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入間航空祭と北欧童話テーマパーク妄言

旅、訪問記
11 /14 2019
もう暫く経ってしまったが11月3日、恒例の入間基地航空祭に赴く。
ただ、今年は天候が悪く曇天。曇りではもはや展示飛行の写真を撮っても白く抜けた背景に暗いシルエットが写るだけで無意味。
爽快感も得られない。
ブルーインパルスも水平系の展示のみ。
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ただ来場者は相変わらずの多さ。
今回は早々に基地から退散する。

翌日、飯能の宮沢湖畔に出来た北欧童話のテーマパークに赴く。
アトラクションなどにはあまり関心がなく、何かスピリチュアルな雰囲気を味わえる演出を期待してみたが、特になし。
パークの奥にこの童話に出てくるイケメンの森の住民が使うテントがあるというので行ってみる。
と、確かにテントしかない。
この登場人物に纏わるグッズ販売も展示もなし。
これではホームレスの住処を覗いているのと大して変わらず。
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もっとも、この森の住人も似たようなもの。
何故森に一人佇んでいるのかは知らない。
もしかすると街で犯罪を犯して森に逃げ込んだお尋ね者の場合も考えられる。
何事も知らぬが仏だ。
世の中の大半は知ったところでどうなるものでもなく、知らなかったほうがよいことで満ちている。
この森でギターを爪弾いている男の過去などどうでもよいのだ。
知ったら、河馬に似ている主人公の少年もこの男に近づくことすらしなかったかもしれない。
ホームレスもこの森のイケメンも紙一重、表裏一体。
普段は空き缶集めで生計を立てているのかもしれない。
ギターで食っていけるか。
そんな惨めなところを河馬似の主人公少年に知られたら大変だとびくびくしながら生きているのかも知れない。
そういう意味ではこの展示も無きにしも非ず。
入場者にこれが現実なんだと諭すための演出だとしたら納得がいこう。
ファンの夢を壊すとは粋な計らいだ。

都会の生活は金も掛かって辟易することばかり。
早く森へ逃げ込みたい。
しかし、森の中はすでにそんな「現実逃避」の「人生の敗北者」でいっぱいだ。
結局は何も知らない田舎の少年を妄言で騙す事位が関の山。
まあ、それも一興である。
このまま妻も娶れず、子も残せず、森で朽ちたとしても仕方ないのだ。
哀れなり。森の人。

横田基地友好祭2019

旅、訪問記
09 /16 2019
14日、今年も恒例、福生市の横田基地で開催されている「友好祭」に赴く。
作画資料撮影と同時に生きている証のルーティンの一部。
入場には身分証明とかも必要で何とも息苦しい世の中。
目新しい地上展示機はなかったが、A-10、F-16、オスプレイ、無人偵察機グローバルホークなどの飛行展示が催された。
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以前は飛行展示など殆どなかったが、妙にサービスがよい。
これは「横田空域」を渡さないぞという示威パフォーマンスなのかもしれない。
結局A-10飛行展示は間に合わず、無人偵察機は滑走路をランディングしたものの、トラブルでもあったのか結局離陸せず。
飛行展示で撮れたのはオスプレイとF-16.
考えてみると空自はF-16を採用していないし、首都圏基地で飛行するところを見るというのは意外に稀。
あと、C-130からの空挺落下は今年は陸自が担当したとか。
日米連携が露骨過ぎて大丈夫なのだろうか?
そのうち自衛隊が在日米軍に合併吸収される日も遠くない。
いずれにしろ「横田友好祭」もメジャーになって従来の来場者である航空ファンや地元民以外にも知られるようになった。
SNSのトレンドにも上がるようになったので新参者も多そう。
昨年に続いてエネジードリンク目当ての来場者も目立つ。
同時におかしな輩も紛れ込むようになったのか、頭がイカレタ男が暴れて基地の憲兵に拘束される事案も。
ここは「米国内」と同じなのだから、馬鹿なことをするとアサルトライフルで蜂の巣にされても文句は言えない。
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天気予報では曇りだったが、時折日差しも覗く秋の空。
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九月半ばを過ぎれば一気にハロウィンの空気に。

夜間総火演予行観覧記

旅、訪問記
08 /24 2019
令和元年度富士総合火力夜間演習の22日学校予行のチケットを御厚意により賜った。
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昼の演習は何回か観覧したことはあったが、夜間は初めて。2年位前に別の方からチケットを頂いた事があったのだが、この時は中止になって果たせなかった。
新宿から小田急線、御殿場線を乗り継いで御殿場駅には15時31分着。
天気は曇り。
昼間演習の場合は早朝からシャトルバスに乗り込む人で長蛇の列だが、予行夜間演習のみを電車で行く人は殆ど見かけず、駅前も閑散。
この時間帯はタクシーを除くと日に数本しかない「印野本村」行き路線バスしかアクセス出来ない。
16時18分、「印野本村」着。暫く行くと歩道もなくなってゴルフ場を挟んだ車道のみの舗装道路をひたすら進む。自衛隊車両が時々すれ違うだけで他の歩行者は見当たらず。
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薄暗い森の道を一人だけで歩む心細さ。やっと演習場への案内係を見つけ、安堵する。
30分ほどで会場に到着。
チケットを見せて、スタンド席へ。
17時半頃から、練習の砲撃が散発的に始まる。
90式戦車、89式装甲車、16式機動戦闘車等が覗える。
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戦車砲の発射音は強烈で、年々体に堪えるようになった。
10年位前に赴いたときは全然平気だったのに、やはり歳には勝てない。

19時20分よりいよいよ夜間演習開始。
天気は時々雨がぱらつくコンディション。
視程も悪い。
場内は真っ暗。演習が終わるまで動ける状況ではない。
昼の演習と違い、テンポはゆっくり。撮れる写真も闇と光だけなので限定的。
照明弾が雲の中から落ちてくるのは幻想的でもある。
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砲撃の火炎と曳航弾の軌跡、地上の反射光・・。
実際の戦場ではこの中で死闘が繰り返される訳でなんとも言えない気分になる。
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それはもう、己が若くない証拠だ。昔なら「血沸き、肉踊った」のに、恐怖すら感じるとは情けない。
「戦争」なんてものは、心身ともに若くなければ到底及ばぬもの。
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もう孫が居てもおかしくない域に達すると、こんな暗闇で己の命を賭して彷徨し、鉄の嵐の只中に吶喊することを想像しただけでも耐えられぬ。
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実際の戦闘になれば、こんな統制された行動も出来なくなろう。
1943年の独ソ戦、チタデレ作戦時のドイツ戦車兵は、クルスク大平原で如何なる覚悟で死んでいったのだろう。
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20時20分。赤い曳航弾の一斉射撃で状況終了。
場内に灯りが点いて観客は一斉に駐車場に向かう。
と同時に雷と共に激しい雨が降ってきた。
雨合羽だけでは足りず、傘をさして凌ぐ。
往路を折り返して戻ろうと考えていたが、この状況ではもうどこだか解らなくなってしまい、インパール作戦撤退の如く、水溜りの中、人の列について行くだけ。
幸い「タクシー乗り場」の案内板を見つける。一応この時間でもタクシーは受け付けているようだ。
タクシー乗り場には40~50人程度の列。
しかし、なかなかタクシーは来ない。
雷を伴う豪雨は全然降り止む様子はなく、雨を凌げる場所もないのでかなり過酷な状況に。
百里基地航空祭の苦行を思い起こす。
自衛隊基地は元々アクセスが悪い場所なのである程度は覚悟しなければならぬが、この天候も相まって不安が募る。
果たして終電までに駅に辿り付けるか心配になりだした。
見かねて自衛隊員がトラックを2台乗り付けて、タクシー待ちの人を幌や助手席に誘導し、雨宿りの場所に提供。ありがたい。
自分も暫く乗せていただく。これもめったにない体験としてポジティブに受け入れる。
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隊員側も来場者を全員無事にタクシーに乗せなければ帰れないので大変だ。
なんとか21時55分頃、やっとタクシーに乗ることが出来た。3人相乗り。御殿場駅まで3600円ほど。1200円で折半し交通費を何とか節約出来た。
御殿場駅に着いたのは22時10分頃。国府津行き最終列車は22時25分。何とか間に合った。
雨はすっかり上がっていた。
結局自宅最寄り駅に着いたのは翌23日午前1時近く。
復路は5時間近く掛かった。
大変ではあったがこの苦行含めて自衛隊イベントであることを改めて悟る。
こちらも人生の夜間演習のごときであった。
この場を借りて、改めてチケットをお譲り頂いた方に御礼申し上げる。


イーハトーブ紀行記

旅、訪問記
09 /21 2017
先日の3連休に宮沢賢治の里、イーハトーブ花巻に赴く。
台風18号の渦中、花巻市近郊にある「宮沢賢治記念館」周辺を観て回った。

記念館のある山は胡四王山といい、生前、宮沢賢治の創作の源泉にもなった場所。
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そこからは花巻市内が見下ろせ、イギリス海岸のある北上川も望める。
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果たして実際、賢治がここまで登ってきて、同じ風景を見ていたのだろうか?
胡四王山頂上に位置する記念館脇の雑木林には、鉄道もないのに古い信号機が2本立っている。
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これはおそらく宮沢賢治『シグナルとシグナレス』を模したオブジェなのだろう。
『シグナルとシグナレス』は、花巻駅に乗り入れていた旧花巻軽便鉄道と東北本線の信号機を擬人化させた儚い恋物語だと記憶する。
台風一過の風が猛烈に吹く中で、その信号機はただひたすら無言で突っ立っていた。
本来は廃棄処理されるはずの信号機がオブジェとしてここに持ち込まれた運命。
この運命はいったい誰が決めたのだ?
お前たちは選ばれた。
そして、選ばれなかった信号機は鉄屑となる。
恐ろしい。

記念館に隣接した駐車場には「山猫軒」というレストランがある。勿論「注文の多い料理店」をモデルにしているのだろう。
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まあ、メニューの食材にされても今更悔いはないので、雑炊をオーダーし、啜る。

胡四王山の麓には宮沢賢治関連の施設がいくつかあって童話館もそのひとつ。
富田勲がプロデュースした空間もあって、異形な生物のようなオブジェが森の中に配置され、こちらを睨んでいる。
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『銀河鉄道の夜』をイメージしたものだろうか?
夜になるときっとこの地球外文明の産物のようなオブジェは輝きだしてより一層、妖艶な空間を構成するのだろう。
宮沢賢治の童話をモチーフに初音ミクとコラボした富田勲のことだ。恐るべき仕掛けがあるに違いない。
ここはもしかすると異星人を召喚するフィールドかもしれぬ。

移動には新花巻駅前のショップで借りた補助電動式自転車を使った。
街道沿いのコンビニ前にアニメ『グスコーブドリの伝記』の主人公ブドリとネリの像が突っ立て居る。
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ひもじい妹の嘆きが恐ろしいアニメだった。
こんなところに突っ立って何をしているのだと尋ねても、何も応えず。
やはり独身50代後半男性を相手にする暇はないらしい。

暫く自転車で胡四王山周辺を散策。台風一過の青空の下、稲穂の黄金色が輝く。
JR釜石線の踏み切りで暫し佇む。
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近所の農家のおばさんが踏み切りでもないところで線路を横切る。
都内だったら目くじらを立てる輩は、ここには居ない。
このゆっくりした時間の流れに意味がある。

自転車のコントロールを誤り、畦道に誤って突っ込んでしまう。足が踝まで土に埋もれる。
肥えた土だ。
いまでは当たり前の豊かな培土も、賢治の生きていた時代は容易く手に入るものではなかったのかも知れぬ。
人通りもなく、閑散とした田園だけが広がる現在のイーハトーブ。
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派手な商業施設も歓楽街もないが、ここには物言わぬ肥沃な土がある。
やろうと思えば自給自足も可能だろう。
日本の食料自給率は恐ろしく低い。にも拘らず、更にこの肥沃な大地すらも潰す流れがある。
この愚かしき行いに、賢治が生きていたらどう思ったろうか?
意外に無関心で春画を読み漁って自慰に耽っていたかも知れぬな。
俗人賢治も棄てがたい。

この花巻イーハトーブという辺境にこだわり、農業以外にこの地で営む人々も少なくはない。
宿でカクテルを提供して頂いた方もその一人だろう。
作っていただいたカクテルを飲み干すと、思い込みとは解っていても何か格別のモノがある。
これも一期一会というものか。
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トンボが路線バスの中に迷い込んでいた。田んぼで乱舞するトンボなど珍しくはないのだろう。
運転手は何事もなかったかのようにバスを走らせる。
コンビニも何もない閑散とした新花巻駅前に戻ると、竜のような新幹線が爆走して通過していく。
どこかキチガイじみている。
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帰路は「はやぶさ」。
320Km/h。余りにも早すぎて目が廻る。
「狭い日本、そんなに急いでどこへいく」
この高度成長期のキャッチフレーズは今も変わっていない。乗っている人間が消えつつあることを除いては。

花見は続く

旅、訪問記
04 /10 2017
先週もまた花見三昧だった。
いっせいに咲き誇るようなソメイヨシノは結局先週末後半になってから。20度を超える日が何日かあったのでやっとだ。
5日は晴れて暖かく、絶好の花見日和だったので一人で自転車を使って近郊の善福寺川緑地へ。
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近所なのにもかかわらず、あまり足を運んだことがなかった。川沿いに大きく枝を伸ばすソメイヨシノ。
平日でも多くの家族連れが集っていた。午後から雲が出てきてやや気温が下がったがスケッチもする。
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8日土曜日は代々木公園で大学時代のサークル仲間と花見。
せっかくの満開時なのにあいにくの曇天時々小雨ぱらつく。風が吹くと花吹雪が舞い散る。
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まもなく60代を迎えんとするサークル仲間。生存確認のための集まりみたいなもの。年を重ねても中身は変わらない。
やがてこの桜のように散る人生。儚きぞ人生。
9日日曜日も雨模様。しかし花見は続く。この日は、大泉学園在住クリエーター仲間のお宅で花見。2階から公園に咲くソメイヨシノが眺められる。
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はらはらと散る桜を肴に超常現象などを語り合う。
この世界は地球外文明が創ったもの。桜もまた宇宙人の創造物。

桜が散れば新緑のシーズン。植物は芽吹き、華を咲かせ、種を実らせる。
動物たちは繁殖のために交尾し、次世代を作り始める。
だがいつしか人間だけが繁殖をしなくなった。
百年後の春にもこの列島にはソメイヨシノはいつものように咲き乱れるだろう。
ただし花見客の姿はどこにもない。
無人の廃墟に花びらの絨毯が広がるだけ。


あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/