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横須賀と百里に吶喊

旅、訪問記
09 /30 2022
9月末に相次いでミリタリー関連のニュースが飛び込んでくる。
横須賀に米海軍ステルス駆逐艦ズムウォルト、空自百里基地にドイツ空軍のユーロファイター。
自前の作画資料を確保するためにも今、吶喊せずしていつ吶喊するのだという「天の声」に突き動かされて、重い腰を上げてそれぞれの基地に出撃す。
28日には横須賀に。
軍港巡り船に乗って各艦船を撮影。誰が撮っても同じ構図にしかならないが、自分の目で見ることが重要。
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ズムウォルトはいずれどこかで作画せねばならない企画があったのでこの機会を逃がすことは出来なかった。

30日は百里基地。
「陸の孤島」と称され、幾度もひどい目に合った場所に吶喊するのは躊躇したが、今は茨城空港が開設され、アクセスも格段に良くなったらしい。
この日も晴天に恵まれ、タイミング的にもシンクロ。
日本で欧州の戦闘機が観られるのは稀。
レンズが貧弱故、大した写真は撮れなかったが作画資料レベルとして考えれば写っているだけで充分だ。
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当日はドイツ空軍の他にもBIも飛来。
茨城空港の送迎デッキと食堂には地元民が屯して暇つぶしの場と化していた。
陸の孤島に出来た「国際空港」は小美玉のリクレーションセンターとして機能している。
以上、ズムウォルトとユーロファイターという「目標」を肉眼で確認し、今回のミッションを貫徹す。

新宿御苑の桜吹雪に想ふ。

旅、訪問記
03 /31 2021
今年は花見観覧を諦めていた新宿御苑。
「非常事態宣言」が明けて、やっと開園になったものの、事前予約が必要とのこと。
恐らくはレジャーシートも敷けず、歩くだけの落ち着かない観覧しか出来ないと諦めていたが、意外にも4人位の少人数ならば普段通り飲食も可能で、売店も営業しているとか。
思っていたより常識的なスタンスだったので早速予約して30日に新宿御苑に赴く。
新宿門前は事前予約を知らずに来た人が門の前でスマホで操作している姿が目立つ。
正午前に入場。
来場者はいつものシーズンより若干少な目で落ち着いて花見が出来る。
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芝も自由に立ち入り可能。普段のお花見シーズンと殆ど変わらず。
例年と違うのは大人数のグループと外国人客が殆どいないこと。
元々アルコール禁止なので騒いでいるのも居ない。
御苑の管轄は環境省なので、都立公園のように芝にバリケードを敷いて入れなくするような無粋で馬鹿げた事もやっていない。
実に良心的、常識的対応だ。
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感染防止を鑑みれば家庭や店などの屋内より広大な屋外公園で飲食したほうがより安全であること事は論を待たない。
にも拘らず、馬鹿なコロナ脳知事の愚策によって、わざわざ公園のような安全な飲食の場を封鎖し、逆に危険な屋内飲食を強要している様は笑うしかない。
コロナ文革原理主義に歯向かう「宴」という行為が単に気に入らないだけなのだろう。
その影響かマスコミ紅衛兵のデマゴギーに騙されやすい高齢者は少なく、やはり若い層が目立つ。
これはこれで健全なことだ。
御苑の桜はピークは過ぎていたが、風が吹くと桜吹雪が舞って花びらの絨毯が一面に広がり、実に赴きがある。
これこそが春を体感できる素晴らしきエモーショナルなポジティプメンタリズム。
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マスコミ紅衛兵の流すデマゴギープロパガンダを妄信し、薄暗い屋内に閉じ籠っているほうが如何に健康を害すか論ずるまでもない。
こんなに広々としたソーシャルディスタンスがあるのに、密に怯えるのは逆に精神の病を疑ったほうがよい。
マスコミ紅衛兵は毎日トップニュースで必死の形相で本日の感染者数をがなり立て、「リバウンド」の恐怖を煽っている。
だがやたら数字を羅列するニュースに碌なものはない。
かつてバブルのころ、マスコミは狂ったように株価の数値を毎日トップニュースで扱っていた。
それに踊らされた結果、どうなったか?
大半の人々は酷い目にあって破綻の憂き目にあったのである。
今回のコロナも似たようなものだ。
そんな数値に何ら科学的根拠も裏付けもない。そもそも誰がどこでどんな場所で如何に感染しているか、具体的な説明はどこにも存在しない。
コロナでなくても、多くの疾患によって高齢者、基礎疾患の患者は重症化したり、死に至ったりしている。
にも拘らず、コロナだけが恰もこの世の唯一の死の原因かのように神聖化している事が異常なのだ。
その異常性に気が付かぬまま、もう1年以上も狂ったデマゴギーに踊らされている愚をもうどこかで断ち切らねばならない。
この美しい桜の下にいれば、何が真実で何が偽りなのかが肌で感じられる。
桜は例年と何ら変わることなく、美しく咲き、散っていく。
この普遍のルーティンこそ「真実」である。
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急に「不治の病」が天から降ってきて、ワクチンを打たなければみんな死ぬみたいな馬鹿げた「戯曲」を妄信している人間のほうが如何に異常か、解ろうものだ。
今日、騒ぎ立てている「死と病」は数多の生物の定めであって、何ら不自然なものではない。
桜と同じく、美しく咲き、美しく散る。
このどこが異常というのか?
コロナだけが急にこの世に「死と病」を齎したとでもいうのか?
馬鹿を言うな。
桜の下で新しい春を祝福することなく、石の下の蟲の如く、世迷言に怯えて闇に籠ることがまともか?
それも何年もだ!
もう、これ以上、「馬鹿」には付き合いきれない。
桜のほうが余程賢い。

 

第三新東京市への逃避行

旅、訪問記
09 /14 2020
「コロナ禍」という狂った異世界に飛ばされてしまった2020年夏。
何とか「正常な世界」に戻れるウィンドウを探しに、自分は週末に箱根の第3新東京市に逃避行した。
ここにくれば「ディラックの海」からシンジが脱出出来たのと同じく、この「コロナ禍」が支配する世界から抜け出せるルートが有るのではないかと期待したからだ。
箱根湯本駅の商店街で制服姿の綾波レイと出会う。
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私は尋ねる。
「正しき世界に帰れるゲートはどこ?」
しかし、レイは黙して語らず。
碇ゲンドウの命令がなければ、彼女は口を開かないのだ。
訝る店員を横目に一目散に店を出て、箱根登山電車に乗り込む。
強羅絶対防衛線に到着したのは12日の昼前。
かつてここには、大学当時の合宿所があって、毎年9月に漫画研究会の合宿が開かれていた。
もはやその合宿施設は跡形もなく消えていたが、そこで繰り広げられた青臭い青春の葛藤と茫漠たる絶望感の残滓が未だに漂っている。
その時空の狭間にこそ、この狂った世界からの脱出口が隠されているのではないかと徘徊してみたが手掛かりもなし。
絶望に打ちのめされ、近くの強羅公園を彷徨うと今度は窓辺にプラグスーツを着た二人目の綾波レイの後姿が。
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部屋の暗闇の向こうには碇ゲンドウがいるのだろうか?
嫉妬に燃えて窓越しにレイを呼んでみるも返事はない。
頭を抱えて一目散に公園を退散する。
いつしか自分はガラスの森に佇んでいた。
ここはグルンワルドの造った「迷いの森」に違いない。
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「コロナ禍」の間違った世界から脱出するどころかますます混沌とした迷宮に堕ちていく。
恐ろしい。
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第3新東京市からロープウェに乗る。
しかし気が付くと周りから視界がなくなり、外は真っ白に。
いつしか自分はLCLの海に取り込まれてしまったようだ。
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葛城ミサトの声がゴンドラ内に響く。
「何を願うの?」
それに答えようとするが声が出ない。
いつしかゴンドラは大涌谷へ。
もしや、正しき世界へ戻れたのかと周りを窺うが、ここもマスク人間だらけ。
がっくりと頭を垂れて駅舎の外へ。
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大涌谷の硫黄くさい空気が憂鬱さを高める。
そういえば碇シンジもここを徘徊したはず。
すると目の前に惣流・アスカ・ラングレーが立っているではないか。
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彼女は言う。
「あんた、本当にバカね」
否!
狂っているのはこの世のほうだ!
アスカならこの狂った世界から逃れるゲートを知っているはず!
どこだ!どこなのだ!
しかし、アスカは何も答えてくれない。
助けて!
助けてよ!アスカ!
必死になって叫んでいると係員が近づいてきたので慌ててロープウェに飛び乗り、桃源台へ脱出。
ここはネルフ本部だ。
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エヴァ初号機が待機中であったが自分には乗れない。
相田ケンスケのごとく、惨めな気分になって暫し佇む。
このままではダメだと急いで海賊船に乗り、芦ノ湖上を逃避行し続ける。
気が付くと元箱根町に。
そこに渚カヲルがいた。
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彼は呟く。
「人は忘れることで生きていける。さあ、いこう。リリンの下へ」
違う!
私が求めているものは「正しき世界」への脱出口なのだ!
しかし、渚カヲルはその質問には答えてくれない。
私はまたもやうな垂れてバスに乗り、最後の目的地、ユネッサンスへと向かった。
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LCLの湯やセカンドインパクトの湯に浸かってみるも、世界の景色は変わらず、相変わらず周りは頭のおかしいマスク人間だらけだ。
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温泉エリアから出ると、突然碇ゲンドウが話しかけてきた。
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「エヴァに乗れ」
エヴァ?
俺にとってのエヴァとはなんだ?
あの茫漠とした青春期の呵責か?
エヴァに乗ればこのくだらないコロナ世迷言世界から脱出出来るというのか?
敵!敵!敵!
そうだ!この狂った世界の全てが敵なのだ!
ちくしょう!
この狂った世界に鉄槌を振り落とそうにも、自分には乗るべきエヴァがないのだ!
もはや「出口なし」。
結局、第3新東京市にも救いは見出せなかった。
「正しき世界」に戻るゲートは結局現れることなく、絶望に打ちひしがれて新宿へと戻るのみ。
嗚呼、絶望。



入間航空祭と北欧童話テーマパーク妄言

旅、訪問記
11 /14 2019
もう暫く経ってしまったが11月3日、恒例の入間基地航空祭に赴く。
ただ、今年は天候が悪く曇天。曇りではもはや展示飛行の写真を撮っても白く抜けた背景に暗いシルエットが写るだけで無意味。
爽快感も得られない。
ブルーインパルスも水平系の展示のみ。
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ただ来場者は相変わらずの多さ。
今回は早々に基地から退散する。

翌日、飯能の宮沢湖畔に出来た北欧童話のテーマパークに赴く。
アトラクションなどにはあまり関心がなく、何かスピリチュアルな雰囲気を味わえる演出を期待してみたが、特になし。
パークの奥にこの童話に出てくるイケメンの森の住民が使うテントがあるというので行ってみる。
と、確かにテントしかない。
この登場人物に纏わるグッズ販売も展示もなし。
これではホームレスの住処を覗いているのと大して変わらず。
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もっとも、この森の住人も似たようなもの。
何故森に一人佇んでいるのかは知らない。
もしかすると街で犯罪を犯して森に逃げ込んだお尋ね者の場合も考えられる。
何事も知らぬが仏だ。
世の中の大半は知ったところでどうなるものでもなく、知らなかったほうがよいことで満ちている。
この森でギターを爪弾いている男の過去などどうでもよいのだ。
知ったら、河馬に似ている主人公の少年もこの男に近づくことすらしなかったかもしれない。
ホームレスもこの森のイケメンも紙一重、表裏一体。
普段は空き缶集めで生計を立てているのかもしれない。
ギターで食っていけるか。
そんな惨めなところを河馬似の主人公少年に知られたら大変だとびくびくしながら生きているのかも知れない。
そういう意味ではこの展示も無きにしも非ず。
入場者にこれが現実なんだと諭すための演出だとしたら納得がいこう。
ファンの夢を壊すとは粋な計らいだ。

都会の生活は金も掛かって辟易することばかり。
早く森へ逃げ込みたい。
しかし、森の中はすでにそんな「現実逃避」の「人生の敗北者」でいっぱいだ。
結局は何も知らない田舎の少年を妄言で騙す事位が関の山。
まあ、それも一興である。
このまま妻も娶れず、子も残せず、森で朽ちたとしても仕方ないのだ。
哀れなり。森の人。

横田基地友好祭2019

旅、訪問記
09 /16 2019
14日、今年も恒例、福生市の横田基地で開催されている「友好祭」に赴く。
作画資料撮影と同時に生きている証のルーティンの一部。
入場には身分証明とかも必要で何とも息苦しい世の中。
目新しい地上展示機はなかったが、A-10、F-16、オスプレイ、無人偵察機グローバルホークなどの飛行展示が催された。
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以前は飛行展示など殆どなかったが、妙にサービスがよい。
これは「横田空域」を渡さないぞという示威パフォーマンスなのかもしれない。
結局A-10飛行展示は間に合わず、無人偵察機は滑走路をランディングしたものの、トラブルでもあったのか結局離陸せず。
飛行展示で撮れたのはオスプレイとF-16.
考えてみると空自はF-16を採用していないし、首都圏基地で飛行するところを見るというのは意外に稀。
あと、C-130からの空挺落下は今年は陸自が担当したとか。
日米連携が露骨過ぎて大丈夫なのだろうか?
そのうち自衛隊が在日米軍に合併吸収される日も遠くない。
いずれにしろ「横田友好祭」もメジャーになって従来の来場者である航空ファンや地元民以外にも知られるようになった。
SNSのトレンドにも上がるようになったので新参者も多そう。
昨年に続いてエネジードリンク目当ての来場者も目立つ。
同時におかしな輩も紛れ込むようになったのか、頭がイカレタ男が暴れて基地の憲兵に拘束される事案も。
ここは「米国内」と同じなのだから、馬鹿なことをするとアサルトライフルで蜂の巣にされても文句は言えない。
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天気予報では曇りだったが、時折日差しも覗く秋の空。
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九月半ばを過ぎれば一気にハロウィンの空気に。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/