ハムフェア、コミティア145お疲れさまでした。そして2023夏のおもひで。
同人イベント
コミケットに続いて8月19~20日ハムフェア、そして9月3日コミティアに続く一連の東京ビッグサイトでの同人誌頒布活動も何とか無事終了した。
猛暑の中、当サークル、及び委託スペースにお越し頂いた読者の方々にはこの場を借りて御礼申し上げる。
コロナ文革が一応の終焉を迎え、同人イベントのみならず馴染みの夏祭りも復活。
阿佐ヶ谷七夕祭り、立川、板橋の花火大会、高円寺阿波踊りも赴いて「真っ当な夏」を過ごした。


猛暑日も続き、かなり過酷な状況ではあったが青空が広がる「夏らしい夏」であったのは幸い。
長雨で不順な天気が続く冷夏よりはよっぽどマシだ。
まだまだ夏を堪能し切れない感覚すらある。

同人頒布活動に関しては、無線関連の新刊でもあり、ハムフェアでの委託頒布が順調で搬入分完売できたのは収穫であった。
一方で、同人イベントでの頒布は、相変わらず低調のまま。
コミケット頒布数もコロナ前の3分の一程度。コミティアも特段コロナ開けの恩恵はない。
一度離れた一般参加者がなかなか戻ってくる気配も感じられぬ。
今回のコミティアでは前日、午前4時位まで起きていたのも祟り、途中居眠りすらしてしまう状況。
訪れる参加者が引く手あまたならば眠気など出ない筈。
これはよくない。
暫く商業誌活動から離れているのも原因だろう。
かつては知り合いの編集者がコミティアの当スペースへ足を運んで頂いた頃もあったが最近は久しくない。
コミティアではトイレの帰りに「出張編集部」ブース辺りを見て回るが、何ともどうしたものかと思う。
少し前のコミティアでいくつかの出張編集部ブースに持ち込みしたことがあったが、完全に空気感が違った。
箸にも棒にもかからないという雰囲気で未デビューの新人漫画家志望レベルの反応しかない。
このような場所でのアプローチはもう無意味なのだろう。
基本的に商業雑誌の編集者が新たな漫画家を採用する際は、まだ若いエネルギッシュで今時の絵柄を精力的に描け、ストーリーも卓越したセンスがある者を探すだろう。
あるいは、既に売れた実績のある作家かのどちらかだ。
「出張編集部」では前者の候補を発掘する場だ。
後者は元々縁があろうから、こんな同人誌即売会で探す必要もない。
ある程度長く漫画家をやっていても、還暦を過ぎてヒットを飛ばしたことのない者は対象外なのだ。
だから、自分のような漫画家はこのような「出張編集部」に赴いても新しい連載の場を見つける事はほぼ期待できない。
結局は同人レベルで細々と創作活動を続けるしかないのだろう。
そういうレベルのベテラン漫画家がコミティアで個人サークルとして参加している姿をチラホラ見かける。
どういうカタチにしろ、創作活動を維持できる状況にあれば、まだアイデンティティーは保てる。
しかし、それが失われたらTHE ENDである。
そういう恐怖がじわじわと迫る感覚がコミティアに参加する度、強くなってくる。
コミティアに初参加したのは確か1994年頃だったので、すでに30年近く連続してサークル参加している。
30年も経てば状況は変わってくる。
人はもう60を数えたら、次世代に希望をバトンタッチする世代。
その希望を託す対象もなく、ただ朽ち果てるだけの存在となりつつある悲哀が漂う。
しかしそれも宿命である。
せめてあと20年はこの世界で藻掻き続けられれば上出来であろう。
コミティア終了後、1時間近く並んで宅配を出して帰路に就く。
この夏のビッグサイトの日々も終わった。

赤く染まった茜色の晩夏黄昏雲に人生の儚さを想う。

猛暑の中、当サークル、及び委託スペースにお越し頂いた読者の方々にはこの場を借りて御礼申し上げる。
コロナ文革が一応の終焉を迎え、同人イベントのみならず馴染みの夏祭りも復活。
阿佐ヶ谷七夕祭り、立川、板橋の花火大会、高円寺阿波踊りも赴いて「真っ当な夏」を過ごした。























猛暑日も続き、かなり過酷な状況ではあったが青空が広がる「夏らしい夏」であったのは幸い。
長雨で不順な天気が続く冷夏よりはよっぽどマシだ。
まだまだ夏を堪能し切れない感覚すらある。

同人頒布活動に関しては、無線関連の新刊でもあり、ハムフェアでの委託頒布が順調で搬入分完売できたのは収穫であった。
一方で、同人イベントでの頒布は、相変わらず低調のまま。
コミケット頒布数もコロナ前の3分の一程度。コミティアも特段コロナ開けの恩恵はない。
一度離れた一般参加者がなかなか戻ってくる気配も感じられぬ。
今回のコミティアでは前日、午前4時位まで起きていたのも祟り、途中居眠りすらしてしまう状況。
訪れる参加者が引く手あまたならば眠気など出ない筈。
これはよくない。
暫く商業誌活動から離れているのも原因だろう。
かつては知り合いの編集者がコミティアの当スペースへ足を運んで頂いた頃もあったが最近は久しくない。
コミティアではトイレの帰りに「出張編集部」ブース辺りを見て回るが、何ともどうしたものかと思う。
少し前のコミティアでいくつかの出張編集部ブースに持ち込みしたことがあったが、完全に空気感が違った。
箸にも棒にもかからないという雰囲気で未デビューの新人漫画家志望レベルの反応しかない。
このような場所でのアプローチはもう無意味なのだろう。
基本的に商業雑誌の編集者が新たな漫画家を採用する際は、まだ若いエネルギッシュで今時の絵柄を精力的に描け、ストーリーも卓越したセンスがある者を探すだろう。
あるいは、既に売れた実績のある作家かのどちらかだ。
「出張編集部」では前者の候補を発掘する場だ。
後者は元々縁があろうから、こんな同人誌即売会で探す必要もない。
ある程度長く漫画家をやっていても、還暦を過ぎてヒットを飛ばしたことのない者は対象外なのだ。
だから、自分のような漫画家はこのような「出張編集部」に赴いても新しい連載の場を見つける事はほぼ期待できない。
結局は同人レベルで細々と創作活動を続けるしかないのだろう。
そういうレベルのベテラン漫画家がコミティアで個人サークルとして参加している姿をチラホラ見かける。
どういうカタチにしろ、創作活動を維持できる状況にあれば、まだアイデンティティーは保てる。
しかし、それが失われたらTHE ENDである。
そういう恐怖がじわじわと迫る感覚がコミティアに参加する度、強くなってくる。
コミティアに初参加したのは確か1994年頃だったので、すでに30年近く連続してサークル参加している。
30年も経てば状況は変わってくる。
人はもう60を数えたら、次世代に希望をバトンタッチする世代。
その希望を託す対象もなく、ただ朽ち果てるだけの存在となりつつある悲哀が漂う。
しかしそれも宿命である。
せめてあと20年はこの世界で藻掻き続けられれば上出来であろう。
コミティア終了後、1時間近く並んで宅配を出して帰路に就く。
この夏のビッグサイトの日々も終わった。

赤く染まった茜色の晩夏黄昏雲に人生の儚さを想う。
