『晴れた日に絶望が見える』PV撮影日

創作活動
02 /05 2018
2月5日月曜日。いよいよ『晴れた日に絶望が見える』PV撮影日。
小池匠監督によると、この日で全てを撮り終える予定とか。
一方、こちらの体調は相変わらず最悪。熱は若干下がったものの5日間以上38度台の熱が続く。
更に咳と喉の痛みが本格化。啖も絡む。触るもの全て冷たく感じ、悪寒が走る。
結局オーディションを除いて、衣装合わせ、台本読み合わせ、BGM収録、そして最終の撮影日含めて体調不良と重なり、撮影現場に原作者としての意見交換が殆ど果たせなかった。
何とか這い蹲って現場に辿り付いていただけ。
この日も兎に角、撮影現場をしっかり見るという一心だけで夢遊病者のようにロケ地へと向かう。
場所は多摩センター「パルテノン多摩」のきらめきの池。
『影男シリーズ』冒頭とエンディングの舞台。
絶望独身男性にとっての「墓場」だ。
集合時間は午前7時半であったが体調の悪さから1時間以上も遅刻してしまう。
幸い天候は快晴で撮影日和。多摩モノレール車窓からは富士山や丹沢が見渡せた。
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到着した時にはすでに撮影は淡々と進行中。
池は氷が張っていたが陽だまりでは思いのほか暖かい。
撮影スタッフの大半は20代前半。元気な訳である。
自分の世代でいえば丁度息子娘がこれ位の歳になっているのだ。逆に彼らから観たら、こちらが親の世代だ。
考えただけでも気が遠くなってくる。
主演少女役の希代彩さんは期待通りの存在感を発揮してくれた。
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BGM収録時の橋口さん演奏同様に希代彩さんの光る演技を現場で見れてということだけでも収穫だった。
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どうにか昼過ぎまで撮影現場に立ち会えたが、午後は積雲が出て、時々日がかげる。こうなると寒くて絶えられなくなってくる。
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以後の撮影は監督さんに任せて早退するしかなかった。
もっとも現場は小池匠監督はじめ、優秀なスタッフでがっちりスクラムが組まれているわけで、別段自分が居ようと居まいと撮影に支障は出ないことも解ってはいるが。
17時過ぎには無事撮影終了の一報が入る。
あっという間のクランクアップ。
後は編集作業を経てPV完成を待つだけである。
きっと素晴らしい作品に仕上がるだろう。

『晴れた日に絶望が見える』PV準備他諸々の日々

創作活動
02 /03 2018
1月後半からの健忘録。
受注イラスト制作、商業原稿用絵コンテ、そして『晴れた日に絶望が見える』PV準備とバタバタ動いていた。
『晴れた日に絶望が見える』オーディションは総計70名以上のエントリーを頂き、恐縮の極み。
ただ2日間に分けたオーディションのうち、初回は15名を二人ずつ、2回目は60名余を5人づつ程で審査したため、どうしても2日目の応募者をじっくり拝見することが出来なかったのが心残り。
ただそれぞれの方の『晴れた日に絶望が見える』感想をいただくことが出来て、それだけでも貴重な財産となった。
改めてオーディションに応募していただいた方々にはこの場を借りて御礼申し上げる。
最終的に選ばれたのが希代彩(きたいあや)さん。
ミスiD2017ファンタジスタさくらだ賞受賞
第7回きりゅう映画祭制作作品
「JKエレジー」主演
/ミシェルエンターテイメント所属)

小池匠監督、大崎章監督も強く推していたので、ほぼ全会一致で決定。
彼女には突出して「輝く」ものがある。
31日に衣装合わせ、本読み。
少女役の稀代彩さんから役作りに関して質問されたので「ツンデレっぽく」とアドバイスしたら納得していただけたようだ。
40歳近く離れていても「ツンデレ」が共通認識パスワードになったのは幸いであった。
ただ、この頃から風邪気味が祟って打ち合わせ最中に急激にダウン。
座ることすら辛くなり一人仰向けになってミーティングに挑む。
この日初めて会う方も多い中、仰向けになるなど尋常ではないが、そんなことを言っていられないほど苦しかったのだ。
外出先でこんな体調不良になったのは前代未聞。
脂汗をかきながら家に帰ったら38.5度の熱。
漫画家デビューして2年目の1984年も同様に寒かったが。心身共に気合が入っていたのか、靴下も履かずに原稿に勤しみ、風邪すら引いた記憶はなかった。一転最近はほぼ毎年、風邪に罹り2ヶ月間咳が止まらなくなるなど酷い状況が常習化してしまった。
2月2日はPVの楽曲「G線上のアリア」のレコーディング。
演者はバイオリニストの橋口瑞恵さんとピアニストの水月恵美子さん。
橋口瑞恵さんは影男シリーズ『絶望線上のアリア』のモデルにもなった方。
ご本人のブログ略歴から一部抜粋。
「10歳でエクアドル国立音楽院を飛び級卒業。在学中はモスクワのグネシン音楽院の現学長、アンドレイ・ポドゥゴルニ氏(当時はモスクワ音楽院教授)からソロ及びオーケストラの指導を受け、10歳にして月14回の公演をこなし、年間100回を超えるリサイタルツアーをエクアドル国内各地で広く行う。
17歳で、1からとなったヴァイオリンの技術習得を、稲垣琢磨(大阪教育大学)、山岡耕筰(東京芸術大学)両氏の指導によって始める。
慶應義塾大学卒業後は様々な職種に従事した後、2002年から東京を中心とした本格的かつ精力的な演奏活動を開始。2007年、坂本龍一氏プロデュースのロハス・クラシックコンサートに出演。
2007年と2009年には現地のプロデューサーにより、イタリアのミラノ、クレモナ、ノヴァ―ラ各地でリサイタルツアーを行う。2008年と2009年、フランスのSAVAREZ社製のヴァイオリン弦、Corelliのイメージキャラクター。また、2008年に数度にわたり、イタリアにて巨匠サルヴァトーレ・アッカルド氏の指導を受けられたことが、音楽的な転機となる。
2012年と2016年、2017年にはエクアドルの文部省や日本大使館、現地大学や企業の主催、後援により、首都のキトとグアヤキルで複数のリサイタルを行い、エクアドル大統領の御前での演奏も果たす。
2013年4月には府中市分倍河原駅の駅前に、本格的な音響とスタインウェイのフルコンサートグランドを備えたミニ・コンサートホール「ミエザホール」を建設し、オープンさせた。現在は演奏家、指導者、ホールのオーナーであり、1児の母」


蒼々たる履歴。自分とは生きているステージが違いすぎるため、ただただ尊敬するしかないアーチスト。
そのような方に今回のPV音楽を担当していただけるのは光栄至極。
20年以上前に、大崎章監督と共に阿佐ヶ谷某BARで同席したのが知り合うキッカケだったか。
人脈は財産である。
そのレコーディングの日は、寄りにもよって雪。数日前から38.5度の高熱は全然引かず体調は最悪。
前日医者にかかった際、インフルエンザ検査では陰性と出たがそれにしても酷い風邪。すし詰めの電車の中で目の前が真っ暗になりあわや卒倒寸前に。凍えながらも分倍河原のスタジオへ。
しかしお二人の生演奏を聞いていると魂に生気が蘇ってくる。
やはり収録の場に依頼者が立ち会わなければ様にならない。
立ち会うことで演奏にも熱が入る。
決死の雪中行軍も報われた気がした。

PVのクランクインは週明けより。
諸々楽しみだ。
問題は体調ではあるが。

オーディション審査初体験

創作活動
01 /19 2018
先日、電子書籍『晴れた日に絶望が見える』PRのためのプロモーション動画制作に出演してくださる役者さんの第一回オーディションを開催した。
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審査は監督を担当される小池匠氏、監修役の大崎章監督、撮影担当の平見優子氏 と共に自分も原作者として参加させて頂く。
審査する側としては初めてなので緊張した。
自主制作企画ながら、予想以上の方に応募を頂いて吃驚。
急遽、オーディションを2日に分けて開催することとなった。
この日は15人の方にお越し頂く。
5分ほどのPVといえど、初の自作品実写化。応募して頂けただけでもありがたいのに一生懸命、漫画の台詞を演じてくださる姿を見て、感激の一言だ。
この日のために『晴れた日に絶望が見える』をDLして頂いた方もいてただただ恐縮の至り。
応募者それぞれの「影男シリーズ」に対する感想も頂き、原作者冥利に尽きる。
応募対象の年齢は10代~20代前半の女の子。
丁度自分の世代で既婚者だとこれ位の娘がいてもおかしくない。
自分は独身なので、同世代既婚者には常に負い目を背負って生きているが、この日は何だか応募者全員が自分の娘のように愛しく感じてしまう。
正直、オーディション応募者全員合格にしてあげたい気分。
だが、映像を撮るのは自分ではなく、監督だ。
小池、大崎両監督は流石にオーディションに慣れているので、面接中、応募者の女の子へ沈着冷静に演技実演の指示を出す。
オーディションを垣間見て興味深かったのは、突出して才能がある人はキャラクターを「演じる」のではなく、自らを拠り代として天からそのキャラクターの魂を降臨させ、憑依させる事が出来るということ。
今回のオーディションでも正に「影男シリーズ」の漫画劇中に実在するかのごとき雰囲気を醸し出せる方が居た。
この能力を有するか否かが表現者として成就できるか否かの差なんだと実感した。
あと、オーディション参加者の中には別分野で大活躍されている方もいて、「こんな凄い人まで来るのか!」と圧倒された。
この日、来ていただいた15人の方だけでも素晴らしいと思ったのに、次回のオーディションでは更にこの倍近くの応募があると聞く。
少し前、伊集院光のラジオでアイドルオーディションの大変さを聴いたが、身をもって知らされる。
奇しくもこのオーディションの前日、逆の立場で某漫画編集部に企画持ち込みをして神経をすり減らしていたので、オーディション応募者の心中も痛いほど解る。
いずれにしろ、自分の作品の実写化に向け、誠心誠意実践していただいている、監督、スタッフ、オーディション参加者を思うとクリエーター冥利に尽きる。
次に繋がるよい作品になるよう一層奮励努力したい。

電子書籍『晴れた日に絶望が見える』PRのためのプロモーション動画制作のお知らせ

創作活動
01 /12 2018
2018年もすでに10日を過ぎてしまった。
年齢のせいにするのは早すぎるし、この歳でも若い時と変わらぬエネルギッシュな活動を維持しているクリエーターも少なくないが、どうにも心身ともに代謝の低下を著しく感じる。
同じことをするにも20~30代と比べ、異様に時間がかかる。
特段、何か別の用事が増えたわけでもなく、気が付くと時間ばかりがたっている。
周りの情景が早回しで過ぎていくかの如し。
ただでさえ、遅筆なのにそれが益々加速されていくかのよう。
旧年中に仕上げなければいけない案件も、いくつか年を越してしまった。
発注者の方々にはお待ち頂き、面目ないが、クオリティーだけは維持すべく奮闘中。

今年は更なる企画も立ち上げる。
10年以上前に幻冬舎コミックスで発刊された「影男シリーズ」。
既刊本2巻は、すでに版元から絶版となり、完結編も出版されていないまま。
現在、これをあびゅうきょ工房で電子書籍化。キンドルで順次発刊中。
キンドル晴れ絶望表紙版下a
今のところ、第一巻『晴れた日に絶望が見える』をキンドルにて販売中(幻冬舎版とは収録作品は異なる)。
この販売促進として5分程度の実写プロモビデオを企画。
実写化担当は新進気鋭の小池匠監督。
監修は『式日』助監督を担当、『キャッチボール屋』(主演/庵野秀明)、『お盆の弟』で監督し、第37回ヨコハマ映画祭において、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞の4冠を受賞した大崎章さんにお願いしている。
現在、アクターさんの募集をこのサイトで実施中。
制作費は今のところすべて自分の懐から。だからシンプルな作品しか作れない。
どこかスポンサーになっていただける出版社とか模索したりするが、現在、漫画雑誌での連載も持っていないし、編集者様の人脈も途絶えがち。クラウドファンディングも仕組みがよくわからない。
プロデュースの才覚も持ち合わせていないので正直暗中模索の状況ではあるが、そんな中、私の企画に快く応じて下さった小池匠監督、大崎章監督にはこの場を借りて御礼申し上げます。
撮影もこれからだし、どういうカタチで電子書籍の販売促進にもっていくか、まだまだ考えなければいけない事案も多い。
いずれにしろ、電子書籍は紙媒体と比べ、桁違いに薄利だ。何か「仕掛け」「企画」を講じない限り、売れるものではない。
アドバイスいただける方がいらっしゃいましたら是非ともお声掛けくだされば幸いです。
漫画業界は否応なしに紙の媒体から電子化に流れている(無論、電子書籍で話題となれば、紙媒体での出版も期待できるからその布石としても未単行本の電子書籍化は必須)。
もうこの流れは停められないし、漫画家は出版社におんぶに抱っこで食っていける時代でもない。
相当な売れっ子でない限り、己の力でプロモートしていかないと生き残ることが出来ない。
とにかくやれることだけはやっておきたい。
よろしくお願いいたします。

ハムフェアに出展

創作活動
09 /06 2017
9月最初の週末、コミケ、コミティアに続いて同人誌頒布のため、東京ビッグサイトのイベントへ。
といっても同人誌イベントではない。
アマチュア無線のお祭り、「ハムフェア」である。
この夏のコミケ新刊はオリジナル、「けものフレンズ」2次創作共々、無線やラジオに特化された内容の造り。
一応、「ハムフェア」でも頒布する想定で本を構成していた。
今回はBCL関連クラブ主催者の御厚意で頒布スペースを確保することが出来た。
このイベントは2日、3日の2日間。例年であれば8月後半の週末に開催され、時々「コミティア」と重なることがあって、両方のイベントを往来することもあった。
だが、今回のようにハムフェアのほうで本格的に同人誌頒布するのは初めて。
客層も世代層も異なるイベントで果たして同人誌が売れるのか未知数。
ハムフェアでマンガ、イラスト冊子を頒布する一般参加のクラブは余り見受けられない。
殆どが無線機、ラジオのジャンク販売、研究発表、人的交流を目的とした出展なので同人イベントのような新刊目的で行列を作るような「文化」はないし、イベント開閉場時に拍手という慣例もない。
なので搬入数も予め若干抑え気味にした。
しかし、蓋を開けてみると、意外とコミケとハムフェア掛け持ち層も少なくなく、思ったよりも捌けてくれた。
金銭授受を伴うクラブスペース出展料は占有面積が同人イベントよりも広いから、料金も割高で個人が同人誌頒布のためにハムフェア出展するのはかなり難しいし、そんなに売れるものでもない。
来場者も2日で3万人強だからコミケの1割にも満たない。
今回はクラブ主催者の御厚意で場所を確保出来たという幸運もあったし、新刊がたまたまラジオ、無線に特化した同人誌だからという理由もあったのでハムフェア出展に挑んだが、来年以降もハムフェアで同人頒布するかは未知数。
いずれにしろ、この8月~9月は三つのイベントで同人誌頒布に勤しんだ。
天候はぱっとしなかったが、同人創作者としてはやるだけのことはやった感。
お蔭様で新刊在庫も底をついてしまった。
来訪者様及び、関連各位にはこの場を借りて御礼申し上げる。

あびゅうきょ

漫画家あびゅうきょ
職業/漫画家
ペンネーム/あびゅうきょ
生年月日/19××年12月25日
血液型/O
星座/やぎ座
出身地/東京都
帝京大学法学部卒
徳間書店刊「リュウ」1982年5月号『火山観測所』でデビュー
著書/
大和書房刊『彼女たちのカンプクルッペ』(1987)
講談社刊『快晴旅団』(1989)
日本出版社刊『ジェットストリームミッション』(1995)
幻冬舎刊『晴れた日に絶望が見える』(2003)
幻冬舎刊『あなたの遺産』(2004)
幻冬舎刊『絶望期の終り』(2005)

公式ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/abyu/abe/