低賃金労働者としてしか見かけなかった、これらの国の人々が、今や中産階級として観光目的でやってくるようになった。
相対的に日本人の海外旅行者が減り、生活保護者が激増。花見に訪れる余裕もなくなったのか。
はっきりと日本人と解るのは、老人だけ。
IMGP6521b.jpg IMGP6569b.jpg IMGP6514a.jpg IMGP6511s.jpg IMGP6494c.jpg
池には花弁が浮き、代々木のNTTドコモビルが逆さに反射する。
儚き花の寿命は短くて、来週には葉桜となってしまうだろう。
やがて日本そのものも葉桜となって蛾の幼虫の餌となる日が来るのだろうか。

女川にて

旅、訪問記
04 /04 2016
先週、ふとしたきっかけで女川に赴く。
東日本大震災から5年。
テレビやネット媒体から垣間見た事はあっても、現実の「被災地」は知らない。
東京から新幹線を乗り継いで約5時間。
降り立った女川駅は真新しく、周辺も5年前の惨状の気配はどこにもない。
IMGP6332c.jpg IMGP6337c.jpg
行きかう復興工事車両とわずかばかりの観光客。
地元の人はほとんど目立たない。
IMGP6374d.jpg IMGP6373c.jpg
仮役場に向かう歩道にあった「共同墓地」「献花台」という文字に身体が凍りつく。
IMGP6377c.jpg
何百人も住民が大津波に浚われた、その肉体を離れた魂の気配が、まだ生々しく、どことなく感じられるのだ。
道にベンチがぽつんと置かれている。
誰が座るのだろう?
DSCN1001s.jpg
死者のためのベンチだろうか。そんなはずはないのに、そんなふうに思えてしまうのだ。

唯一震災前から残っていたであろう大きな建物にスローガンが掲げられている。
IMGP6384b.jpg
ここはまだ部外者がうろついてよい場所ではない。
鎮魂の期間はまだ続いている。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/